ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

最後のマイ・ウェイ

2013-07-20 17:27:36 | さ行

本人の映像みたら、
ホントにそっくりでしたわ。


「最後のマイ・ウェイ」69点★★★☆


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1939年、エジプトで
裕福なフランス人の父とイタリア人の母のあいだに生まれた
クロード・フランソワ(ジェレミー・レニエ)。

しかし父の失業で
一家はモナコに移住する。

17歳になった彼は、苦しい家庭を支えようと
ある楽団のドラマーに採用され、
ヴォーカルとしても頭角を現す。

ミュージシャンへの夢を描くようになったクロードだが
しかし、厳格な父はそれを許さず――?!

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フランク・シナトラの名曲「マイ・ウェイ」を作り、
1960年代~1970年代のフランスで超人気だった
スーパースターの人生を描く話。

149分あります。

フランス発の長い伝記モノって
正直、おもしろくないのが多くて(「ジャック・メスリーヌ」とか「カルロス」とかね~)
期待度、ちょっと低かったんですが
これは退屈はせず、ウトウトともしなかった。

スターの誕生から生い立ち、
亡くなるまでをすらすらと描き
「こういう人がいたんだ」というフムフム度は高い。

日本人で彼を知っている人はほとんどいないそうですから、
どんな年代でも「へえええ」という驚きがあると思います。

ジェレミー・レナーが
本当にがんばっているのも印象的。

まあ17歳を演じるのはさすがに無理があったけど(失笑)


クロード・フランソワという人は
潔癖症で神経質で、すべてをコントロールせずにはいられず
嫉妬深い人だったようで
(女に対してはマジでストーカー!失笑
そんなスターの人物像はよく現れていると思う。

ただ実際、ミュージシャンが自己チューなんてのはありがちなことなんで
もっと
「なぜそこまでスターになりたかったのか?」
「彼は音楽の何を、そこまで愛していたのか?」が
ディープに探られるとよかったなと思いました。

本人のルックスといい
ちょっとバタくさいのもフランス味かな(笑)


★7/20(土)からBunkamuraル・シネマで公開。ほか全国順次公開。

「最後のマイ・ウェイ」公式サイト
コメント
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