ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

スノーピアサー

2014-02-06 23:27:52 | さ行

発想と世界観が
断然、おもしろい!

「スノーピアサー」73点★★★★


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2014年7月。

ある計画が失敗し地球は新たな氷河期に突入した。

生き残ったのは
1年で地球を一周する列車「スノーピアサー」に乗り込んだ人々だけ。

そして2031年。

スラムのような最後尾車両で、貧困民として暮らす
カーティス(クリス・エヴァンス)は
状況を打破すべく、革命のときを待っていた――。

そしてついに
決行のとき。

カーティスは仲間たちと、先頭車両を目指すが――?!

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「グエムル―漢江の怪物―」「母なる証明」の
ポン・ジュノ監督が
ハリウッド俳優やスタッフと組み、
韓国・米国・フランス合作で作った近未来SFエンターテインメント。


フランスのコミックが原作だそうで
いやはや、まず発想がイイネ!

世界が凍りつくなか、
生き残った人類を乗せて走り続けている列車。


列車は1年で地球を一周するようになっており、

人々は車窓から死の世界を見つつ、
永遠の“サークル”をクルクルと回っている……
なんて終末ロマンチックに溢れた設定だろう!

車両を社会の階層に見たてたアイロニーも
実に明解でおもしろいしね。

しかも自身の
グロく、エグい味付けを失わず、
倫理ギリギリの「仰天の真実」を入れつつ、
スケールをハリウッド仕様にしたのがエライ。

それに、なんといっても
ソン・ガンホを出したのがエライ!(笑)

エグさはあっても
直接的描写が抑え目なのも助かります。

ティルダ・スウィントンの
メイクダウンぶりもすんごいことに。
その役者魂というか勇気というか、ホント敬意を表します。


★2/7(金)からTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国で公開。

「スノーピアサー」公式サイト
コメント (2)
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