ワシもね、裸が出てればいいってもんじゃないんですよ?(笑)
「17歳」58点★★★
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パリの名門高校に通うイザベル(マリーヌ・ヴァクト)は
夏休み、家族と訪れたリゾート地で初体験をする。
数日後、17歳になり、
パリに戻ったイザベルに変化が起こる。
彼女はSNSを通じて出会ったさまざまな男たちと
関係を持つようになったのだ。
いったい彼女に、何が起こったのか――?!
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フランソワ・オゾン監督の最新作。
ふっと冷めた目がなんとも冷え冷えする
主演マリーヌ・ヴァクトは素晴らしく、
その裸体も、なんともいえず、美しい。
でもね
お金のためでもなく身を売る17歳の、何がそうさせるのか、
10代の何がモヤモヤなのか、
残念ながら、解はないんですよね~~。
明確でなくても、雰囲気だけでも、
しっぽも、ワシには掴めなかった。
どこか無感動、無感情な主人公が、
自身の希薄な感覚を、確かめる糸を掴もうとしての行為なのか?
わからーん。
彼女の母親や父親
が、それを理解できないのと
まったく同じように。
ポツネーン。この置いてきぼり感の寂しさよ。
17歳がもはや遠いから、ではないと思うなア。
オゾン監督自身も、モヤってるんじゃないかなア。
もしくは、あのころ感じたそれを、もう忘れてるんじゃないかなア。
彼女の行為がバレて、
周囲が彼女を“女”として見出した瞬間の
イヤ~な感じはよくわかったけど。
あと
シャーロット・ランプリングで
ガシッと締めてくるのは
オゾン監督に、何度もやられてる手だけど、やられちゃうよな。
★2/15(土)から全国で公開。
「17歳」公式サイト