ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

それでも夜は明ける

2014-03-04 20:48:58 | さ行

さすがに授賞式当日に
この点数でアップする勇気はなかった番長でありました(意外と小心。笑


「それでも夜は明ける」50点★★☆


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1841年、まだまだ奴隷制度が普通だった時代。

ニューヨークに住む
ソロモン(キウェテル・ジョフォー)は
生まれたときから自由証明書で認められた“自由黒人”。

バイオリニスとして仕事をしながら、
妻と幼い子どもたちと平和に暮らしていた。

あるとき彼は知人の紹介で
ワシントンで開催されるショーでの演奏を頼まれる。

ショーは大成功に終わり、
興行主たちと祝杯を挙げたソロモン。

だが翌朝目覚めると、
ソロモンは手足を鎖につながれていて――?!

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第86回アカデミー賞で作品賞ほか3部門受賞。
監督は「SHAME-シェイム-」のスティーヴ・マックィーン。


1841年に“自由黒人”だった主人公が、
誘拐され、12年間奴隷として働かされるという
実話ベースの物語です。

確かに“自由黒人”という存在は
よく知らなかったし、勉強になったんですが

まあ、なんといっても
かなりフツーの「人道的歴史もの」だった。

不運な主人公ソロモンは
運命に流され雇われ先を転々とし
様々な雇い主や人々と関わっていくわけですが

映画の構成が
彼が出会う人々との関わりを順繰りに展開していくだけなので
けっこうルーチンで単調なんですよね。

クローズアップ多用の画面も
キメの構図もワンパターンかなあ。

彼が出会う人々をそれぞれ
豪華役者が演じているのも、見どころではあるんですが
ホントに一期一会、というか
はっきり言ってちょっとだけなんだ!(笑)

人道的な善人チームVS悪人チームの
役者の分け方も、想像できる感じで。

描かれている内容は、すっごく大事なことだと思うんですが
あまり入り込めなかったな。

ワシ「SHAME-シェイム-」すごくがっかりだったんで
どうもこの監督とは合わんらしいです。すんません。


★3/7(金)からTOHOシネマズみゆき座ほか全国順次公開。

「それでも夜は明ける」公式サイト
コメント
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