ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

白ゆき姫殺人事件

2014-03-24 23:32:14 | さ行

「そこのみにて光輝く」(4/19公開)試写を見てから
綾野剛氏が気になる(笑)。


「白ゆき姫殺人事件」67点★★★


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公園で、美人OL典子(奈々緒)が殺害された。

テレビ局で働く赤星(綾野剛)は、
そんな第一線の事件とは無関係の契約ディレクター。

だが彼のもとに
女友達の里沙子(蓮佛美沙子)から電話がかかってくる。

「いま話題の殺人事件、
被害者の典子さんってあたしの会社の先輩なんだ」

そして里沙子は赤星に
ある女性が犯人ではないか、と話す。

それは典子の同僚で目立たない
美姫(井上真央)という女性だった――。

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湊かなえ原作×中村義洋監督。

まず
ツイッターが小道具として大活躍するのが一大ポイント(笑)

湊氏独特の
各人の主観で形成される「証言」や「噂」の綴り方に
ツイッターというツールを重ね

ひとたびネタになると
同僚や同級生たちが勝手につぶやきはじめ

果ては写真や住所、実名まで拡散されてしまうという
現代ならではの怖さを
わかりやすく描いていると思います。


また事件を追っていく
綾野氏演じるディラクターがホントにおポンチなヤツで(苦笑)

ツイッターで不用意に
取材中のネタをつぶやいたり
リテラシーまるでナシ、のまま
事件に巻き込まれていく。

そこが
失笑というか、笑いになってもいる。


見応えあるとは思うんですが
ただ、この作品は
中村義洋監督には、ちょっと合わなかったのかなあという気がした。


“女の給湯室話”系のドロドロを
男子が「お~コワ」と
若干、薄笑いしつつ描いている感じがしてしまったんですよねえ。

自分も「お~コワ」って距離置いてる側なんで
立位置にはまったく共感できるんですが、

それでは
怖さの本質には迫れないのかも、と。

真犯人?誰でもありじゃん?どうせ女は怖えぇんだからさあ、となってしまったら
つまんないですからね。

2時間09分もちょっと長かったかな。


★3/29(土)から全国で公開。

「白ゆき姫殺人事件」公式サイト

コメント
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