もうスマホもツイッターもない世の中なんて
想像もできないっすよね。
この映画、リアルだわ・・・。
「ディス/コネクト」77点★★★★
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子どもを亡くしたシンディ(ポーラ・パットン)は
夫(アレキサンダー・スカルスガルド)にナイショで
同じ境遇の人とチャットで会話し、
自分を癒している。
しかしあるとき、夫から
「クレジットカードが使用停止になった」と連絡が入る。
学校で無視されている
内気な少年ベン(ジョナ・ボボ)は
ジェシカという名の少女からメールを受け取り、
顔の見えない彼女との会話に夢中になる。
しかし、それを送っていたのは
ジェシカではなかった――。
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ネットにツイッター、Facebookなど
SNS社会で生きる人々を描いた作品。
チャットにハマる妻、
SNSをいじめの道具に使う子、
未成年の性的サイトの問題を追うレポーター・・・と、
別々の話がSNSという媒介で繋がり、
やがて収束していく構成が上手で
“SNS時代のディスコミニュケーションを描いた「バベル」”という
例えはピッタリですね。
ネタは
ちょっと作りすぎ?という部分もあるけど、
人と人とのコミュニケーション形態が
劇的に変化している現代を捉えようとする
意欲作だし
それに
けっこう、他人事でないリアルがあります。
個人情報の漏洩やなりすましが
こうやって起こるものなのか・・・と
自分を取巻く環境が、よーく見えてきて、それが怖い。
全てに被害者も加害者もないフラットな視線にも
いまどき感があり、おもしろく見た次第です。
しっかしいまの時代、
キャプテン・アメリカでなくとも
ほんの数年、冷凍保存されるだけで
かなーり浦島太郎になるよね・・・。怖っ。
★5/24(土)から新宿バルト9ほか全国で公開。
「ディス/コネクト」公式サイト