ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

万能鑑定士Q モナ・リザの瞳

2014-05-24 21:17:58 | は行

自分、いま中学生なら
デートムービーにこれを選ぶ人がいい(笑)


「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」67点★★★


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並外れた記憶力と知識で
あらゆる物事の真偽を見抜く
天才鑑定士・凜田莉子(りんだりんこ)(綾瀬はるか)は

40年ぶりに日本にやってくる絵画「モナ・リザ」を守る
学芸員に推薦される。

莉子は偶然知り合ったダメ記者・小笠原(松坂桃李)と二人で
ルーヴル美術館で行われる試験に向かう。

しかし、そこには「モナ・リザ」を巡る
巨大な陰謀が渦巻いていた――。


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なんでも鑑定できる
天才鑑定士(綾瀬はるか)が
モナリザを巡る事件に巻き込まれるミステリー娯楽作。

『万能鑑定士Qの事件簿』という
人気シリーズが原作だそうで

これ、原作もけっこうおもしろいかも。

明晰な女性主人公が活躍し
見る人(読む人)が「へぇ」と知識を得られる点では
『ビブリア古書店の事件手帖』シリーズに似てる感じ。

映画でも綾瀬はるか氏が
ダメ記者(松坂桃李)の腕時計をチラ見しただけで、

入社年から彼のいまの状況を
スラスラと言い当てたりとか、
気持ちいいんですわ。

頭のいい主人公、って設定が好きなミステリファンには
たまりませんね。


天才とダメ記者という
ミステリーの鉄板たる凸凹コンビもいいし

ルーヴル美術館内部の撮影もゴージャスだし

けっこう楽しめるんですが

ただ
終盤が余分に長く、詰めが甘いのが惜しい!

特に大ラスのあのシーン、
世紀の名画を、あんな場所で・・・?!って、ツッコミたくないけどさ~。

中盤の鑑定訓練シーンも長すぎるし
全編1時間半でまとめていれば、なおデート向けだったのにー。


★5/31(土)から全国で公開。

「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」公式サイト
コメント
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