ヒロインはがんばっているんですが。
「海を感じる時」29点★★


**************************
1970年代。
高1の恵美子(市川由衣)は
誰もいない新聞部の部室で、
先輩である洋(池松壮亮)にいきなりキスを迫られる。


「君のこと好きじゃないけど、女の人の体に興味があったんだ」
と言い放つ洋にショックを受けつつも

恵美子は洋を受け入れいてしまう――。


**************************
1978年に話題になったという
中沢けい氏の小説が原作。

当時、中沢氏が18歳の現役高校生だったこともあり


センセーショナルを巻き起こしたそうです。


そんな小説が36年ぶりに
「僕は妹に恋をする」の安藤監督によって映画化。
えと
118分のうち半分は服を脱いでるんじゃないか?

ヒロイン市川由衣氏ががんばっています。


なんですが、
話は要点不明。

「身体だけが、目当てでもいいの」と
自分を愛してくれない男に一生懸命に身体を許す女の子



・・・だよねえ、どう観ても。

その気持ちがわかるわからないの話ではく
さあ、この男のどこがそんなにいいのですか。

あなたの何が、そうさせているのですか。

そこがないので
切なかったり痛かったりできない。

フランソワ・オゾン監督の
「17歳」もそんな感じあったけど。

セリフもピンとこないし、
濡れ場の動きのリズムも、いつまでもちぐはぐで。

主演二人の“一肌脱ぎ”を
もっとしっかりと支えてあげてほしかった。

ただ
そうやってつかず離れず関係を続けるうちに
男のほうが女からゆるゆると離れられなくなる



それはあるな、と思いましたが。

そこからもう一転、必要だったのでは。
★9/13(土)からテアトル新宿ほかで公開。
「海を感じる時」公式サイト