このポスターの“抜け感”にはやられた。

「ショート・ターム」71点★★★★




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現代のアメリカ。
親による虐待など
さまざまな問題を抱えるティーンエイジャーを
短期間預かり、ケアする施設“ショート・ターム12”。


その施設で働くグレイス(ブリー・ラーソン)のもとに

少女ジェイデン(ケイトリン・デヴァー)が入所してくる。

どこか過去の自分に重なるようなジェイデンを
グレイスは気にかけ、つながりを深めようとするのだが――。


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ロッテン・トマトで満足度99%。

ジェニファー・ローレンスにも注目され、
世界中の映画祭で受賞中・・・という話題作。

ラフでザックリ感あるカメラワーク。

施設内の様子も、行き場のない青少年たちのもがきも、みんなリアルで
好きなタイプの映画。
悪くはない。

けど、正直
期待したほどの新しさや、衝撃はなかったかな。

施設の子どもたちの若き母親のようなスタッフのグレイスもまた、
彼女自身が問題を抱えていて、
それが
虐待によるトラウマだろうな

割と容易に想像できてしまうところとかはちょっと物足りない。

でも、そうした作品の“細さ”を補強するだけの
「いまここ」なリアリティがあるんですね。

それがすべてですね。


施設の建物や壁などを
真正面から写すショットが印象的で


あれは外界と、子どもたちやグレイスたちとの
距離感のようなものを表してるのではと思う。

施設内での彼らとカメラの距離はそれとは対照的に近くて、
そのへんが
切なくもありました。

★11/15(土)から全国で公開。
「ショート・ターム」公式サイト