映画に無関心な人に、この作品の成り立ちを話したら
「それ『北の国から』じゃね?」と言われて
膝を打ってしまった(笑)
「6才のボクが、大人になるまで」73点★★★★
***************************
米・テキサス州に住む6才のメイソン(エラー・コルトレーン)は
ママと姉と三人暮らし。
ママと離婚した
パパ(イーサン・ホーク)と1年半ぶりに再開したけど
すぐにママとパパはまた口論を始めてしまう。
しばらくしてママは再婚し、
メイソンは新しいパパと暮らすが、問題が発生し・・・?!
***************************
「ビフォア~」シリーズの
リチャード・リンクレイター監督作。
6才の少年を主人公に、
12年間、同じキャストで時々集合して撮影したもの。
まずは手法の斬新さに拍手。
マイケル・ウィンターボトム監督の
「いとしきエブリディ」を
思わせるけど
あれは5年間、こちらは12年と長さでは勝ってる(笑)。
ギターサウンドをバックにした青空のオープニングから
終始、爽やかな印象で過ぎていき、
期待通りではあるけど、やっぱり気持ちよかった。
なんといっても
時間の経過を自然に「スッ」とつなげる
編集が見事でしたねえ。
主演の少年も
なんか、山Pに似てる気がするんですが(笑)
どう成長するかどっちに転ぶかわからず。
なにより全体に
思ったより子どもの世界には
大事件はさほど起こらないのだ、というところがいい。
親は離婚したり、再婚したりいろいろあって
まあ子どもには大事件なのかもしれないけど
傍から見る分には
誰も事件や事故にも巻き込まれないし。
だからこそ
「子どもが成長していく以上に、アメージングなことなんて、そうそうないんだ」と
子ナシでも実感できました。
その時代の流行やカルチャーが映っているのもおもしろく
けっこう、貴重な記録だと思う。
特に男子は必見でしょう。
父親役のイーサン・ホークが息子に伝授する
「女の子をモノにする方法」はマジ鉄板だもんね。
★11/14(土)から全国で公開。
「6才のボクが、大人になるまで。」公式サイト