谷川俊太郎さんは、カッコイイ。
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「谷川さん、詩をひとつ作ってください。」47点★★★
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詩人・谷川俊太郎さんの
ドキュメンタリー・・・かと思うと、違う。
監督は谷川さんに迫ろうとするも
「詩は内面から出るもの。パソコン前で唸ってる絵しか取れないよ」と
あっさり言われて方向転換。
全国のいろんな人たちを取材し、
そこに谷川さんの詩の朗読を入れた、という形で出来上がった映画。
佐野洋子さんの絵本を軸にした
ドキュメンタリー映画「100万回いきたねこ」に作りはちょっと似てるかも。
取材される人々というのは
福島の高校生に諫早湾の漁師、イタコ、
日雇い労働者に有機栽培農家。
セレクトもわからないではないのですが、
どうも“ニュースな現場”の人々を撮って繋げた感は否めない。
谷川さん自身が劇中で言うように、
「詩はどんな場面にも、人にも、当てはまるような仕組みで出来ている」わけで、
まあしっくりくるのも当然といえばそうだし。
それでも、尺としてはわずかだけど
谷川さん自身が語り、その生活ぶりが写るパートはやはり興味深かった。
「詩なんて信用しない」と自ら語るシーンや、
緑に囲まれた素敵な山荘で
Macの画面に向かって詩を書き、iPadで詩を読む
ハイテクな姿には驚きました。
かっこよすぎる82歳。
DVD「詩人谷川俊太郎」(紀伊國屋書店2012)というものが
この映画のベースになっているそうですが
そっちのほう見たくなりました。
★11/15(土)から渋谷ユーロスペースほか全国順次公開。
「谷川さん、詩をひとつ作ってください。」公式サイト