これは一体、何なのだ?!
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「超能力研究部の3人」72点★★★★
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出来れば、というか断然、
この映画は
「もらとりあむタマ子」(13年)も記憶に新しい
山下敦弘監督の新作、ってことだけを信じて
何も知らずに見て欲しい。
そのほうが
絶対におもしろいですから!
って、また職務放棄してるような発言してますが
ホントなんだもん(笑)
それ以上、進みたいかたはどうぞ。
乃木坂46というアイドルグループの
トップアイドル3人
秋元真夏、生田絵梨花、橋本奈々未氏を主役にした映画。
3人は「超能力研究部」に所属する
ちょっとオタクな女子高生。
好きな男子に告白するかですったもんだしたり・・・と
学園コメディ×SFのようなお話で
撮影を始めたものの
しかーし。
監督は演技ド下手な3人に四苦八苦し、
ゴネまくる芸能事務所に嫌気さし
しょうもないので
「映画を作る過程をドキュメンタリーにしちゃいました!」って感じの
やけっぱち&意趣返し的映画なのかと
すっかりダマされました。
さすがにあの統括マネージャーはおかしいよなあと思ったけどさー
あまりにリアルなんで(笑)
つまりこの映画は
フェイク・ドキュメンタリー。
「いかにもいるいる」に見えたアシスタントも
芸能事務所のマネージャーも
全部、役者。
重なるトラブルに青くなったり赤くなったりする
監督すらも
“自分という役”を演じていたとは!
成長する3人を、ちょっと応援してたのに!
彼女ら、女優じゃん!(笑)
そもそもこの映画は、成り立ち自体がフェイクらしく
乃木坂46メンバーに
「映画をつくります」と宣言して行われた
「嘘」のオーディションで勝ち抜いた3人なのだとか。
なーんにも知らないで観たのが
ラッキーでした。
エンドロールで
「え?」なのはサラ・ポーリーの「物語る私たち」みたいな衝撃と「やられた!」という喜び。
ただ
監督にヤラレタと思うと、爽快なんだけど
秋元氏にヤラレタと思うと、なーんかモヤっとするのもまた可笑しく(笑)
★12/6(土)から全国で公開。
「超能力研究部の3人」公式サイト