ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ゴーン・ガール

2014-12-07 18:17:00 | か行

今年は年末に良作が攻めてきた。


「ゴーン・ガール」80点★★★★


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NYからミズーリ州の小さな町に移り住んだ夫ニック(ベン・アフレック)と
妻エイミー(ロザムンド・パイク)。

洒落た家に暮らす二人は
何不自由ないカップルのようだった。

しかし、その朝。

ニックが外出先から家に戻ると
エイミーの姿が消えていた。

争った跡があることから
ニックは即、警察に通報する。

そして事件は思いも寄らない方向へと転がっていき――?!

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デヴィッド・フィンチャー監督の新作。

これはすごいわ。
なんという手の込んだ恐ろしい話だろう。

何が恐ろしいって……言えない!(笑)


血吹き飛ぶ猟奇より、たちの悪い怖さ。
何も知らずに見に行くべきです。絶対にうわおとなります。


まずビジュアルの徹底ぶりがいい。

冒頭から、風景が写真集のように
カコーンと“乾いたアメリカ”な色合いと構図でカッコイイ。

撮影監督は世界観に
写真家ジョエル・スターンフェルドの作品を参考にしたそうで
そう、それです!


そんなさむざむ~としたイメージのなか
美人妻が失踪する。

当然、夫が疑われる。

ベン・アフレック、誠実そうにみえて
ビミョーでもあり(笑)

「やっぱり夫の仕業か?」「いや、でもなんかへんだぞ?」と
旗色がよくなったり悪くなったり
我々の感情もコロコロ弄ばれる。

そして「実は・・・」となってからも
またギョッとする展開に。

まあよく考えられてますわ。

監督の見せ方もすごいけど
これは原作・脚本のギリアン・フリンという女性作家がすごいと思う。
1971年生まれで大学卒業後、テレビ批評を書いたあと
作家デビューしたそう。

プレスの写真見ると美人だし。

なるほどねー。こういう人が
ゴシップや人のいやらしさなど
世間のドロドロを、クールな目で見ているんだなあと。
で、こういう話を考えつくんだなあと

納得できましたハイ。


★12/12(金)から全国で公開。

「ゴーン・ガール」公式サイト
コメント (2)
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