痛快!今年の邦画ベストかも。
「百円の恋」79点★★★★
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32歳の一子(いちこ、安藤サクラ)は
実家の弁当屋を手伝いもせず、
ダラダラと自堕落な日々を送っていた。
そんな一子に
出戻りの妹がブチ切れて、大げんか。
勢いで家を出た一子は
全品100円のコンビニでバイトを始める。
そこで一子は
ボクサー(新井浩文)と出会うのだが――。
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痛い、のはいろんな意味で痛いんだけど
でも笑えて、快い。
これぞ痛快、ってやつかなあと思う。
「0.5ミリ」のサクラさんもすごくよかったけど
何が違うかなといえば
あちらは楚々と美しくもあったこと。
こちらの安藤サクラは、マジで、底(笑)。
プーの32歳女の
モラトリアムすら捨てた感じも
バイト先の店長や店員、ホームレスたち登場人物の
いかにもいそうなヤバさ加減も
ねとっとして、マジな感じ。
しかも、この底っぷり捨てっぷり、ヤバイっぷりが
絶妙な絵と間で、かなり笑えるんですねえ。
一子が脚を投げ出して寝てるシーンが写っただけで
笑いが起こり
一子が肉を必死に食べるシーンとか
おかしくて体がゆさゆさ揺れた。周りもさざ波のように揺れてた(笑)
ボクシングにマジになっていく姿も
「一念発起!」とかじゃない、
立ちのぼる怒りや怨念を感じて、すごい迫力だった。
なんとなくこの主人公みて
しずちゃん(南海キャンディーズ)を思い浮かべちゃうのは
きっと大勢がそうなのではないかと思うのでした。
★11/15(土)からMOVIX周南ほか、山口県内先行公開中。
12/20(土)からテアトル新宿ほか全国順次公開。
「百円の恋」公式サイト