気持ちいい風に吹かれましょう。


「ボンジュール・アン」73点★★★★




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映画プロデューサーの夫(アレック・ボールドウィン)と
カンヌ国際映画祭に来た妻アン(ダイアン・レイン)。

仕事ばかりの夫に放っておかれても



「まあ、いつものこと」と諦めている。

だが夫が急きょブダペストに行くことになり
耳の具合が悪いアンは
飛行機に乗らずに、パリで夫を待つことにする。

夫の仕事仲間ジャック(アルノー・ヴィアール)が
アンをパリまで送り届けることになった。


だがジャックは生粋の“フランス男”。



「まずはランチです」と
とびきりのレストランに連れて行かれ、
アンの“寄り道の旅”は始まった――!

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この映画、予想以上におもしろい。

美食家のフランス男性と
カンヌからパリまで小旅行する人妻(ダイアン・レイン)のお話なんですが
フランシス・フォード・コッポラ監督の妻
エレノア・コッポラの劇映画デビュー作で
しかも、彼女が体験した実話がもとだそうな。

ひゃー(笑)

で、ヒロインをエスコートするのは
人生の愉しみなんたるかを、よ~くご存じなフランス男。


ドライブの途中、農家でフレッシュなイチゴを買っておやつにくれたり


よさげなランチスポットもバッチリ。


かと思えば
ローヌ川沿いでワインとチーズ



もう食いしん坊には「キュン死

合間に名画や歴史のうんちくあり。
しかも立ち寄るのが
リュミエール研究所とか、
布の博物館とか、趣味が最高

しかもダイアン・レインが美しい。


旅の途中、ずっと
「早くパリに行きたいのに、連れ回された」姿勢を崩さなかった彼女が
パリに到着した瞬間の、あの表情。

女優だなあ(当たり前。笑)

肩肘張らずに楽しめるので
一週間仕事をがんばった自分にごほうび、もよし。

男性は、カノジョや奥さんを誘ったら、絶対に喜ばれると思いますよ。


そして
ワイン好き&勉強中の方は必見。


とにかく初っぱなから
シャトーヌフ・デュ=パプに生ハムとメロン、


コンドリューにコート・ロティ、


シェブールチーズはクロタン・・・・・・などなど、
地方の美食が満載で
マジでワインの教本ですか!

試験を控えている方はご覧になると
きっと、教科書とリンクして
すごく頭に入ってくると思います。


★7/7(金)からTOHOシネマズシャンテほか全国で公開。
「ボンジュール・アン」公式サイト