青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

愛のコリーダ ~クインシー・ジョーンズ・巨星墜つ!

2024-11-04 | 青春の音盤

音楽プロデューサー、作曲家として活躍したクインシー・ジョーンズ氏3日、米ロサンゼルスの自宅で死去したことが分かりました。91歳。本当に残念です。僕が過ごした青春時代を通じて親しんだ人々が、次々とお亡くなりになられます。そういう時代になったということなのでしょうが、訃報を聞くたびに、寂しさを感じます。

1982年にプロデューサーとして手がけたマイケル・ジャクソンのアルバム「スリラー」は「史上最も売れたアルバム」としてギネス認定され、米音楽界最高峰とされるグラミー賞では3度の最優秀プロデューサー賞を受賞するなど多くの賞を受賞。また、1985年に発表されて世界的大ヒットとなったチャリティーソング「ウィー・アー・ザ・ワールド」のプロデューサーも務めました。

マイケル・ジャクソンや「ウィー・アー・ザ・ワールド」ばかりが取り沙汰されますが、僕がクインシーを知ったのは、映画音楽からでした。『夜の大捜査線』や『ゲッタウエイ』のサウンドトラックは大好きでしたし、テレビドラマの『鬼警部アイアンサイド』は「新聞によりますと・・」で有名なTV番組「ウィークエンダー」で使われたので、皆さんもご存知だと思います。

そして、エミー賞9部門など数々の賞を獲得した、全米で1億3000万人が視聴し、社会現象をも巻き起こした伝説的TVシリーズ『ルーツ』のサウンドトラックも担当。僕はこのサントラも買いました。自身の作品でも数々のヒット作を残し、1978年にはファンキー・ディスコ調の『スタッフ・ライク・ザット』がポップ・チャートでもヒット。

そして、1981年の来日コンサートには僕も足を運びました。「ルーツのテーマ」「鬼警部アイアンサイドのテーマ」を始め、「ジャスト・ワンス」や「愛のコリーダ」も聴くことが出来ました。

僕が推薦する彼の作品は2枚!“ニューヨークのため息”と称されたハスキー・ヴォイスの歌姫による最高傑作、夭逝した伝説のトランペッターとのいつまでも色あせない名演である「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」。そしてもう1枚は81年の大ヒットアルバム「愛のコリーダ」。「愛のコリーダ」は当時ディスコでもガンガン流れていましたが、ジェームス・イングラムの「ジャスト・ワンス」は美しいボーカル曲。最高の1曲はハーモニカの天才トゥーツ・シールマンスの「ヴェラス」でした。米国ポピュラー音楽のボスが放ったメガ・ヒット作。ディスコ~ファンク~ブラジル音楽~ジャズが融合した究極のアルバムはぜひ聴いて頂きたい!

 


浪花のモーツァルト、キダ・タローさん死去

2024-05-16 | 青春の音盤
浪花のモーツァルト、キダ・タロー氏が5月14日亡くなられました。93歳。先月も元気に「探偵!ナイトスクープ」に顧問で出演されていたのに。「かに道楽」の曲は忘れられない名曲です。
 
円ひろしさんによると、キダ・タロー氏は「老衰という言葉が嫌や。自分に何かあっても老衰やない。自然死や」と語られていたそうで、本当にこの言葉には僕も同感です。
 
昔、昔、キダ・タローさん作曲の楽曲を集めた2枚組CDを買って、この曲もあの曲もキダさんの曲だと友人たちと感心したのを覚えています。「東の小林亜星、西のキダ・タロー」などと、僕らは呼んでいました。
 
1983年には大阪の珈琲のお店についての本も出されていました。この本は面白かったです。
 
 
中学生の頃、ヤングリクエストで「ミキサー完備スタジオ貸します」のコーナーを持たれていて、そのコーナーで氏を初めて知りました。勿論「ヤンリク」の曲も、キダ・タロー氏の作曲です。合掌。
 
この懐かしい音楽に親しんだ関西の方々は、とても多いと思います。

キダ・タローさんのCD、現在廃盤なので追悼盤が出ればいいのにな~。


甦ったビートルズ・サウンド!赤盤・青盤

2023-11-10 | 青春の音盤
本日11月10日、世界同時発売のビートルズ「赤盤」「青盤」。ニュースでもご存知でしょう、ビートルズ最後の新曲「ナウ・アンド・ゼン」は青盤の最後に収録されています。
 
 
しかしスゴイ‼ 全曲リミックスされて、「ラブ・ミー・ドゥ」「プリーズ・プリーズ・ミー」が見事なステレオサウンドで甦っています。これほどまでとは・・・

曲を聴いていると、青春時代の記憶が脳裏に浮かんでは消えて行く・・・
 
これまでは右側のスピーカーから演奏、左側スピーカーからはヴォーカルが聞えるというような懐かしいと言うか、古いサウンドだったものが、普通にステレオサウンドになっていて、楽曲に重厚感が。いや、論より証拠。とにかく楽しめます。
 
これまではビートルズのアルバムを個別に買っていたら、赤・青は要りませんでしたが、昔からのファンにこそ必須のアイテムになりました‼ 朝からビートルズを楽しめて幸せです。
 

「アッ!」と驚く、美人ジャズ・シンガー!

2022-12-10 | 青春の音盤

今日はご機嫌なCDを2枚ご紹介したいと思います。

その前に皆さんは、シビル・シェパードという女優さんを知っていますか?映画「ラスト・ショー」に出ていたと言っても知らない人が多いと思います。テレビシリーズ「ブルームーン探偵社」で、売れていなかったブルース・ウィルスの相手を務めていた美人女優です。

次にミッシェル・ファイファーという女優さんは知っていますか?「レディホーク」で一躍有名になりましたが、「アンカー・ウーマン」「アイ・アム・サム」の主演女優です。

では2人の共通点は?美人?それはハズレ!(笑)答えは2人とも歌が抜群に上手いことです。女優を辞めても人気歌手になれるほどです。その2人の歌が聴けるCDを、今日はご紹介します。



シビル・シェパードはサントラで歌っているのではなく、本当に女優の仕事よりも、ジャズ・シンガーとして活躍していました。ハスキーボイスで魅力あるCDが発売されています。タイトルは「マッド・アバウト・ザ・ボーイ」プロデュースは、ギター、ピアノも担当する元セルジオ・メンデス66で活躍したブラジル出身のオスカー・カルロス・ネヴィス。彼が引っ張るコンボが、さりげなく極上のボッサ・ジャズを演奏し、各曲でアドリブを聴かせてくれるのがスタン・ゲッツ!このメンバーが演奏する、20~40年代の古いスタンダードを中心に選曲されたアルバムが悪い訳はありません。ジョビン作「Triste」、レオン・ラッセル「This Masquerade」、ミシェル・ルグランの「I’m Falling in Love Again」・・・ジャズとボッサの美味しいところが詰まった好盤で、これぞ「大人のためのヴォーカル・アルバム」です。彼女は他にも何枚かアルバムを出しています。

ミッシェル・ファイファーは、映画「恋のゆくえ」のサントラです。吹替え無しの見事な歌声を映画でも披露していますが、CDで聴くと、本当に上手いのが分かります。「マイ・ファニー・バレンタイン」なんかを見事に歌っていますから驚きます。このCDは1989年のグラミー賞も獲っています!この2人の歌、ぜひ聴いてみて下さい。もしかすると、皆さんのお気に入りの1枚になるかもしれません。

 


洋楽の “邦題” って結構楽しい!

2022-12-08 | 青春の音盤

最近は洋楽・洋画ともに邦題が少なくなって来ました。昔は今よりも沢山、邦題が付けられていたものです。

例えば「Love Story」ではヒットしたかどうか?「ある愛の詩」という邦題で、この映画はヒットしました。



僕の好きなビートルズの曲には、邦題が付けられた曲はそんなに多くありません。「Help!」に「助けて!」、「Yesterday」に「昨日」という邦題は確かに似合いません。この時代、邦題は分かりやすさが第一だったのでしょう。原題を直訳しただけか、誰にでも分かる、いかにもラブソングに使われそうな言葉を、原題に加えただけのものが多いのです。

彼氏になりたい (I Wanna Be Your Man)
抱きしめたい  (I Want to Hold Your Hand)
恋におちたら  (If I Fell)
僕が泣く    (I’ll Cry Instead)


言葉を加えたものなら・・・

愛のことば   (The Word)
涙の乗車券   (Ticket to Ride)


少し意訳したものでは・・・

ひとりぼっちのあいつ (Nowhere Man)
恋をするなら     (If I Needed Someone)
すてきなダンス    (I’m Happy Just to Dance with You)


歌の内容を表すようなものは・・・

恋のアドバイス (You’re Going to Lose that Girl)
恋を抱きしめよう(We Can Work It Out)



どれも恐ろしくストレート、苦笑いが出つつも、少々微笑ましく思ってしまう邦題ばかり。


そこで洋楽好きの皆さん、あるいは英語を勉強している皆さんに提案。邦訳されていない曲のタイトルに、自分なりに邦題をつけてみたらどうでしょう?ビートルズの後期のものなど、洒落たタイトルが考えられそうなものが多くあります。妙にストレートにならず、タイトルの意味にも、内容にもピッタリなものを思いついた方は、ぜひ教えて下さい。