青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

クラプトン、ベック夢の共演 ~さいたまスーパーアリーナ 2月21日~

2009-02-22 | 素晴らしかった興行・イベント

エリック・クラプトンとジェフ・ベック。伝説的なギターリストであり、共にヤードバーズのメンバーだった2人が、昨夜2月21日土曜日、さいたまスーパーアリーナで、初の共同ヘッドライニングコンサートを開催しました。勿論2人がこれまでにも共演することは、何度もありましたが、2人でこのような本格的な共演を行う公演は、今回が世界初と言えます。

この日は約20,000人のファンが埼玉スーパーアリーナに集結。夕方5時からスタートしたコンサートで29曲の演奏の目撃者となりました。

2人のこれまでの共演を少し紹介しておきましょう。最初の共演は1981年の「シークレット・ポリスマン・コンサート」。このイベントで2人は"Crossroads," "Further On Up The Road," "Cause We've Ended As Lovers"の3曲を演奏、ファイナルでは出演者全員で"I Shall Be Released"を演奏しました。そして1983年にはロンドンにおいて、ジミー・ペイジも参加した「ロニー・レインARMSコンサートで」再び共演。この時はファイナルで3大ギターリストが「Layla」を演奏。(ドラムはチャーリー・ワッツ)そして2004年ダラスの「クロスロード・ギター・フェスティバル」でも共演。2007年には、ベックが彼のバンドと共に「クロスロード・ギター・フェスティバル」に共演ではなく参加もしました。このお返しとしてか、クラプトンは同年11月、ロンドンでのベックのコンサートに飛び入り参加しています。

コンサートは午後5時スタート。公演は3部構成で、第1部がベック、第2部がクラプトン、2人が共演するハイライトは第3部に行われました。まず登場したのがベック・白のノースリーブでピックを使わない演奏は、彼のソロ・コンサートと同じ。すっかり認知度が上がったタル嬢の人気は益々沸騰していました。(笑)横浜で見せた二人羽織みたいにベースを2人で共有して、ベックとタル嬢が演奏するというシーンも見ることが出来ました。ところがこの第1部で「Cause We've Ended As Lovers」が何と3曲目に早々と演奏された為に、シークレットマン・ポリスの再現を期待していた夢が潰れ、この時点で1つ頭の中に「?」が点滅しました。しかし「A Day In The Life」は何度聴いても心地良い。アンコール1曲を含め、1時間弱で第1部は終了。ベックのコンサートと変わらぬパフォーマンスの高い演奏を披露しました。

ちょっと長いかな?と感じましたが、20分強のステージチェンジ。この間トイレはおじさん達で超満員。年齢層の高い男性ファン比率が高いのが、この日の特徴ですね。(予想通りというか、そういう人でないと楽しめないと思います。)

そして第2部。クラプトンはアコースティック・ギターを手に持ち、白シャツにジーンズで登場。ベックとは対称的な静かなスタートを切りました。しかし2曲目で場内がざわめいた。何と「レイラ」を演奏したのです。アンプラグド・バージョンで!すると・・・ベックとの「レイラ」バトルは無いのか!頭の中でまたも「?」が・・・。というより赤信号の点滅です。ギターを持ちかえ、最近では聴きなれた無難な曲を演奏。初めて生で見るクラプトンが、今回の来日のクラプトンであるファンは可哀想!何とこの日は「I Shot The Sheriff」も「Wonderful Tonight」も無し!それは無いだろうと思ったファンは、正直多いと思います。「Cocaine~Crossroads」で第2部は7時半頃終了。あまり知識のない女性ファンは、納得がいかない様子。クラプトンが"See you in a minute."と一度ステージから降り、第2部アンコールはなし。

5分ほどして、遂にクラプトンとベックが揃ってステージに登場。2万人のファンは総立ちで大興奮。ここから第3部。ベックのシャツは白から黒にチェンジ。首には赤いバンダナも見える。しかしここで、この日最後の「?」が頭の中に。そしてそれは失望という気持ちになった。第3部はクラプトンのツアーメンバーにベックが参加しただけというもの。タル嬢の登場も無し!マディ・ウォーターズの「You Need Love」「Brown Bird」やクリームの「Outside Woman Blues」など6曲で卓越したテクニックを披露し、アンコールはスライ・アンド・ザ・ファミリーストーンの「Want To Take You Higher」。最後は2人で握手と抱擁でお互いをたたえ合った。しかし淡々と7曲を演奏し、その間2人の会話を聞くことはなし。2本のストラトが語り合うと言えば格好いいかも知れないが、ショーとしてはどうなんだと。周囲からは「この曲は何?」「知ってる?」「知らない」という声が第三部の間ずっと聞こえて来ました。

しかもクラプトンはベックに、正直食われてしまっていました。クラプトンがベックに引っ張られて演奏するという雰囲気。2人を比べれば、ベックがとても楽しそうに弾いていたのが印象的でした。クラプトン・バンドのもう一人のギターリストのドイル・ブラムホールは、この日少し可哀想。悪いギターリストとは言いませんが、彼以外のギターがクラプトンとベックだけとは・・・。何と不幸な・・・。しかも最後はリード・ボーカルまでさせられて。

共演が終わってステージを去る時、ベックは子供のような笑顔をしていた。8時少し過ぎにコンサートは終了。第3部の共演時間は30分ほど。それなりにクラプトンやベックのファンを自認しているファンや、ギター少年だったりバンド活動をされていた(いる)ファンには、このコンサートを堪能したという人も多いでしょうが、一般的なファンを無視したような内容のコンサートでした。ベックの第1部のような選曲をクラプトンにもして欲しかった。昨日演奏された曲を全て知っている人が、一体どれほどいたというのでしょう。チケット代S席17,000円は高過ぎだと思います。ファンも、もっとあの曲もこの曲も聴きたかったという不満が、かなりあったと思います。

蛇足ながらコンサートのパンフ。クラプトンとベックのそれぞれのツアー・パンフをセットにしただけのもの。湯のみまで作っておいて、それはないでしょう?ウドーさん。

Feb.21 Set List:

01. The Pump (Jeff Beck)
02. You Never Know (Jeff Beck)
03. Cause We've Ended As Lovers (Jeff Beck)
04. Stratus (Jeff Beck)
05. Angel (Jeff Beck)
06. Led Boots (Jeff Beck)
07. Goodbye Pork Pie Hat - Brush WIth The Blues (Jeff Beck)
08. Solo instrumental by Jeff Beck with Tal Wilkenfeld
09. Blue Wind (Jeff Beck)
10. A Day In The Life (Jeff Beck)
11. Where Were You (Jeff Beck)
12. Big Block (Jeff Beck)
13. Peter Gunn Theme (Jeff Beck)
14. Driftin' (EC - solo acoustic)
15. Layla - unplugged version (EC)
16. Motherless Child (EC)
17. Running On Faith (EC)
18. Tell The Truth (EC)
19. Little Queen Of Spades (EC)
20. Before You Accuse Me (EC)
21. Cocaine (EC)
22. Crossroads (EC)
23. You Need Love (EC and Jeff Beck)
24. Listen Here - Compared To What (EC and Jeff Beck)
25. Here But I'm Gone (EC and Jeff Beck)
26. Outside Woman Blues (EC and Jeff Beck)
27. Brown Bird (EC and Jeff Beck)
28. Wee Wee Baby (EC and Jeff Beck)
29. Want To Take You Higher (EC and Jeff Beck)


Feb.22 Set List:

01. The Pump (Jeff Beck)
02. You Never Know (Jeff Beck)
03. Cause We've Ended As Lovers (Jeff Beck)
04. Stratus (Jeff Beck)
05. Angel (Jeff Beck)
06. Led Boots (Jeff Beck)
07. Goodbye Pork Pie Hat - Brush With The Blues (Jeff Beck)
08. Solo instrumental by Tal Wilkenfeld with Jeff Beck
09. A Day In The Life (Jeff Beck)
10. Big Block (Jeff Beck)
11. Where Were You (Jeff Beck)
12. Peter Gunn Theme (Jeff Beck)
13. Driftin' (EC - solo acoustic blues)
14. Layla - "Unplugged Version" (EC)
15. Motherless Child (EC)
16. Running On Faith (EC)
17. Tell The Truth (EC)
18. Key To The Highway (EC)
19. I Shot The Sheriff (EC)
20. Wonderful Tonight (EC)
21. Cocaine (EC)
22. Crossroads (EC)
23. You Need Love (EC & Jeff Beck)
24. Listen Here - Compared To What (EC & Jeff Beck)
25. Here But I'm Gone (EC & Jeff Beck)
26. Outside Woman Blues (EC & Jeff Beck)
27. Brown Bird (EC & Jeff Beck)
28. Wee Wee Baby (EC & Jeff Beck)
29. Want To Take You Higher (EC & Jeff Beck)


エリック・クラプトン ~2009. 2.15 日本武道館

2009-02-21 | 素晴らしかった興行・イベント

武道館のレポートなのですが、21日、22日のさいたまスーパーアリーナがどういうものになるのか?それが今の僕の最大の関心です。

今回のエリック・クラプトンの来日コンサート。僕は結構がっかりしました。従って熱烈なファンの方は、この先を読まずに、今日はスルーして下さい。どんなクレームも受け付けませんので。本当かな?と思った方は、2月25日の日本武道館公演が、WOWOWで独占放送(3月15日夜6時)されますので、それを見ればなるほどと思われるのではないでしょうか?自分の目で確認することが大切だと思います。

本当に読後に不快になられても、苦情はサクッと削除させて頂きますので、クラプトン命的な盲目的ファンの方は読まないで下さいね。

1974年秋に実現した記念すべき初来日公演(僕は大阪で観ました!)から数えるとちょうど35年!そして、ヤードバーズ、ジョン・メイオール・ブルースブレイカーズ、クリーム、ブラインド・フェイス、デレク・アンド・ザ・ドミノス、そしてソロ活動と、ブルース、ロックシーンの最前線で活動してきて45年!「偉大な歴史の全てを見せるレジェンド・ライブ」と銘打たれた(あ~長っ)今回の来日公演。果たしてそれだけのキャリアの集大成と言えるのでしょうか?

例えば悪いですが、どんな曲を発売しようが1位になるジャニーズの歌手のレコード。それと同じようにクラプトンをアイドル化して見ている方は、行かれてご満足かも知れません。しかしこれまでの何度も行われて来た彼のコンサートを見て来たファン方、初めて彼のコンサートに行かれた方には、「これがクラプトン?」という初来日時にも似た感想を持たれたのではないでしょうか?年齢からの衰えか、かつてのように全曲を弾くことがない。小さなミスもやってしまう。彼の往年のギターを知る者には、寂しいステージでは無かったか?クラプトンだからこそ、勿論私の期待するハードルが、他のミュージシャンと違って高いことは言うまでもありません。

S席-11,000円/A席-10,000円/B席-9,000円というコンサート料金はハッキリ言って高い!クラプトンの知名度と、動員を見込むファンの所得層を考えれば売れると見込んだ値段です。これだけ円高が進んでいるのに、毎回の値上げ。一体どうなっているんだと言わざるを得ない。円高差益の還元も何もあったものではない。コンサート途中の雰囲気も、若い女性ファンは退屈そうにしている。ブルースを演奏しているからではない。歴史の全てを見せるレジェンド・ライブという宣伝文句に、偽りがあるからだ。初来日、彼はファンを無視するようなコンサートをやってのけたが、35年目は、ファン不在の演奏曲を並べて聴かせたと言っても過言ではないと思う。



待ち合わせのホテルのカフェ。彼を待つことはほとんどない。アメリカ人は時間にルーズなところがあるが、僕の友人は時間にはうるさい。僕もそうだけど、時間に遅れたら待っていないということもある。彼はイギリス人なので、時間にキッチリしているので助かる。待ち合わせの30分前くらいには姿を現してくれるので、緊張することもなく自然とそこにいたのかという感じで話に入っていける。いつものことだけど、カプチーノを注文して話始める。彼も63歳。

武道館初日15日は、午後4時開場、午後5時開演。2年ぶり18回目の来日公演。74年10月に武道館で初来日公演を行って以来、同所でのライブは今回の28日までの7公演を加えると計77回になる。しかし今回は、日本武道館の前の人の群れが少なくなったと感じました。逆に販売されるグッズは昔に比べたら増えました。

演奏が始まれば、クラプトン・ワールドに浸れるかと思ったのですが・・・。白いシャツにスカイブルーのストラトで登場した後は彼の独壇場。しかし無難な曲目だ。演奏は当然のように全体的にまとまっていて、どの曲も及第点以上の出来でした。途中PAが、バリバリとノイズを発したのはあくまでもアクシデント。アコースティック・ギターでの「Running On Faith」は素晴らしい演奏でした。曲ごとにギターを変えていく演奏。武道館がギターの博物館に。

しかし大阪で2日目から外した「Motherless Child」を復活させる意味が分からない。「Before You Accuse Me」を入れて来たのは良かったと思いますが。2日目に消えた、ジョージ・ハリスンの「Isn't It A Pity」も嬉しかった。気に入った点はドラマーのエイブ・レボリアル・ジュニア(ポールのバンドの巨体のミュージシャンと言えばお分かりかと思います。)です。昨年の夏からクラプトンのバンドに参加していますが、ポールのバックにいる時とは違った、繊細かつパワフルなドラミングは文句のつけようがありません。クラプトンが敬愛するジミー・ロジャーズの渋いブルース「That's All Right」も悪いとはいいません。

つまり1曲1曲には歴史もあれば、それなりなのですが、それはあくまでもコアなファンから見た風景。クラプトンの特にファンでもない、このブログの読者がこの日のセットリストを見て行こうと言う気になるかどうかが問題なのです。恐らくコンサートに行かれた方々は大抵、良かったというコメントをブログに書くでしょう。無難でしたという人は結構なファンです。悪かったと書くのは勇気が要りますから。

「White Room」「Sunshine of your Love」「River of Tears」「Tears in Heaven」「Change the World」「Circus」「Badge」「Let It Rain」「Just like a Prisoner」「Holly Mother」「After Midnight」も無い。意表を突く様な「Home Boy」「Danny Boy」「I've Got a Rock 'n' Roll Heart」「I Can't Stand It」「Hold On」「Forever Man」も演奏は無し。エイブ・レボリアル・ジュニアがいるのに、「Hold On」「Forever Man」を叩かせないのはもったいない。アップテンポな曲での彼のドラミングを聴いてみたかった。武道館での今回の演奏曲なら、イントロを聴けばすぐに分かる、ブートでもお馴染みの無難な曲を並べているだけなので、眠たくなりました。

この日の会場には、既に大阪のブートが出回っている。恐ろしや・・・商魂。

友人の行った大阪では、レイラ演奏ミスというまさかがあったとか。

いくらブルースがクラプトンの真骨頂だと言っても、では武道館のお客様はこの日のセットリストの曲の意味を全曲言えるのか?そこなんです!日本人は英語が苦手。でもクラプトンのサウンドは好き。アンプラグドで好きになった。そういう大多数のファンが占めるというマーケティングは出来ているのですから、大枚をはたいて呼ぶなら、日本仕様の曲を並べてこそのプロモーターなのではないでしょうか?そういうコンサートから「あの曲は何だったのだろう。聴いてみたい。」と、ブルースファンを開拓していくのがミュージシャンではないでしょうか。

「英語が分からなくても、River of Tearsを聴いて、眼が涙に溢れたというファンもいる。でもKey To The Highwayを聴いて涙する人は見たことが無いんだ。大勢のファンが毎日詰めかけているけど、ほとんどの人が歌詞を分かっていない。その場にいる嬉しさと、めったに無い生の音楽に触れることに感動するんだ。だったら、もう少し誰もが口ずさめるメロディの曲。ヒット曲の数を増やしてもいいと思う。少なくとも日本では。」

「そうだろうか?日本のファンは音楽も格闘技も、言葉がなくてもいろんなことを理解していると思う。」

「それではどうして、もっと英語でMCをしないのですか?Thank youだけじゃないですか?コミュニケーションが難しいと思っているの?ポール・マッカートニーは同じ日本でも東京と大阪では言葉を使い分けたんですよ。“こんにちは“と“儲かりまっか”に。意味は同じでも全く違う言葉。それで彼は一瞬で観客を、掌に乗せることに成功したのです。」

だから今回のツアーは、チケットがSOLD OUTになっていないという事実があるのです。当日券を求めた人に、「プラスいくらでこの席になります」なんてことが起きる。「会場を前から埋めたい。見栄えを良くしたい」と言う行動を主催者が取ったりするのです。これでは今回が最後の来日となり、来日コンサートは、最初の年と最後の年が、お粗末だったとなりかねません。2006年末に来日した時と構成はほぼ同じ。何曲か入れ替わったといった感じのセットリストは、決して主催者の宣伝文句にあったようなヒストリーコンサートではなかったのです。ここが1番ひっかかる所です。「ヒストリーコンサート」を求めた人はサイレント・カスタマーになり、帰って来ないかも知れません。S席でも2階のスタンド席もあるし、もし家族4人でファンが来たとして、44000円を取れる内容だったとは私は思いませんでした。

事実、今回のクラプトンのコンサートに行きたい!と熱望していた、一般的な女性ファンに今回の大阪のセットリストを見せたところ、彼女が知っていたのは「Running On Faith」「Wonderful Tonight」「Layla」の3曲だけ。他のブルースを聴かせたら退屈・・・と。(苦笑)3曲で11000円はもったいないから、行くのは止めた方がいいよとアドバイスしたものです。普通の人にこの金額は高価過ぎます。

プロモーターに対して要望するなら、ジェフ・ベックのコンサートの日程をずらせば、ロッド・スチュワートとベックの共演も実現し、「People Get Leady」を日本のファンにプレゼントすることも出来た。ベックとクラプトンの共演も、それぞれのコンサートのチケットを発売した後に発表している。全てのチケットを捌くには有効だが、ファンにすれば「それなら、武道館を止めて埼玉を買ったよ!」という気持ちにもなる。ファン全てが富裕層ではないし、そういう人にだけ来てくれればいいと言う姿勢なら、クラプトン初来日のコンサートで「金返せ」コールを我慢した大阪のファンは怒りますよ!(何せ大阪のファンは熱いのですから。プロレスなんて暴動寸前の金返せコールが当たり前。警察が出動する騒ぎまで起きているのですから。)

もっとフェアな発表、適切な価格のチケット、もしくはクラプトン、ベック、ロッドを上手く使うプロモーション、交渉が行えなかったのかということ。これだけの円高で、外タレの興業は思い切り黒字のハズなのです。高い年齢層ばかり狙ってプロモーションしていたら、若い人にCDは売れない(年寄りは持っている)し、コンサート離れが起きます。チケットの価格をいい加減に内容相応のものにするべきでしょう。来日したバンドのメンバーは少ないし移動費も掛からないし。いくらでもファンに夢を与える材料は整っていたはずなのです。クラプトンによると、日本の音楽事務所の社長は「サムライと言える人物」だそうですが・・・。「こんなとてつもない仕掛けを日本でやったぞ!」と、世界にアピールしようというくらいの意欲がプロモーターに無いのが残念です。

1987年や93年のコンサートが懐かしい。あの時は私も楽しんだし、初めて行く友人も興奮して翌日には数枚のCDを購入していた。今のように眠そうにしている観客はいなかったと私は思う。

クラプトンは、いつも秋から冬に日本に来日する。それは実は彼が暑いのを嫌っているからだ。日本特有の梅雨のシーズンを好きな外国人はいないだろうが、彼は暑い季節には日本に来ない。それは汗だくでギターを弾く姿を見せたくないからです。人生の秋から冬に入って行くクラプトンが、再び来日し、彼のヒストリーを聴かせてくれるチャンスは、まだ残っているのだろうか?そうあることを願って止みません。

 

武道館ライヴ・セットリスト / 15th February 2009

01. Tell The Truth
02. Key To The Highway
03. Hoochie Coochie Man
04. I Shot The Sheriff
05. Isn't It A Pity
06. Why Does Love Got To Be So Sad
07. Driftin' (EC Solo Blues)
08. Travelin' Alone
09. That's Alright
10. Motherless Child
11. Running On Faith
12. Motherless Children
13. Little Queen of Spades
14. Before You Accuse Me
15. Wonderful Tonight
16. Layla
17. Cocaine
Encore:
18. Crossroads


特 撮 最前線

2009-02-20 | 青春・名画劇場

世の中には本当にアイデアマンと言うか、器用な人がいるものです。何となく見ていたYouTubeで、本当に大笑いするものを見つけました。

「特最前線」です。

 

 

「特捜最前線」ならぬ、特「撮」最前線❗️

これは本当に上手いな~❗️ 

作った方の特捜LOVEが感じられます。特命課のメンバーの皆さんも、今ではあちらに行かれた方が多く、放送終了時には「2時間枠でこれからもスペシャル版の放送を」と期待していましたが、今では叶わない夢になってしまいました。


エキスポランド閉園へ

2009-02-15 | 昭和・懐かしい北摂の風景

今週火曜日に、1970年に大阪万博が開催された、現在の万博公園に隣接するエキスポランドが閉園するというニュースが発表されました。



ジェットコースターの脱線事故で乗客1人が死亡、12人が負傷した大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」を運営するエキスポランド社は、再建を断念し、閉園することを決定。再開を目指して探していた支援企業が見つからず、事故で悪化したイメージの払しょくも困難と判断したのが閉園の理由。同社によると、9日の取締役会で断念を最終決定し、大阪地裁に民事再生手続きの廃止を求める上申書を提出した。従業員約30人には、既に解雇の方針を伝えているという。

「エキスポランド閉園にあたり」

株式会社エキスポランドは2月9日、事業の継続が困難であると判断し、破産手続きの申し立てを行いました。
35年間の長きにわたり、万博記念公園の活性化ならびに発展に少なからず寄与いたしましたことを自負しておりましたが、平成19年5月5日に引き起こしました脱線事故により、一人の尊い命を奪い、多くの乗客の皆様を負傷させましたことは弁解の余地のない痛恨事であり、改めてお詫び申し上げます。
万博開催期間中を含め、35年間で8300万人の大勢のお客様をお迎えいたしました。大阪府民の皆様をはじめ、多くのお客様の憩いの場として愛され、ご支援を賜りましたことに心から感謝と御礼を申し上げます。
また今まで、一方ならぬご厚情、ご協力を賜りました独立行政法人日本万国博覧会記念機構様をはじめ、関係各位の皆様に対しまして、お詫びと御礼を申し上げます。
エキスポランドは閉園いたしますが、今後もこの場所が万博記念公園内のレクリエーションゾーンとして、三世代が楽しく集えるような場所として、ご発展されますことを心から祈念申し上げます。
35年間の長きにわたり、ご支援ご協力を賜りましたことに、改めて心から御礼と感謝を申し上げます。
誠にありがとうございました。

平成21年2月10日
株式会社エキスポランド
取締役社長 清水 忠一

これはさすがにショックです。僕が高校~大学生のデートに。そして子供が生まれてからも何度も利用した、大阪の北摂の有力なスポットだったからです。最近映画がヒットしている「20世紀少年」でも、大阪万博がその中に登場したので、若い人もご存知でしょう。開園当時、ダイダラザウルスと名付けられたジェットコースターは、日本最長と話題になったものです。

また昭和46年にTV放送が開始した「仮面ライダー」では、怪人・死神カメレオンを迎えて、仮面ライダーのロケも行われた場所です。藤岡弘が主演していた旧1号ライダー編での番組オープニング。ライダーが長い階段を、愛車のサイクロン号で突っ走るシーンは、このエキスポランドの園内の道を走っているシーンです。藤岡弘のこのバイクアクションは吹き替えなし。ジェットコースターの線路上での格闘シーンも、吹き替えなしで撮影されました。当時小学生だった私も、そのロケを見に行き、アクションの凄さに驚いたものです。「探偵!ナイトスクープ」を公開放送している大阪・福島区の大阪タワー(朝日放送)での「ウルトラマン」のロケも見に行った私ですが、ライダーのロケは臨場感溢れる迫力あるロケでした。

そんな思いで溢れる、しかもいつも賑わっていたエキスポランドが閉園というのは、信じられないニュースでした。

この70年の日本万国博覧会の跡地に、現在も「太陽の塔」が残っていますが、その万博公園と道路1つ隔ててあるのが、エキスポランドだったのです。当時はここがどれだけ大阪の北摂の開発に役立ったのかは測り知れません。今では渋滞が当たり前の新御堂筋も、この当時は絶対に渋滞しないという触れ込みでした。千里ニュータウンは、多くの労働者が住む一大ベッドタウンとして、社会の教科書にも載っていました。しかし今では老人が住む、老朽化した団地になっています。身体が不自由なお年寄りには、団地の階段はきつい。エレベーターも車椅子用の道もなく、再開発の問題を抱えています。

小学校の時には5回は家族で万博に行きました。田舎から出てきた親せきを案内して、僕だけは更に2回行っています。サウジアラビア館で砂漠の砂を貰ったり、カナダ館では国旗を象ったピンバッジを貰いました。アメリカ館やソ連館では嫌と言うほど並びました。今でも多くのパビリオンを記憶していて、絵に書くことも出来ますが、思うことは今行けば、もっと楽しめたに・・・ということです。この当時のスタンプは今でも持っていますので、また公開します。

あの万博で僕は初めて黒人を見ました。同時に世界のいろんな人種の人々を見たのです。今ならパビリオン見学だけでも面白いでしょう。各国の文化を学べたでしょう。でもそれ以上に英語を話して多くの人と話が出来た。そして友人を作れたと思います。行くたびに我が家に宿泊させてもいいと思えるような友人を見つけ、招待していれば、どんなに大きなネットワークを作ることが出来るでしょう。

そういう「思い出の地」が、また1つ失われます。


妙にセクシーなボトル

2009-02-09 | ぶらり散歩

近くのセブンイレブンで見かけたモノ・・・・妙にセクシーなボトルが目にとまったのですが、手に取るとキティちゃん。子供のキャラクターだと思っていたら、えらくセクシーな形状のボトル!



ね、ちょっと色っぽいでしょ?

しかも種類が結構あるんですよね。



ところが値段が何と1本368円ですよ!

このキャラクター使用で値段も上がるのは分かりますが、一体中身は何なんだ?調べてみると・・・ミネラル・ウォーターです。



水です!



女性をイメージした斬新な形状のペットボトルに「キティちゃん」デザインのシュリンクを着せた、ナチュラル・ミネラルウォーターなんです。飲み終わった後も、ちょっとしたインテリアとしても使える、飲料と雑貨のコラボレーション商品ということなのでしょう。飲んで捨てるには高いし、可愛い?中身は鹿児島県のナチュラル・ミネラルウォーターです。皆さんなら買いますか?ちなみに「アッ」という間に店頭から消えました。(笑)