青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

中山美穂さん(54)急逝!~波の数だけ抱きしめて・・・

2024-12-06 | 青春・名画劇場

いきなりのニュース速報。女優で歌手の中山美穂さんが今日、自宅で亡くなったことが分かりました。54歳でした。

捜査関係者によると、きょう正午すぎ、東京・渋谷区にある自宅で関係者から110番通報があり、警察官などが駆けつけたところ、浴槽で死亡しているのが確認されたということです。

中山美穂さんはきょう、大阪でのクリスマスコンサートの開催を予定していましたが、「中山美穂の体調不良の為、公演を中止する運びとなりました」と中止を発表していました。

死亡原因などはまだ分かっていませんが、早過ぎる・・・残念なことです。合掌。

僕はファンでもなんでもありませんでしたが、ホイチョイプロ製作の映画「波の数だけ抱きしめて」が大好きで、DVDで定期的に観ているのですが、その主役が彼女。映画の舞台は1982年。西海岸文化全盛の頃、学生時代最後の思い出に本格的なFM局の設立をめざす若者たち。そんな彼らのひと夏の夢と恋を、湘南の潮風と波を舞台に心地よい洋楽やユーミン・サウンドにのせて描いた、ちょっぴり懐かしくも新しい青春映画です。

僕も大学生時代、無線免許を取って自動車に設置し、2台に分乗した仲間たちと更新しながらドライブをしたり、海に山にアルバイトにと青春時代を謳歌しました。FM局を設立しようとは思いませんでしたが、FMを使って学内でミニ放送をしたり。洋楽は山ほど浴びるように聴きました。そして、就職活動へ。友人たちとも別れてそれぞれの社会人としての道へ。「波の数だけ抱きしめて」は、そういう時代を思い出させる、ホイチョイプロダクション製作の素敵な映画です。

今夜は追悼鑑賞です。

追記:昔、ビル・エバンスのコンサートチケットを購入し、楽しみにしていたら、亡くなってコンサートが中止になったことを思い出しました。


眠れぬ夜に “ドラキュラ” はいかが?

2024-07-04 | 青春・名画劇場

夏になると80年代ホラー映画ブームを思い出します。70年代の「ゾンビ」「悪魔の墓場」「悪魔のいけにえ」がそれまでのホラー映画の流れを変え、80年代に入り「13日の金曜日」を皮切りに、俗に言うスプラッター(血しぶき)映画が大流行しました。ヒロイン達が叫びながら逃げ回り、お色気シーンと残虐シーンがお約束で、映画館が遊園地のお化け屋敷になっていました。作品的には、今もう1度観たいと思うものはありません。

でも、今もう1度観たいと思って観たのは・・「ドラキュラ」、俳優クリストファー・リーが演じるドラキュラ・シリーズです。子供心に本当に怖かった。ドラキュラが家に来ないように、にんにくを窓際に置いたり、十字架を手に入れようとしたり。子供の時、あんなに怖かった映画、今観ても怖いのだろうか?という思いから、60年ぶりに鑑賞しました。

クリストファー・リーのドラキュラシリーズ第1作「吸血鬼ドラキュラ」は、1958年の作品でした。子供の時は白黒で観た記憶がはっきり残っており、白黒映画だと思っていたらまさかのカラー映画!僕が初めてこの作品を観た時、自宅のTVがまだ白黒テレビだったから白黒映画と思っていたのでしょう。カラーだと血の色や、ドラキュラの生贄になる女性の白い肌が対照的で余計に迫力があります。

ドラキュラに噛まれる時の女性、ドラキュラ伯爵に魅入られたかのような表情で、中学・高校時代に「ドラキュラに噛まれてみたい」と語る女子生徒が多くいたことを思い出します。確かにドラキュラ、背が高くてかっこいい。

ドラキュラが最高の当たり役となったクリストファー・リーですが、ドラキュラのイメージが付くことを嫌い、1作目から2作目の間には8年もの間隔を置き、全部で7本のドラキュラ映画に出演しています。リーは語学能力に長け、英語以外に7か国語(フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、スウェーデン語、ロシア語及びギリシャ語)を自在に話すことができたとされ、若い頃は193cm(196cmとも)という高長身で、スタントマンや脇役中心の俳優でした。しかし、ドラキュラ伯爵の知的な眼差し、マントを翻し、軽々と女性をお姫様抱っこして歩く姿は、今見てもかっこいい。

こちらはドラキュラと対決するヴァン・ヘルシング医師。演じるのはピーター・カッシングで、リーとカッシングは22本の映画で共演、リーのドラキュラ、カッシングのヴァン・ヘルシングを超える組合せはないとするホラーファンも多い。また二人は親友でもあり、その友情は変わることがなかったと言われます。リーは90歳を過ぎても俳優として活躍しました。

さて、この2人の俳優、若い人もご存知のはずです!

そう、ドラキュラのクリストファー・リーはスター・ウォーズで79歳を過ぎていたものの、ドゥークー伯爵を演じました。またロード・オブ・ザ・リングにもサルマン役で出演しています。対するカッシングは、「スター・ウォーズ エピソード4」にターキン総督役で出演しています。

子供の頃、医者や神父さんたちが夕暮れに、ドラキュラの眠っている古城にドラキュラと対決する為に赴くのを見て、「どうして朝一番に行かないのか!そうすれば夜までたっぷり時間があるのに!」と思いましたが、そうしないと映画が盛り上がりません。(笑)

棺の中で眠る吸血鬼の胸に杭を打ち込むシーン、眠る吸血鬼が目を見開く瞬間の迫力は今も満点。ドラキュラを倒す最後のシーンも毎回違う趣向が凝らされていて、ストーリーがしっかりしているホラー映画は今でも見応えがありました。本棚にズラリと並べる気にはなりませんが、夏の夜の鑑賞には持って来いです。

日本語吹替えを収録した貴重盤も今ならまだありますし、この機会を逃すとそうそうドラキュラを鑑賞する機会は無いと思いますのでご推薦します!


コナン・ウィーク! “100万ドルの五稜星” いよいよ明日公開!

2024-04-11 | 青春・名画劇場
いよいよ名探偵コナン・劇場最新作「100万ドルの五稜星(みちしるべ)」の公開が、明日4月12日に迫りました‼ この1週間、いい歳して「名探偵コナン」を楽しんでいます。
 
僕がコナンに興味を持ったのは、実はつい1年ほど前。友人から「名探偵コナン観てないの?面白いのに」と教えてもらい、劇場版作品をTV放送で観たのがきっかけで、完全にコナンワールドにハマりました。そこから104巻までの原作全巻、劇場版26作品、アニメの主要エピソードを楽しみ、今やコナンマニアです🤣 僕は映画の「ハリーポッター・シリーズ」を観たのもコロナ禍。
 
普通は子育ての時期に子供を通して知るのでしょうが、仕事人間だった僕は当時全く知らなかった。今頃?なのですが、コナンもハリーポッターも、知らずに死なずにすんで幸いです。こんな楽しい作品はありません。作者・青山剛昌が僕と似たような世代であることもあって、作品内の価値観やいろんなバックグラウンドが僕と共通点が多いのも魅力の1つです。
 
 
さて、コナン・ウィークの口火を切ったのは、先週土曜日に発売した「ダ・ヴィンチ」。この本もコナンも共に30周年ということで、作者・青山剛昌の30周年ロングインタビューと、過去のインタビューを楽しみました!
 
 
コナン・ウィーク2日目の日曜日は、この1月に劇場封切りした「名探偵コナンVS怪盗キッド」を、最新作の予習の一環として、アマゾンプライムで無料で鑑賞😄
 
 
名探偵コナンの映画は、毎年1本、4月に封切りになります。そして、その際にユニクロとのコラボで、楽しい絵柄のTシャツが発売。月曜にはバイトの昼休みに神戸umieのユニクロに行ってみると、今年もコナンTシャツが沢山並んでいました。
 
 
4月10日が発売日の「名探偵コナン」最新105巻。アマゾンでも家に届くのは10日ですが、並ぶ所には9日に既に並んでいました。僕も早速入手しました😆 面白かった‼ でも残念なのは次巻は秋の発売ということ。最近は1エピソード、少年サンデーで発表したら、数週休みを取り、また1エピソードを連載という形なので、単行本化が遅いのです。「キャプテン翼」の連載も、作者63歳で体力的にキツイと、先週打切りが発表されました。長期連載の作品が、作者が亡くなって未完に終わることも最近は多い。コナンワールドを全てファンに魅せるまで、作者は元気で完結できるのだろうか・・が、僕の一番危惧する所です。コナン、頑張れよ✊
 
映画公開に併せて、映画で活躍する平次やキッドを主役に据えた内容のエピソードが多く収録されており、映画と連動してのマーケティングには感心します。小学館も年に1回、この時に莫大な金額を稼ぐだけに、力が入っています。
 
 
日付が変わって4月10日。待ちに待った「名探偵コナン」の劇場チケット発売開始です‼ 早速、初日12日初回の上映チケットを購入しました😍 どこからもネタバレ情報が一切入らない間に鑑賞しようと初日の初回を選択 😆
 
 
そして本日、公開を明日に控え、「名探偵コナン キャラクタービジュアルブック 改訂版」が届きました。僕がコナンの映画を遅ればせながら見始め、あれこれ知りたいと思った時、1番役に立ったのがこの1冊。全キャラクターごとに、エピソードや他のキャラとの関係が解説されていたり、そのエピソードがアニメや原作本のどこに収録されているかも分かり、とても便利でした。コナンを知りたい、これまでの流れを整理したい方には最高の1冊です。10年前に発売されたものを僕は愛読していたのですが、このたび30周年を記念して、原作20周年の際に刊行されたバージョンを大幅増補改訂。コナン本、原作以外に1冊と言えばこれしかありません。
 
名探偵コナンは子供も楽しむことが出来る、大人向けの作品です。作者自身もそう語っています。名探偵コナンには登場するキャラクターが多く、その全てのキャラが魅力的過ぎます。ですから劇場版を製作する時は、メインキャラクターが毎回変わります。しかも、原作と劇場版はそれぞれ独立しながらも、原作の伏線回収を劇場版で行うことも多く、今回もそこが見どころの1つとなっています。
 
僕が明日の映画鑑賞が楽しみな理由は、この映画を友人たちと観に行くからです。子育てを終え、仕事も終えつつある高齢者と呼ばれる世代になりましたが、元気で友人と映画鑑賞に行くことが出来るのが楽しい。しかもシニア料金です🤣 大学生の子供と観に行くという知人もいます。全世代で楽しんで欲しい作品です。でも・・コナンって、楽しくて面白いのですが・・・毎回人が死ぬんですよね。そもそもはミステリーなので🤣🤣
 

リーインカーネーション ~記憶に残る怖い映画!

2024-03-23 | 青春・名画劇場

昔観た映画で、何かがきっかけでふと思い出す。そんな作品、誰にでもきっとあると思います。細かいことまでは覚えていないけれど、何とも言えない不気味さと、納得いかない結末・・。

主人公は湖で全裸で泳いだ後、ボートに乗った女にオールで強打され、湖底に沈む夢を毎晩みる。ただの夢なのか何なのか・・・。記憶にない女、記憶にない湖岸のホテル、記憶にない建造物・・・。そんなある日、TVの歴史紀行番組を偶然見ていた彼は、夢で見た通りの建造物を見る。TV局に取材場所を問い合わせ、車を走らせ現地に向かい、遂に夢で見た建造物を発見する。「ここだ・・ここで自分は殺されたんだ・・」

そういうはじまりの映画「リーインカーネーション」、1975年の作品です。今ではTVで観る機会もありませんが、「月曜ロードショー」というメジャー枠でも放送された作品です。

公開時のチラシですが、怖そうでしょう?この映画、マニアックなスリラーと片付けるにはちょっと違う。何せ監督が「ナバロンの要塞」のJ・リー・トンプソン。原作・脚本が「赤ちゃんよ永遠に」のマックス・エーリッヒ。音楽が「パットン大戦車軍団」「パピヨン」「スタートレック」等のジェリー・ゴールドスミス!

キャストも「おもいでの夏」で美しき未亡人を演じ、一躍ハリウッドのスターになったジェニファー・オニール。そして主役が最初は「帰って来たウルトラマン」に変身する郷秀樹を演じた団時朗さんか?と思った「ひとりぼっちの青春」のマイケル・サラザン。

豪華スタッフとジェニファー・オニール目当てに、ついつい映画館に足を運んでしまいました。鑑賞後の感想は何とも言えないものを観た・・の一言。

僕は当時大学では英語を専攻していて、リーインカーネーション “reincarnation =転生(輪廻)という意味” なんていう単語、一生使わないだろうと思っていたのですが、お金を出して観た映画のタイトル単語・・忘れようにも忘れられず覚えてしまいました。ところがアメリカで生活中、この単語をよく耳にしました。日本人=仏教と思われるのか、「リーインカーネーションを信じるの?」というような質問をされることが多かったのです。ちなみに僕は「神道」なので、そういうことは信じていません。

2年前にDVDで45年ぶりに鑑賞した感想は・・・ジェニファー・オニールが魅力的で、何とも言えないストーリー。でも、ラストには今回も納得出来ませんでした(笑)

 


場末の劇場で ~“悪魔の狂暴パニック”と“ザ・ダーク”

2024-02-28 | 青春・名画劇場

僕の学生時代は、レンタルビデオやレンタルレコードの商売が始まる以前。だから大好きな映画は映画館かテレビで観る、もしくは大学祭での16ミリフィルムの上映会で観ました。1本でも多くの名作を観るには、今のように観たい時に見れる配信も、レンタルも、販売DVDも無かったので、情報誌(Lマガジン)を調べて、ロードショー館だけではなく、2番館や3番館で2本立て、4本立て、果ては5本立てに足を運んだものです。テレビもそうですが、原則こちらの都合で好きな時に観ることは出来ず、映画館での興行日程、テレビの放送日時に僕が合わせないといけない。不便なようですが、今思うと懐かしい時代だし、だからこそ余計に楽しめたのでしょう。

本で紹介される名作映画だけではなく、大好きなジョン・ウェインの作品、皆が知らないマイナー作品などを年間100本以上、劇場及び試写会で片っ端から観ていました。1980年の「13日の日曜日」を皮切りとして、ホラー映画ブームに火がつく前のある日、映画専門誌「スクリーン」の公開映画紹介を見ていると、何とも言えない題名の映画に目が留まりました。「ザ・ダーク」と「悪魔の狂暴パニック」の2本立てです。

観に行ったのは1980年のことだと思います。足を運んだ劇場についてはもう記録が残っていないのですが、大阪・梅田の東映会館の劇場だったような・・・。この2作品は、どちらも専門誌「ロードジョー」には全く載っていない!ここで見逃すと恐らく2度と観ることが出来ない。映画評論家の末席を汚す者としては見逃せない!後に映画&CMプロデューサーとなった映画友達のOと一緒に、楽しみに劇場に足を運びました。ザ・ダークは映画のチラシも作られており、こちらが79年アメリカ公開映画でメイン。もう1本の悪魔の狂暴パニックは76年アメリカ公開の後、日本ではお蔵入りしていた作品でした。

この2本、後に誰に訊いても案の定「知らない」という返事ばかり。ザ・ダークの方は関西ローカルの「サンテレビ」で1度だけ放送されたことがありますが、悪魔の・・の方は二度と目にすることはありませんでした。

ザ・ダークの方は正直言って面白くなかった。ホラーのように宣伝していたのに、変質者の猟奇犯罪かと思いきや、エイリアンの仕業だったという、余りにも唐突な展開の凡作SF映画?でした。

ザ・ダークで半端ない失望感を味わい、トイレ休憩の後にサブの扱いであった悪魔の・・を観たのですが、こちらの方が不気味で面白かった。ブルーサンシャインと呼ばれる麻薬の後遺症が使用数年後に現れ、元ヒッピー達の頭髪が抜け落ちて気が狂って人々を襲うという映画でしたが、払ったお金の元を取り返さないと・・という思いからか、友人Oと「意外と面白かったな~」と鑑賞後に語った記憶があります。

当時、劇場で観た人もほとんどいないであろう2作品が、現在DVDで入手可能であるということが、本日のブログの結論で(笑)流石に驚きます。以前にもDVD化されていましたが、今度は特典が山ほど付いた上にブルーレイ化ですから。カルト作品と言うのはこうやって誕生すると言うか(笑)

友人と2人だけで観たという珍作が、今や値段の高価なカルト作品となり、ブルーレイで観ることが出来る。面白い世の中になったものだと思います。今買わないと、一生観ることが出来ませんよ!