青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

災害から命を守る小物!

2017-09-27 | 今を考える

僕は1994年のロサンゼルス地震を、異国の現地で体験しました。家を買ってすぐに、何度となく起きる群発地震に不安を覚え、とどめに起きた阪神淡路大震災が、買ってわずか数か月の私の家にダメージを与え、実家を半壊に追い込み、親戚の命を奪い、その住宅を全壊させました。二度あることでもまさか三度目はないと思っていたのに、東日本大震災は、新宿の高層ビル30数階にいた私を、恐怖のどん底に陥れました。その上、4度目は北大阪大地震でした。

緊急地震速報の音に怯え、何度となく起きる余震に「地震酔」さえ覚えました。



僕の携帯電話には、もう何年も前から写真のように「笛」が付いています。かばんの中に入れているのではなく、こうすることで常に身に付けています。4度の地震が私に与えた知恵です。

倒壊家屋の中からだけではありません。どこかで自分が身動きを取れなくなった時、しかも具合が悪い時なら尚更、人の声は思うほど遠くまで届きません。身体に変調が起きた時、叫ぶことなど不可能です。あなたが池でおぼれている人を見かけて誰かを呼ぼうとしても、道路の向こう側の人に注意喚起をしようとしても、様々なケースでも人の声は周囲の雑音にかき消されてしまいます。

しかし、こんな小さな金属製の半永久的に使える笛の音は・・・想像もできないほど遠くまで届きます。わずか数百円の笛が、人の命を救うのです。使うような状況にならないにこしたことはありません。しかし、想像もつかないのが災害です。災害から命を守る準備というのは、飲み水や非常食を家に揃えるだけではなく、こんな小さなモノから始まるのだと私は信じています。

ぜひ、あなたも身に付けてはいかがでしょうか。