現在、アメリカ造幣局は、アメリカ全50州を祝う『50 State Quarters Program』と名付けた25セント記念硬貨を発行しています。1999年~2008年の10年間、1年に5州づつの割合で、50州のオリジナルデザインの施されたクォーターコインが発行されるというもので、3大ネットワークでもトップニュースとして取りあげられたほどです。
発行順序は州として認められた順で、1787年に一番初めに州となったデラウエア州から始まり、1959年に第50州となったハワイ州で終わります。今日現在で、42枚が発行されています。各記念コインのデザインは各州にまつわるもので、ユニークに富んでいます。(このデザインは一般公募され、発行予定年度の1月に発表されます。この秘密も楽しみの1つです。)
発行は各州とも1年限りであるため、発行数も限定されています。僕の友人がアメリカに滞在中、25セント硬貨に何枚も種類があるのを見つけ、それを集めて僕に教えてくれたのが、事の発端でした。アメリカ大好きな僕は当然欲しくなります!本当は自分で集める過程が楽しいのは分かっています。でも、コレクションとして持っておきたいという気持ちを抑えることも出来ません。そこで僕はアメリカ在住の親友に、収集を依頼しました!そして、現在発行されている全てのコインを送ってくれ、遂に昨日僕の手元に届いたのです!感動!
少し(かなり?)早い僕への誕生プレゼントとして送ってくれました。まさしく僕の宝物です!まだ8枚が未発行ですが、最後の1枚は「ハワイ州」で、コレクションが完成する瞬間が楽しみです。
何枚かを紹介しましょう。これを送ってくれた友人の住むカリフォルニア州は、1850年9月9日に合衆国の31番目の州となりました。ニックネームは "Golden State" (金の州) で、カリフォルニア州の25セント硬貨には、博物学者でありであり、又、自然保護者であったジョン・ミュアがヨセミテ渓谷の "Half Dome" として知られている花岡岩一枚岩に感嘆しているところと、舞いあがるカリフォルニアコンドルがデザインされています。コインの裏には、 "California," "John Muir," "Yosemite Valley" と "1850" という碑文が刻み込まれています。
僕のもう1人の親友が住んでいるマサチューセッツ州の25セント硬貨は、 "The Minuteman" と呼ばれているマサチューセッツ州のコンコルド国立歴史公園の保護官の像をフィーチャーしています。"The Minutemen" たちは我々の国を守るために重要な役割を果たしました。彼らは独立戦争の際、英国を打ち破る助けをするために結集したのです。彼ら普通の農夫や開拓者たちは、いつでも準備完了していて、知らせをうけてからわずか数分で隊列を組み戦えるよう訓練されていたのです。これが "minutemen" の語源となりました。
テネシー州の25セント硬貨は、国民の音楽の遺産に対する州の貢献を祝うものです。デザインには、楽器と楽譜と"Musical Heritage"という碑文が組み込まれています。バイオリンは、テネシー州東部のアパラチア地方の音楽の象徴。トランペットは、有名なメンフィスがあるテネシー州西部のブルースを代表するものです。ギターは、テネシー州の中央部、カントリーミュージックの故郷であるナッシュビルの象徴です。
テキサス州の25セント硬貨には、州の外形図と外形図に重ねられた星と、"The Lone Star State." という碑文が刻み込まれています。これらのデザインを囲む縄(牛や馬をつなぐ)は、大地を開拓したフロティアスピリットとして知られている、テキサスの家畜とカウボーイの歴史の象徴です。テキサスという州名はインディアンの言語の"tejas"を語源としています。この意味は、友人あるいは同盟を意味し、テキサス州のモットーである『フレンドシップ』を讃えるものです。実際、最も知られているテキサス州のシンボルは、州の旗にも使われているユニークな形状を持つ一つの星です。テキサス州の旗のデザインは、1839年にテキサス共和国がこれを定め、1845年に州の旗として認められました。一つの星と赤と白と青の3本線いういうシンプルなデザインは、勇気、純粋、忠誠心、尊敬心を表現しています。テキサス州はその大地に、スペイン、フランス、メキシコ、テキサス共和国、アメリカ植民地同盟、アメリカ合衆国とい6つの異なる旗が掲げられた唯一の州でもあるのです。
そしてこれが50枚目のハワイ州のコインの図柄です。カメハメハ大王がやっぱり使われますね。