久しぶりの阪神タイガースの優勝。あれだけの警察官が警備にあたっても、阪神ファンの道頓堀への飛び込みは無くなりませんでした。渋谷のスクランブル交差点での騒ぎといい、日本は暴動は起きない国であると、皆が認識しているように思えますが本当にそうでしょうか?
阪神の応援やサッカーの応援、ハロウィーン等の遊びでさえ止めることが出来ないのに、本当に何か大きなことが起きた時に、群集心理を抑制して騒ぎを起こさないことが可能なのでしょうか?日本人の民度は世界の他の国々よりも高くても、以前の日本に比べれば、確実に下がっていると思います。事実、人をすぐに殺める事件も増えています。
これは阪神優勝で沸きたかった道頓堀の通称「ひっかけ橋」を撮影したものですが、時は昭和41年(1963年)9月です。
この当時、道頓堀川と言えば「牡蠣船」でした。ご存知の方はもう少ないと思います。
牡蠣船とは、本場広島産の牡蠣料理を食べさせる屋形船のことで、この歴史は古く、江戸時代、冬に広島方面から大阪へ入り、川岸に船をつないで牡蠣料理を提供したことに始まります。昭和の初めで、大阪市内の河川に40から50隻もありました。
これが道頓堀名物の1つだったのですが、道頓堀川改修工事に伴い、1967年にはほぼ姿を消し去りました。現在では唯一「かき広」という牡蠣船が、地下鉄・淀屋橋近くの土佐堀川上で営業を続けています。