夏だねーーー
今年の梅雨は何とも潔い幕引きだったね。
日付が変わって文句無しに今日から夏ってことになったようだ。
でも僕たちオートバイ乗りってヤツらはどうかしてるね。
しっかり靴下なんか履いて、ブーツときたもんだ。
あっつーーーーーー
今日は高い山にでも登ってのんびりしましょ。
〇
中央道を中津川で下りて、国道19号線を木曽に向かって走る。
早朝まで雨が残ったらしくて、路面はまだ濡れていた。
木曽川はきのうまでの梅雨の雨ですごい水量だ。
妻籠宿の入口にある山口ダムは一斉放流。
ド迫力の激流にしばし時を忘れて見入ってしまったよ。
しかし、水って云うのはすごいエネルギーだな。
19号も南木曽に入るとすでに空気がひんやりとしてくる。
意外に少ないクルマの流れに乗って
のんびりとフラットツインエンジンを楽しむ。
この国道は走るだけで癒される。
最近は高速がどんどん伸びて拡がって、土日には割引もあることから
逆に幹線国道の方が空いていて走りやすいね。
県道に入ればさらに空いていて夏休みでも快適な走りを楽しめるよ。
小野の滝も水量たっぷしで、マイナスイオン出まくり。
細かい飛沫が辺り一面に充満している。
またまた滝に見入ってしまって、今日はちっとも進まない。
〇
木曽福島の手前、「元橋」から県道20号線に入る。
20号線は道路に水が溢れていてびしょびしょ。
「おんたけ2240」スキー場の看板で県道256号線に分岐して
牧尾ダム・御岳湖をたどって王滝村の中心部から
いよいよ御岳へ分け入って行く。
山岳信仰の聖地らしく、なにやら無数の石碑や祠が散在している。
溶岩で出来た山肌は時折不可思議な造形を見せ、神秘さを演出するようだ。
道路の整備状態はとても良いが、高度を稼ぐために容赦なく勾配を強める。
ほどなく御岳高原へ出ると、景色が一変。
周辺の山並みが見渡せるようになり、
スキー場の中を道が進んでいくので、辺りは草原で何ともさわやかだ。
そして道路の終点「田の原」では御岳の峰々が間近に広がる迫力ある景色に出会える。
けれど、写真のとおり頂上付近にだけ雲がかかってすっきりと山容が見えない。
南の斜面(左手)からの上昇気流に次から次へと雲が湧き頂上付近に掛ってしまうらしい。
けれど見ていると風も徐々に乾いてきているようなので、しばらくのんびり待つことにした。
〇
コーヒーを淹れて、下で買って来たシュークリーム(おっさんの好物)なんぞをやりながら
雲が切れるのをのんびり待つ。
下界ではさぞかし暑いのだろう。
梅雨明け十日、といって1年で一番暑い頃なのだ。
なのにボクときたら、こんなスースー涼しいところで
コーヒーなんか啜っちゃって、ゴメンなさいねーーー
うひひひひー、なんてひとりでニソニソ。
だってほんとに極楽なんだもん、なんてね。
〇
ぼんやり山を眺めていて、ここですごい人に会ってしまった!
駐車場の向こうからでっかい網を持ったおじさんがとぼとぼ歩いてくるのが見えた、
でもなんだかあのでっかい網に見覚えが・・・・・・
エッーーーー!
「こんにちは、養老先生ですか?」と声をかけて近付くと、
口元に軽く笑みを浮かべて、小刻みに先生は頷いた。
実は養老孟司先生の著書の大ファンでつい2,3日前にも1冊読み終えたばかりだった。
なんだか舞い上がってしまって、思わず手を差し出すと
先生も自然に手を出され握手していただいた。
ものすごく一緒に写真が撮りたかったのだけれど、
先生の全身からOFFのオーラ(?)出ていて
「先生いやだろうなー」と思うととても云えなかった。
「虫取りですか?」と伺うと
「そう」とにこやかに返された。
「お気をつけて」
「はいどうも」
と、なんということもない会話だったけれど、
マジでシッコちびりそうな感動を久々に味わったよ。
でもブログの記事にするのに写真が無いなんて、と思い必死に1枚撮った。
見えないっすね。
でも、虫取りに没頭する養老先生、素敵っす
〇
結局、小1時間待っても雲は切れず、山頂は見えなかったよ。
まー文句なく気分良く、のんびりできたから良いけどね。
いやー、夏が来たな。
それにしても下界はアッチーのぅ。
いつも応援本当にありがとうございます、今日もクリックよろしくです!
養老先生、私も大ファンです。特に、どこかの雑誌での文章に、『化石燃料は、早くなくなればいいと思っている。そうすれば、仕事も生活も、行動できる範囲で営まれる。昔はそうしてきた。温暖化なんて問題もなくなる。』みたいなことが心に残っています。
わしも、いちよ、バイク乗りで、レースなんかもしているんですが。矛盾ですがね。
「こうすれば、ああなる」は自然界では通用しない。
先生が繰り返し説かれる考えにすごく惹かれます。
先生の佇まいこそ自然で、とても素敵な方でした。
同感!年代を感じますなぁ~。
「あっちい~」みごと三河弁!いいですなぁ~。
おっさんは断然シュークリームですよね!
wikiの文面だけをザッと見ると個性的な頑固じじいっぽいですけどw、しっかりとしたバックボーンをお持ちの方のようで魅力的ですね。
先生が聞いたら怒るでしょうがw、こういう人が「天才」って言うのかなぁ~、とか思ったり。
すごい人に会いましたね^^
私の「すごい人に会った」自慢は、ちゃんばらトリオかなぁ~w(ぉぃ
ボクも生来の「大」天の邪鬼なので、いつも勝手にお手本にさせてもらってます。
養老先生、林望先生、内田百閒先生。
みんな大好きな「あまのじゃく」たちですね。