アーバンライフの愉しみ

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「解体新書」

2018年01月03日 | ギャラリー


元日午後7時20分からNHK総合で放映されたドラマ「風雲児たち~蘭学革命篇」を観た。

物語は、「解体新書」秘話とも言うべき内容なのだが、ドラマの進行とともに、「あれ、これどこかで読んだな」と思い記憶をたどると、記録文学の大家吉村昭氏(故人)が記した「冬の鷹」であることがわかった。

それにしても、ドラマは大分漫画チックだったので、新聞の番組紹介をみると、原作「みなもと太郎」とあった。

はて?
みなもと太郎氏とは何者ぞ、とネット検索してみたら、この風雲児シリーズを30年余にわたり制作している漫画家の由。

ということで、(漫画チックであることは)腑に落ちたが、それにしても真の翻訳家とされる前野良澤(りょうたく)が、殿様に拝謁してかわす会話が、漫画の作画そのものだったので、思わずニヤニヤしてしまった。

これじゃ、脚本も演出もあるまいと思った。
逆に言えば、昨今、漫画を原作とするドラマが多いが、これもそうした手抜きができる故かと勘繰ってしまった。

正月早々、あまり愉快な話題でなく申し訳ありません。写真は、ドラマのHPから借用しました。

蛇足:「解体新書」に掲載された精緻な人体骨格図を描いた「小田野直武」は、秋田角館の出身で、昨夏に訪れた同所でその業績を拝見した。

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