過日の第2番に続き、弦楽六重奏曲第1番を聴いた。
ブラームス27歳の時の作品という。
青年ブラームスの気持ちの高ぶりを思わせるような、実にはつらつとした曲だ。
あの暗い、重厚な音楽を世に問うてきた彼に、このような明るく伸びやかな曲があろうとは思ってもみなか った。
また、青年時代からこのような六重奏曲を作曲していたブラームスの実力のほどをみせつけられた思いがした。
演奏は、第2番と同じバルトーク弦楽四重奏団にジルジ・コンラード(第2ヴァイオリン)とエ デ・バンダ(第2ヴィオラ)が加わっての録音である。