このところ、ブラームスの室内楽曲を集中的に聴いている。
今回は「クラリネット五重奏曲」だが、これも傑作だ。
弦楽四重奏の構成にクラリネットが加わったかたちだが、木管が加わることで、何か小編成の交響曲を聴くような趣になる。
曲趣は明るく、とてもブラームスの作曲になるとは思えないほどだが、その重層的な響きからすると、やはり彼の作品だ。
ブラームス57歳の時の作品という。初めて聴いたが良い曲にめぐりあったと思った。
演奏は、ウイーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団に、レオポルド・ウラッハのクラリネットが加わっている。