アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

平野啓一郎著「ある男」

2019年04月15日 | 読書三昧
芥川賞作家平野氏の最新作は、人間のアイデンティティとは何かを扱った問題作である。文學界掲載、351頁の大作。
 
 
人間の戸籍とは何か、人間は過去を捨てても生きることができるのか。
また、生き方の一致なくして(夫婦の)家族としての営みは可能なのか。
 
「愛したはずの夫は、まったくの別人だった」、「その偽りは、やがて成就した本物の愛によって赦されたのだろうか」。
 
キャッチに踊るこうした文言が胸に迫る感動作です。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)
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