昨日、札幌Kitaraで掲題のコンサートを聴いた。
世界的ピアニストである内田光子さんの登場とあって、大ホールはバックヤードを含め超満員の盛況であった。
プログラムは、少々難解なシェーンベルクの室内交響曲を挟んで、モーツアルトのピアノ協奏曲が2曲。
どちらも素晴らしい曲だが、特に27番は、モーツアルト最晩年の曲で、緻密な構成と流麗な旋律とがある種の桃源郷のような感覚を呼び覚ます名曲である。
その名曲を、内田さんの澄んだピアノとマーラー室内管弦楽団の息の合った演奏とが再現して行く。久しぶりに納得のコンサートであった。
プログラム
モーツアルト ピアノ協奏曲 第25番 ハ長調 K.503
シェーンベルク 室内交響曲 ホ長調 作品9
モーツアルト ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
演奏
マーラー・チェンバー・オーケストラ
内田光子(指揮・ピアノ)