近年、子どもたちの「いじめ」や「不登校」が増加の一途をたどっていると報じられているが、どうしてそうなるのか理解できないでいた。
しかし、20日の新聞(朝日)オピニオン欄に掲載された「消えゆく未来育む大人の近未来」という記事を拝見して納得がいった。
つまり、これらの不祥事を未然に防止すべく努力している教師の側に、もやは未来がないと言うのだ。
以下、記事をご参照願いたいが、これを拝見して思わず天をあおいでしまった。
この記事は、臨床心理士の東畑開人氏によるものだが、次のような書き出して始められている。
「年度末を前に思う。学校から未来が消えつつある。
少子化で子どもが減っているという話ではない。
人□は少なくなっても、ひとりひとりの子どもの未来は消えないし、減りもしない。学校が子どもの未来を育てる場所であることは揺るがない。
消えつつあるのは未来を育てる人の未来だ。
そう思ったのには、二つの年度末的な理由がある。一つは東京都の全公立小中高校にいるスクールカウンセラー(以下SC)の、大量雇い止め報道だ。
SCは元来1年契約の非正規公務員ではあったが、それでも業務実績に応じてそれなりに順当に再任用されてきた。
しかし、2020年度から導入された会計年度任用職員という新たな人事制度の結果、今年度末に異例の数の雇い止めが生じていて、その中には現場からの評価がよかった熟練のSCも多く含まれているという。
もう一つは、私立学校の教師たちの研修会に呼ばれて、若手中堅の教師たちと話をしたことだ。聞けば、彼らの少なくない数が1年任期で働いていて、「先のことはわからない、目の前のことを一生懸命やるだけ」と切実に語っていた。
体日に研修会に参加するような熱心な教師たちが、未来が見えないまま、現在だけに視野を限定して働いている。もちろん、公立学校でも同じような問題が起きている・・・。」
以下、別項の記事をご参照下さい。