拙宅の下駄箱文庫から取り出して来た集英社文庫196頁。91年にリリースされた小説すばる新人賞受賞作。
レーザーディスクのように光り輝く絹織物に魅せられた青年実業家が、その再生を目指して野蚕を飼い始めたのだが・・・。
蚕の食性を変化させて大量飼育に成功するのだが、それが自然界の破壊に繋がっていく過程をリアルに描いており戦慄する。
昨今のコロナ感染の凄まじさを思うにつけ、単なる空想に過ぎないと言い切れない思いで読んだ。
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図書館でタイトル見て 織物関連の一代記かなんかかと大きな勘違いをして・・読み始めてびっくり。
衝撃を受けて感想文ググっていたらここが出てきました。
実はコロナウィルスもどこかの国の誰かさんが
やば・・こんなことになるなんて・・って息をひそめて終息を待っているかもしれませんね。
こういう小説を読むと作家さんの才能におそれいります。
コメントありがとうございます。
実は、小生も同じような動機で読み始めたのですが、読み進める内に、その異様な展開に動転した次第です。
コロナ禍の今日ですから、遺伝子操作の何たるかはそれなりに理解できますが、その危険性に警鐘を鳴らす意味でも意義ある小説と思います。