「小説現代」1980年4月~82年1月読み切り11編を収容、文春文庫。
「春秋の檻」に続いて、本書と「愛憎の檻」を続けて読んだ。
江戸小伝馬町の牢屋敷に収容されている囚人の病気を診る青年医師の登は、問題を抱えた病人に寄り添い、それぞれが抱える困難の解決に尽力する、
そこには、江戸庶民の生活が凝縮されていた。
主人公の「柔」の達人としての活躍が、恰好のエンタメとなって読者に爽快感をもたらす。
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