昨日、参院政倫審での元五輪相・橋本聖子氏の弁明と質疑をきいた。
弁明の主旨は、
①派閥からの還付金については、10数年前から知っていた。
②領収書が出せず、やむなく自身からの借入金として処理していた。
③このシステムを誰がどのようにつくったかは知らない。
④責任の重大さから、一度は辞職も考えたが付託に応えるため翻意した。
⑤森元首相は、政界入りを勧められた恩人で、根拠もなく説明を促せない。
というものであったが、素直に納得できるものではない。
つまり、この裏金は、過去5年間に限っても2,057万円もの巨額にのぼっており、これを個人の借入金とする異常さから、問題を深刻に認識していたに相違ないこと。
また、個人からの借入れならその原資(所得)に課税されて当然で、結果的に脱税を続けていたと言われたも仕方あるまい。
また、参院選のあった年(2019年)は全額キックバックされ1,566万円もの裏金となっていたが、これを選挙に使わなかったという説明も苦しい。
こういう人が、1995年以来29年間も国会議員として(特に、北海道の政界に)君臨して来たことに驚く。
蛇足:関連報道はこちらにあります。