清水潔『殺人犯はそこにいる』読了。実際の未解決事件をおい、現実を動かしたその記録というノンフィクション。冤罪に至る過程、覆らない現実。桶川ストーカーのときもぞっとしたけど、権力側が被害者に寄り添わずメンツを重視し事実を曲げるその恐ろしさよ。
この事件、パチンコに子どもを連れていくことにより起こる。もちろん、親は生きてる限り自分を責め続けている。また、桶川でも本書でも警察は故意に事実をねじ曲げたとものを報道陣に流し、被害者を、犯人ではないひとを世間はバッシングするが、その危うさを追体験する。
報道されることは100%ではない。ウソも混じってるかもしれないし、背景が全て語られてるわけではない。
しかしまた、見てる方も分かりやすさを求めてしまってる。悪循環だ。
しかし、だからといって石を投げていいわけではないのだ。無責任に。