南魚沼~わが故郷から~

四季折々姿を変える豊かな自然を次世代に
活き活きとした顔が溢れる元気なまちをつくろう

天地人 第14回 「黄金の盟約」

2009年04月05日 | 天地人
今回は忙しくて10時からのBS放送を、10分後から観ることになった。

「御館の乱」の命運が決する前半の重要な回である。
武田との約束が反故にされ、再び危機を迎えた上杉景勝軍、正々堂々と敵と渡り合い、上杉家
の伝統を守り、敗北を覚悟して景虎軍に対抗しようとするが、兼続一人が再び武田との和睦に
乗り出すべしと進言する。
悩む景勝、しかし越後を守り抜くことが、亡き謙信から受け継いだ使命と、武田との再度の
和睦交渉を決心する。

黄金を持参し、武田勝頼との和睦交渉に臨む兼続以下上田衆。
信玄は、もしものときは上杉謙信を頼れ、と遺言したという話が残っているが、この交渉で、
そんな話や塩を送った話が出るかと思ったが、意外とあっさりと黄金の前に勝頼は、和睦を
承諾した。

気がつくのは、「信長と初音のシーン」、毎回1度は出てくるが、これは必要なんだろうか?

さて、今回のMVP  上杉景勝
 越後を守るために、我々は生き延びなければならない、この一言につきる。
 これまで、寡黙な景勝だったが、今回は主役級、その存在の大きさを示してくれた。 
第2位 「天地人紀行」の龍澤寺、樺の沢城跡、越後上布のゆきさらし
 この中で、北条軍との死闘や一旦占領されたが、冬の雪を前に撤退を余儀なくされた
 北条軍の話などが語られたが、ドラマの中で少し取り上げると、面白いのだが。

さて、武田との和議がなった景勝軍、しかし、三国峠には小田原北条軍が迫り、上田庄では、
上杉軍と北条軍の壮絶な戦いが勃発する。
そして湯沢の砥石城、樺の沢城は、北条軍の前に落城する。

次回は景虎との雌雄が決する 第15回 「御館落城」。

天地人 南魚沼

2009年04月02日 | 天地人
「天地人」一色の南魚沼市。
市外からも多くのお客様に訪れて頂いている。有り難いことである。
市を挙げて「天地人」を盛り上げ、全国に南魚沼を広く発信している。
市民や業界(?)関係の中にはいろいろな声があり、史上初の「大河ドラマ」をどう活かすか、
春の観光シーズンを迎えて、これからが本番というところだろう。

景勝・兼続主従を生み出した魚沼とはどういうところなのだろう?
喜平次・与六の生まれ故郷を一度は観たい、と思う視聴者も多いことだろう。
史跡・史料に乏しい、或いは整備ができていないという声も多いが、何といっても魚沼の
最大の魅力は「自然」であり、「人」である。
ふたつの魅力は、「汲めども枯れることのない泉」であり、飽きることないものであると思う。
ありのままの「喜平次・与六の故郷」を存分に観てもらうことでいいのではないか。

多くの市外の方々に、この機会の是非訪問して頂きたいと思うし、こちらも「自然」「人」
の素晴らしさと、この地ならではのおもてなしでお迎えすることで良いのではないか。
一様でなくても、それぞれの分野でアイデアを出して、満足していただくことを目指すことで良いと
思う。

これは私たち魚沼に住み、魚沼に生きる者の「絶好の」学びの場でもあるわけだから。





天地人 第13回 「潜入!武田の陣」

2009年03月30日 | 天地人
サブタイトルは「チェンジ」。

兼続と弟与七、泉沢久秀が、越後を守るために、武田との和睦交渉を成立させる。
小田原北条、甲斐武田5万の大軍が景虎陣営に加勢すれば、景勝軍が勝てるはずがない。
負ければ越後は両陣営によって蹂躙され分断される。
それは絶対に避けなければならない。
上野、信濃北部を武田に譲っても、武田軍に退いてもらわねばならない。
兼続の戦略が功を奏して、高坂弾正昌信の約束を一旦はとりつける。

高坂といえば一昨年の「風林火山」で、山本勘助に師事し信濃北部の海津城主となり、武田家
の重臣となっていくさまが描かれた。
「長篠の戦」で、武田を支えた重臣が多く戦死していく中で、武田勝頼にとっては、重要な
参謀の一人であったことだろう。
(あくまでドラマを中心に思うことを書いているので、一般的に認識されている史実などとは
異なると思いますが・・。)

今回のMVP   吉江宗信
 甲斐武田に、長年にわたって謙信と共に生死をかけて、守り抜いてきた上野国や北信濃を
 譲って和睦を図ることに強硬に反対するところが凄く良かった。
 サブタイトルの「チェンジ」される側を代表して登場・・。
 気がつくと、ドラマの中で初回から登場した謙信の重臣で、今景勝側に残っているのは吉江だけ
 になってしまっている。頑張って欲しい。
 
第2位  高坂弾正昌信
 海津城主といえば、第4次川中島の合戦から25年、ずっと越後上杉と対峙する立場にあったのかな?
 「風林火山」でもそうだったが、優れた軍略家であると同時に敵対する上杉を評価する面も
 持ち合わせていて、それが今回のキャラクターの設定にも活かされているところが面白い。
 大出俊さんの余命わずかの病弱な中にも信念を貫く高坂の演技も立派でした。

第3位  栗林政頼・深沢利重
 北条軍の侵攻に備えるため、上田庄に帰ることを願い出る。
 第1回から登場している2人ですが、時折登場してはドラマの展開にに幅を持たせてくれます。
 兼続父惣右衛門らと共に景勝・兼続を幼少の頃から、しっかりと支えてくれている重要な家臣。
 2人が登場すると、なぜかホッとする。

一度は武田との和睦交渉が進むと思いきや、高坂弾正の急死により、事態はまた危機に直面する。
兼続の取った策は?

   第14回 「黄金の盟約」  




「天地人」 第12回 「命がけの使者」

2009年03月23日 | 天地人
武田勝頼初登場の回、越後をめぐる小田原北条、甲斐武田、織田方勢力など、この頃の勢力状況
や各々の戦略や同盟構成をドラマに組み込んでくれると面白いと思うが、こうした単純な描き方の
方がわかりやすいのかもしれない。

兵糧を求めて桑取に向かった兼続を中心に描かれる。
景虎勢が勝利したら、越後は北条、武田により蹂躙される、亡き謙信と志を同じくする景勝への
支援を求める
わけだが、必死の兼続の説得に桑取の長 斎京三郎右衛門と母とめが折れ、景勝方につき、危機
を免れる。
大河の主人公は、いつもスーパーマン的な能力を発揮するが、兼続も本格的に活動開始だ・・。

高坂弾正、「風林火山」から2年ぶりで大河登場だが、信玄に使えていた頃に比べ、随分年を
取ったし、勝頼公も立派になられた。

ラストの景虎の、北条侵攻による上田庄壊滅が語られるシーンも不気味で良い。
ブラック路線まっしぐら、兼続・景勝方との描き方の違いが対照的になってきた。

今回のMVP   樋口兼続
 セリフも演技も文句なし。交渉相手となる桑取の長 斎京三郎右衛門役の方も堂に入っているし
 適役だ。
  「越後と民を守る」「上杉の侍」「亡き謙信とのオーバーラップ」・・キーワードが3つも出
 てくる。原作の意図に忠実な脚本。

第2位  斎京三郎右衛門 母 とめ
 兼続との出会いは出来過ぎの感があるが、ムラを守る重鎮、長の母としての堂々たる演技。
 草笛光子さんは大河ドラマの常連だが、演技の安定感はさすがで引きこまれる。

第3位  高坂弾正
 「風林火山」では、若武者振りが際だっていたが、今は古老の甲斐武田の守り神のようだ。
 信玄に仕えながら長年甲斐武田を守り抜き、義を貫く上杉家をよく知るがこそ、対織田戦略の
 ため上杉との連携を主君勝頼に懸命に説く姿は見事。
 
個人的には「天地人」で、最も面白く読めたのが「御館の乱」の部分、来週も期待しています。

さて、次回は 第13回 「潜入!武田の陣」
甲斐武田軍と小田原北条軍に挟み撃ちの越後、打開策は?
小田原北条軍に攻め入られる上田庄の運命は?

天地人 第11回 「御館の乱」

2009年03月15日 | 天地人
サブタイトルは「なんてったて本丸」!
NHKさん、少し、いやだいぶ軽すぎはしませんか・・。いつものことだが。

上杉家の家督と越後の覇権をめぐる景勝・景虎の争いが始まった。
1年間にわたる「御館の乱」だが、「天地人」前半のヤマ場でもある。
景勝、景虎の攻防は一進一退を続けながら越後全土を2分し、小田原北条氏や
甲斐武田氏をも巻きこみながら展開する。
このあたりをわかりやすく描いてほしいと思うが、どうなるだろうか。
越後内では、上田庄での北条軍での攻防や揚北衆なども登場するだろうか。

今回のMVP  上杉景虎
 完全にブラック・サイドに入りましたね。かなり良い演技です。
 登場するたびに引き込まれました。
 運命は妻も子も、義母も巻きこみ破滅へと進んでいく。
 妻華との運命を共にしようと誓う場面は感動的だった。
 「共にまいろうぞ!」

第2位 MVPが景虎だから、景勝殿。
 謙信公の突然の死は、もてあそぶように過酷で皮肉な運命を二人の息子に課す。
 一人の人間として生きることなど認めることなくリーダーとして、争いの矢面に立た
 せてしまう。古今変わらぬ権力闘争の姿。
 毘沙門堂に兼続を呼び発する言葉「この戦いに義はあるのか?」
 「御館の乱」は、おそらく亡き謙信公がそうであったように「義の国」をつくる
 ことの難儀を景勝に容赦なく押しつける。

第3位 「雨」
 空を見上げて仙桃院様の一言「おやかた様が泣いておる」

30分過ぎに画面はいきなり播磨の国にとんで、秀吉と明智光秀が登場しました。
明智光秀初登場、主君信長について「殿は人の顔の下にもう一つの顔をお持ちである・・・」
良い初登場であった。 

そして信長公「滅せぬものなどこの世にない。謙信ならばこの俺を止めることもできただろうに・・」

大河ドラマらしくなってきたここ数回、次回が楽しみでござる!

 第12回 「命がけの使者」

桑取の集落に単身兵糧の援助を請いに出向く兼続、一方で小田原北条、甲斐武田が
いよいよ登場、おそらくドラマや映画など映像の戦国物語では、初めて取り上げられる
戦国史の一断面。期待が膨らむ次回!

天地人 第10回 「二人の養子」

2009年03月08日 | 天地人
「イケメン」で始まった第10回「二人の養子」。
緊張感のある展開でとても楽しめた。

角田・柿崎晴家の景勝への夜討ちで始まった。
壮絶な死闘の末に柿崎は上田衆に討ち取られる。
角田信郎さん、格闘家らしい演技だった。
「・・・さようなうそつきどもは、わしが成敗いたす~!」

策士 遠山と樋口惣右衛門の知恵比べも面白い。
勝手方を知る惣右衛門「今夜のうちに金銀をおさめた本丸をおさえよ」。
「先手必勝」で動いた惣右衛門の作戦勝ちになるが、父を介した兼続、景勝の阿吽の呼吸も
最後の方ではしっかりみてとれた。演出も悪くない。
これからこのコンビのこんな気の合った場面が多く出てくるのだろう。
楽しみですね。
一つ注文をつけるとすれば、謙信没の報を受けた小田原北条や甲斐武田の越後を巡る動きも
少し描いてくれると全体構図がもっとわかりやすくなるし、面白くなるのではと思うが。

今回のMVPは、遠山(小田原北条か)の陰謀を知らずに、「裏切られた」との思いこみ
からの葛藤から、ついに暗黒面に入ってしまった「上杉景虎」にしたい。
「イケメン」がサブタイトルでもあるし、今回の主役はこの人だろう。

第2位は、ブラック・サイドから柿崎晴家。
最後を飾る壮絶な死は、このドラマとしては異彩を放っていた。
角田さん、まだまだ登場して欲しかったのだが・・。

第3位  樋口惣右衛門
原作を読んでいない人は、ここでなぜ父上が出てくるのか困惑する部分もあるが、この人は、
相当の知恵者で、上田長尾家の台所役なので裏方専門、このキャリアがものをいう。
これからも度々、危機から兼続、景勝を救う。
高島政伸・樋口惣右衛門、落ち着いた演技で良かったです。
・・しかし、兼続はよい家族に恵まれたものだ・・。

ブラック遠山、前回初登場ですが、この人の役回りとブラック度、いいですね。
北条の越後侵略の先兵役である正体を現し、景虎を遂に暗黒面に引き込んだ。
そして小田原北条が越後に攻めこんでくる。
ここまでは予定通りか・・?

これまで、なんとなく終わってしまい、次回へのワクワクするような楽しみがあまり感じら
れないドラマ展開だったが、今回は1週間が長く感じられそうだ。
大河ドラマは、やっぱりこうでなくては・・・。

次回は 第11回 「御館の乱」期待!!



天地人 第9回 「謙信死す」

2009年03月01日 | 天地人
謙信の「かかれ~!」で始まった「天地人 第9回 謙信死す」

演出の片岡さん、良い仕事してます。今回は引き込まれました。
スポットライト演出がなかったことも・・・。
ニュー・キャラクター「曲者遠山康光」が登場、兼続とのやり取りも面白い。
知恵者同士の頭脳戦、もっと見たかったな、次回もあるのかな。

今回は春日山近辺の風景描写が素晴らしかった。
ドラマの展開(というか上杉家、謙信の運命)に合わせて、夕日や朝日がとても効果的に美しく
画面に登場した。
特に謙信死後の「天にかかる虹」、あたかも謙信(龍)が天に昇っていくようだった。
そして主の死を知らせようとするのか、悲しんでいるのか、毘沙門堂の水流が止まるところも、
「言い伝え」に沿って描かれた。

懐かしい栗林、深沢が上田からやってきた、グッタイミングでした。
栗林~っ!
    よう言った!

さて、今回のMVP・・・仙桃院
「嘘なのじゃ。」「え?」「兼続、私はこの嘘をまことといたす。この世には事実と嘘の狭間に
まことがあるのじゃ。まことを見つけ出すのがまつりごと・・。」
    「全ての泥は私が被る。」

第2位 樋口兼続
№2の地位に向かう知恵者の片鱗が伺えた回。期待します。
謙信がいまわの際に兼続に伝えたかった言葉、みなさんはなんだと思いますか?
私は月並みだけど
   「兼続、おのれの義を貫くのじゃ。『義』だ。」と思ってます。

第3位 妙椿尼
直江の上杉そして越後への強い思いと覚悟をみました。
原作者いいところに目を付けたね、史実かな?とすれば、凄い奥方であった。

今回は ブラックMVPも。

ブラックMVP  遠山康光
「天地人」にこういう役が欲しかった・・、出るんですね。やはり、さすがNHK。
柿崎・北条のブラック・コンビに酒を届ける当たり、よく気がつく。
小田原北条の間者みたいなおじさんだが、来週以降も更にブラック度を増して活躍してもらいたい。

第2位  上杉景虎
寡黙な景勝に比べると饒舌、「小賢しいヤツ」私はあまり好きではないキャラだ。
自分の思いとは裏腹な展開、運命に翻弄されながら徐々に暗黒面に向かう。
これからの脚本と役者さんの演技にかなり期待してます。

第3位  柿崎・北条 ブラック・コンビ
ドラマを盛り上げてくれます。そんなに単純で良いのかなと思いますが、「だからドラマ
が面白いんじゃない。」とは娘の意見。
柿崎・北条、こうでなくちゃというところか。
さて景勝暗殺に向かったが・・・、次回がとても楽しみになりました。

最も感動したのは「兼続と景勝・二人のシーン」でした。
寡黙ながらも兼続に自身の謙信を継ぐ強い意志を打ち明けた景勝。
ナレーションも良かったです。
「二人の旅」は、ここから始まるんですね。
回想シーン、後ろからばかりでなく、喜平次の顔を見せて欲しかった。

 第10回 「二人の養子」 待ち遠しい。

天地人 第8回 「謙信の遺言」

2009年02月22日 | 天地人
いよいよ今回からが本番に突入・・という感のある展開。

今回は、これまでで最高の回だったと思う。
一言一言のセリフと、役者さんの演技、演出、良かったね。
特に謙信公。

ということで、今回のMVP  「上杉謙信」
 「兼続、そなたは迷うことだらけ。だからこそみつけられるものがある。」
 「見つける?」
 「己の義よ。わしは長い戦いの中に、迷いに迷った末、己の義を得た。そなたににも、
 やがてそなたの義が見えてこよう。」

 今回のふたりの会話のシーンは、ドラマ全体を最も重要な部分になるのかもしれない。
 阿部寛さんの謙信は、ドラマを引き締めてくれたし、上杉家の『義』を知らしめてくれた。
 
第2位 樋口兼続

 目の輝きが違うんだな、今までと。

第3位 今回は登場した方々全員・・かな?

 樋口惣右衛門、与七・・樋口家が画面に登場するたびに、嬉しくなるんだな。
 父惣右衛門が話した亡き母の「干菓子のお守り」、元気な与七、妹きた、この家族が揃った
 シーンはもうないのかな。

 もちろん、北高全祝師、今回も重厚感を感じさせてくれました。

 お船はほんとうは「おふね」なんだそうです。
 きょうも凄く良かった。
 
 初音、お得意のスポットライト演出で登場ですが・・。
 長沢まさみさんは、「隠し砦の三悪人」のお姫様が印象に残っている。
 これは良い役で、演技も良かった。
 しかし、手取川の合戦は、ロケ撮影が欲しかった。

 そして、上田衆と景勝(嬉しそうだったね)。

 小松江里子女史の書くシナリオは面白いと思うが、登場人物ひとりひとりが印象にのこるような
 演出を期待してきたが、今回はすごく良かったと思う。
 
 最高の回でした。来週が楽しみ!!!

 第9回 「謙信死す」・・

天地人 第7回 「母の願い」

2009年02月16日 | 天地人
今回はひとつひとつのセリフが、とても印象に残る回だった。
母の危篤の知らせが届いたとき、母のもとへ行くべきか悩む兼続への北高全祝和尚の「たわけ!与六、
『己をみつめよ』との御屋方様のことばを忘れておらぬな。」「己の誠をみるのじゃ。そして己の誠に
従うのじゃ。よいな。」ややオーバーな表現だが・・。

紅葉のスポットライト・シーンでの、母お藤亡霊の「与六、そなたは私の誇り、母は信じていますよ。」
この一言は、傷心の与六・兼続にとって勇気づけられる言葉。
お船登場での兼続の凛とした「紅葉のごとき家臣になれと、そんな母の言葉を思い出していたのです。
お船殿、私はもう泣きませぬ。」

兼続母の死の知らせを聞いた景勝「泣いておるのかの・・・」

  etc...

さて、今回のMVP  樋口兼続
「青年兼続」のスタートの回、今回の妻夫木・兼続は、余分な力がぬけたようで凄く良かった。
前半の傷心の蟄居生活や母の死を乗り越えたときの晴れ晴れとした演技、みんな良かった。
これからがドラマの流れは本番、しかし・・南魚沼・上田庄は、来週少し出るぐらいか。
もう回想でしか登場しないのかと思うと少し寂しいが、脚本、役者さんの演技、演出、どれも南魚沼・上
田庄編は素晴らしかったと思う。

第2位 母 お藤
原作ではあまり印象に残らないが、ドラマの中の母お藤は、田中美佐子さんの好演もあって、脚本と
共に素晴らしかった。
紅葉のもみじが散るシーンでの「母は信じていますよ。」の一言はとても感動した。

第3位 お船 同じく北高全祝
全祝和尚の相変わらず厳しくも、人の心を見透かしたように、愛情をこめたセリフがいい。
加藤武さんはもう80歳だと記憶していますが、良い演技をしてくれます。

今回のお船も良かったですね。蟄居や母の死を乗り越えて悟ったかのような兼続に「もう少し早く
父が今の言葉を聞いていたら、そなたを私の婿とし、直江を継がせていたでしょうに。」この一言は
賛否分かれるかもしれない。
兼続との上田庄での再会は、原作に沿って描いて欲しかったが・・。

今回が最後の直江景綱、甥の兼続を心配する宍戸錠さんの枯れた演技も印象に残りました。

さて、次回は 第8回 「謙信の遺言」
初回から登場してきたMVP級がまたひとり去っていきます。
来週も楽しみです。

南魚沼雪まつり

2009年02月14日 | 天地人
12日、13日千葉・埼玉両県に議会の会派の視察で行ってきました。
今回もまた充実した視察でした。後日報告します。

さてきょうは割と寒く感じた一日でした。太平洋側は異常な暖かさだったようですね。
そして「2月14日」は、「天地人」樋口与六・加藤清志郎君と長尾喜平次・溝口琢矢君が南魚沼市を
訪れる日です。

午後「天地人」の再放送が終わってから、妻と出かけました。
「ほくほく線・天地人ラッピング・トレイン」のお披露目式典は観ることができませんでしたが、
始発の六日町駅、ふたりが下車した魚沼丘陵駅では、多くの人たちに迎えられたとのことでした。

「天地人博」会場でお二人が目の前に登場したときは、ビックリしました。
写真撮影はできなかったのですが、まず新しく設置されたドラマの名シーンのパネルに、二人仲良く
サインを入れて市職員の案内に従って、興味深そうに「天地人博」を楽しんでいたようです。
場所は変わって「雪まつり会場」です。
市長のやや興奮気味な挨拶が終わって、いよいよ喜平次・与六の登場です。
ステージの上でお二人のインタビュー、進行の小林さんも力が入っていたようで、
楽しく感動的でもある30分間でした。
ドラマでの二人の名セリフをしっかりと再現披露してくれましたが、さすがにセリフを言うときは、
もう役者さんの演技になっていて、さすがと思いました。観衆のみなさんも大喝采でした。

ドジョウの話で、「ドジョウはこちらでは生でも食べるんですよ」と小林さんの冗談に「え!?・・・」。

新潟日報の発表では、5,000人ですね。凄い人の数でした。
広い雪まつり会場を埋め尽くしていました。

終わりのほうで加藤清志郎君が、「わしはここにもう一度来てうれしかった!」と言ってくれました。
言葉が違ってたらごめんなさい。

天地人 第6回 「いざ、初陣」

2009年02月08日 | 天地人
2月14日、南魚沼雪まつりに、与六役・加藤清史郎くんと喜平次役・溝口琢矢くんが登場する
そうです。時間は午後3時。

きょうは、第6回 「いざ、初陣」。
原作に沿ってドラマは展開されたが、どうもお腹いっぱいにならない。
何か物足りない印象の回、初陣が叶った兼続が戦場で遭遇する戦、要するに人殺し、侵略、
その容赦ない理不尽さを目の当たりにして苦しむ兼続が描かれる、重要な回だったのだが。
多くの登場人物やエピソードを詰め込みすぎて、シナリオが散漫、演出が単調でメリハリが
ない。だから、今回はこのシーンがヤマというものが感じられなかった。
スポットライトを使う舞台のような演出は、古くさく感じてしまった。

兼続をもう少し重く描くシナリオにしてほしいと思った。
今回も「申し訳ございませぬ」と相変わらずの泣き顔が兼続のイメージになってしまった。
まだ17歳なのだから仕方ないのかもしれないし、今後の成長ぶりとの対比を際だたせたい意図なの
かもしれないが・・・、原作の持つ兼続の良い部分があまり伝わってこない。
今後に期待したい。


さて今回のMVP・・・直江景綱

悩む兼続に酒を進めながら、戦が怖いと吐露するシーン、今回の最も良かったところ、宍戸錠さん、
あまり目立ちませんが役にはまっています。
安心してみていられます。
御屋方様も家臣団も上杉家全てを知り尽くした良き老将を好演。

2位 上杉景勝

兼続を理解している故の「たわけ!」に。
今回の北村・景勝、目立ってましたね。こんな景勝がいい。

3位 「天地人紀行 南魚沼市」「樺沢城趾」に。

樺沢城趾は気軽に行ける場所だし、標高は低いが眺望が素晴らしいし、往時の山城や城下が
思い浮かぶような場所、牧之通りも出てました。

「初音が七尾に登場するシーンや信長登場シーン」は、いれるならもう少し内容を考えてもらいたい。
なくても良かったように思う。

上田庄兼続の実家での家族のシーンは、もう少し戦場での兼続の苦悩がうまく描かれていれば、
もっと印象深かいものになったのではないか。
アイデアはいいんだが・・演出の問題かな?

あと欲をいえば、ロケでの撮影を多く観たい。スタジオ撮影ばかりで・・。

さて、来週は 第7回 「母の願い」  、次回は個人的に期待の大きい回となる。


天地人 第5回 「信長は鬼か」

2009年02月01日 | 天地人
きょうから2月、夕方から雪が降ってきている。
毎日書くのもなんだが、雪はまとまって降ってもらいたい・・。
「天地人」第4回「年上の女」の視聴率は関東26.0%、関西25.8%とわずかに上昇。
今後に期待できる数字が出ている。
視聴率とドラマの質は違うが、多くの人を楽しませているということは確かだ。

今日は、第5回「信長は鬼か」。

上杉家から織田家への使者の一人として岐阜城にたどりついた兼続。
初音の計らいで信長との対面が叶う。
「謙信の義」とは全く異なる「信長の義」、兼続は信長の生き方に影響を受けたようだ。

今回の注目は、織田信長の描き方だったが、またこの信長もエキセントリック。
大河ドラマだけでも何回も信長をみてきたが、今回の吉川晃司の信長、迫力があって、10分弱だったが
演技力も十分か。

ちなみに「岐阜城」は、一昨年北杜市につくられた「風林火山」の撮影に使われた「躑躅ヶ崎館」を使用。
また今回の「長篠の戦い」で流れた戦のシーンは「功名が辻」で使われたもの。
・・・こういうことは書かない方がいいかもしれませんね。

魔王 織田信長   闘神 上杉謙信 ・・・どちらが強いのか?
信長と謙信の戦国武将としての生き方の対比が今回のテーマか。
「俺はな、腐った根っこから全てこの世をつくりなおしたいのよ」
「強き者が弱き者の叫びを力でふみにじることが、果たして誠の義であるのか」

今回のMVP 僅差で 吉川晃司・織田信長
  
 2位  阿部寛 上杉謙信
     阿部寛・謙信、画面に出てくるだけで絵になるというか、圧倒的な存在感。    
 3位  お悠
     謙信を慕うが、その思いがかなわず仏門に入るという純な生き方が、美しくも儚く思える。
    今のところ、兼続の母お藤とともに、このドラマの女性陣で最も印象に残る。

  兼続が信長に会うこと自体に無理がある展開と思うが、妻夫木兼続、セリフや演技が浮き上がって
  いるのが不安、これは前回から思ってること。でも若さを出したい演出なのかな?
  今夜もBS・Hi、総合、BS2と3回観てしまったが、もう少し脚本、演出に丁寧さと工夫が欲しいと思えた。
        
  さて、来週は 第6回 「いざ、初陣」。初陣がかなった兼続が戦場で見たものは?  

樺沢城趾

2009年01月31日 | 天地人
3月から4月初めのような暖かい日が続いている。
きょうは朝から季節外れの雨がふる一日になっている。

南魚沼に生まれて50年を越えるが、郷土の歴史や文化、郷土が育んだ偉人のことなど、ほとんど
知らずに生きてきたわけで、恥ずかしい限りでもある。

樺沢城は南魚沼市樺野沢にあり、R17上越国際スキー場入り口から車で2分、上越線上越国際スキ
ー場前から徒歩5分くらいで入り口に到着する。
清水峠と三国峠、関東への街道が合流する場所で、海抜300メートルの位置にあるが眺望が良い。
坂戸城のような天然の要害といえるような山城ではないが、立地上から清水・三国の両峠や魚野川の渡りを監視する役割を果たしていた。

城趾には各々の場所が城のどの部分であったのか、標石が建てられているのでわかりやすい。
本丸跡に立って、周囲を見渡しながらこの城が在った時代を思い浮かべてみるのもおもしろい。
城跡の入り口には「龍沢寺」があり、仙桃院が寄進した「文殊菩薩像」もある。

ハイキングコースとしても楽しめる。


樺野沢城の詳細については、以下を参照されたい。
 
   樺沢城趾保存会

鳥取・岩美「かんぽの宿」 1万円で入手し6千倍で転売

 なんでもあり・・・か。建設費にどれくらい投入したのだろうか?
 なんともいいようがないが、これが今の日本なのだろう。
 怒りを通り越して呆れ・・・た。
 

天地人 第4回 「年上の女」

2009年01月26日 | 天地人
妻夫木さんらトークショー

約1300人が集まった南魚沼市のディスポート南魚沼では、2人がステージに上がると、女性たちの
「キャー」という熱狂的な歓声に包まれた。

 妻夫木さんは、ドラマのオープニングで流れる八海山の頂上の空撮について「やっと登ったのに
映像を見たら、表情が写ってなくて…。僕じゃなくてもよかったのでは」と笑顔で話し、「ドラマ
の見どころは絞れない。一瞬たりとも見逃さないで」とPRした。
(新潟日報 25日)

5倍の7,000人の応募・・多かったですね。
もう1回か2回開催していただいても・・・。

さてきょうは第4回、テンポの良い展開で、みている者を飽きさせないシナリオと演出。

回想シーンでの北高全祝和尚も一瞬だったが、「喜平次様は与六を追っていかれたのじゃ。
必ず連れてもどる。心配いたすな。」
心配だがここが肝心と二人を信じる一言で登場。
与六をおんぶする喜平次、回想シーン出ました。何回観てもいいですね。

景虎と華姫は演技にやや物足りなさも、ヴィジュアル的には OK!
悲劇的な展開への布石か、なんとなくはかなさを感じてしまう。

母上のお守り袋の干菓子もなぜかジンときた。箱の中の大切に重ねられた兼続の手紙も、お船の兼続母
への薬や櫛の心遣いも優しいね、絆とか思いやりを感じてしまう。
なるほど・・、女性の脚本とはこういうものか。

さて今回のMVP・・・樋口兼続
 一番若くてまだ初陣も叶わぬが、皆に可愛がられ、しっかりした存在感のある妻夫木・兼続、
 未だ10代半ばの年齢相応の若々しさを巧く表現している。
 
№2 「洛中洛外図屏風」
 今回一番の存在感、屏風絵にこめた信長の「来るなら来てみよ、受けて立つぜ!」
  豪華絢爛の屏風絵は、さりげなく描かれた謙信への信長からの果たし状、このシーンのシナ
  リオも巧いと思えた。

№3 お船
 最初から大きな杯の一気のみで登場、「姫様飲み過ぎでございます~」。
 女性らしい兼続への細やかな心遣いや男勝りの芯の太さに敬服。
 常磐さんの演技もすばらしい。これからの活躍に期待が膨らむ。  

さて、次回は兼続、信長とやり合う 第5回 「信長は鬼か」 、石田佐吉(三成)とも初対面、期待の回!

天地人 第3回 「殿の初恋」

2009年01月19日 | 天地人
先週の景勝・兼続主従に引き続いて上田衆、そしてお船の方など本格的に登場となった第3回、
登場人物それぞれのキャラクターを強く印象づけた展開、楽しく観ることができた。
不安なのは機転は利くし優秀なのはわかるが、空回りばかりの兼続。

武田信玄はこの物語には登場しないが、この時代、いかに強大な存在だったのかが、その死を
知るときの信長や謙信から伺える。
武田信玄の死を知りながら京を目指そうとしない謙信に、若い兼続は疑問を感じるだろうが、
それが上杉流「義の道」か。
原作にはない信長が必ず毎回登場してくるが、何の伏線だろう?
「天・地・人」の意味を語るのも信長、これから信長絡みで何を出してくるのか、興味が湧い
てくる。

さて今回のMVP・・・「お船の方」でいきたい。
馬も上手に扱えるし、隙のない気丈さ。湖畔で母の手紙を読みながら涙を流す兼続に言った「泣き虫」
というセリフとは裏腹の優しい表情の対比がとても良い。

№ 2 樋口兼続
 少年時代の兼続、おおらかで生真面目で涙もろくて、頭の回転が速く、ついつい突っ走って失敗。 
 母親思い、主君思いの明るい性格。
 暴れ馬の前に飛び出して幼子を救う無鉄砲な勇敢さも併せ持つ、これはみんなに好かれるキャラクター。
 妻夫木さん楽しそうに演じているように見える。「これはしたり」が多すぎか。

№ 3 上杉景勝
 何となく損な役回りの今回、寡黙さと生真面目さ、兼続には遠慮しない兄のような無邪気さ、
 北村・景勝さんのコミカルな演技もとてもおもしろかった。
 出陣のとき、兼続の初陣が叶わぬ無念さと主君の武運を願うことばに、「わしは まだ死んではおらん。
 これではまるで通夜のようじゃ。」と冗談で周囲を笑わせ、兼続にしっかりと「留守を頼む。」
 と声をかける。・・良い大将・兄貴ぶり。

 上杉景虎
 美男。舞も素晴らしいし、評定での「我らは、御屋方様の言うとおり越中へ向かうべきでございます。
 西へ(京へ)向かう戦には義がございませぬ。」
 これも予想プラスαの初登場か。

 上田庄の父母
 兼続を語るシーン、親らしい息子への心配と期待が、ほのぼのと伝わってくるシーン。 
 母お藤の兼続に会いに春日山に行きたい気持ちが、なんとも・・。

 上田衆
 あのこども達がこんなに成長したのかと感慨。チームワーク抜群、景勝代役での田舎踊りの盛り上がり、
 出陣シーンでのパパイヤ・登坂の兼続へのガッツ・ポーズもいい。

3回目になると、大体のシナリオや演出、それぞれの役者さんの演技やBGMといったドラマの
基本構成が見えてきて、以降続けて観るか、ほとんど観なくなるのが、自分の大河視聴パターンなのだが、
今年は南魚沼が生んだ英雄というプラス要素はもちろんあるが、面白くなりそうに思っている。
もう少し骨太なところが多くあってもいいが・・。

さて次回は 第4回 「年上の女」 期待!