南魚沼~わが故郷から~

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天地人 第38回 「ふたつの関ヶ原」

2009年09月20日 | 天地人
演出 片岡敬司

関ヶ原の戦いは迫力あるロケ映像とCGの上手い組み合わせでした。
大阪に向かって進軍を続ける徳川家康の東軍7万5千、これを待ち受ける石田三成西軍は10万の軍勢、
関ヶ原で激突、西軍圧倒的に有利な戦闘状況で戦は進む。
しかし秀吉の義理の息子、小早川秀秋の東軍への寝返りで形成は逆転、毛利軍は動かず、結果は
三成方西軍の敗北で勝負は決する。

時を同じくして、出羽では上杉軍が長谷堂城を攻めようとしていた。
明朝一気に城攻め
を開始しようとする上杉軍に石田軍の敗北の知らせが届く。
同じように対峙する最上軍、伊達政宗にその知らせが届き、伊達政宗の参戦が確実になれば、上杉軍
といえども対抗するのは無理である。西からの攻撃もあるかも知れない。
上杉軍は会津への撤退を余儀なくされるが、そのしんがりを兼続がかってでる。

以上のような展開、みどころは多かった。
関ヶ原は、俳優陣の充実した演技の素晴らしさ、戦闘シーンの迫力やわかりやすさなど、面白く見る
ことができた。
ブラック遠山康光の登場も、私的には大歓迎だ。期待通り、こうでなくちゃ。
ブラック総本山家康の憎たらしさも存分に楽しませてもらった。
やはり小物であった小早川、関白よりも2カ国の加増を選んだと言うところで、豊臣秀次の悲劇を挟み象徴的。
家康の鉄砲玉の催促で、裏切り攻撃を敢行、らしさがよく出てました。

今回のMVP  三成を支え続けた 島 左近
 三成の弱さは余りにも固い理論派でファジーな人間味のなさ、キレすぎるところか。
 やはりナンバー2の男だったのだろうと思わせてくれる。
 三成を支え続け、大阪城に帰り体制を立て直すこと、上杉もいることを進言し、三成を逃がすため
 の犠牲となる。
若林豪さん演じる島左近、今回しか目立たなかったが、私は文句なくMVPだと思う。

第2位 大谷刑部&宇喜多秀家
 「天地人」なので、私は当然石田三成方に味方、命をかけて戦った猛者振りに感銘。
 大谷刑部は自らの首を地中深く埋め、敵に見つからぬようにと部下に言い残して散る。

第3位 ブラック遠山康光
 今度はこともあろうに家康の配下として登場。
 家康の小早川への使者としての登場だが、老いてもブラック度は健在。
 今は亡き上杉景虎の遺志など意にかえさない、北条生粋のブラック度、これも楽しませてくれます。

小栗旬さん演じる石田三成のファンである私としては、いささか悔しいが歴史の事実は変えようもない。
「天地人」の石田三成は、やや神経質な感のあるキャラクターだったが、充分に楽しませてもらいました。
来週最後を迎えると思うと残念だが、信念を貫き通して散って欲しい。

さて、来週は 第39回 「三成の遺言」もう9回を残すのみとなった「天地人」だが、関ヶ原の後9回もあるのか、と思うところもある。
今後はどんなドラマ展開で楽しませてくれるのだろう。
そう言えば、兼続・お船の長男の役で、加藤清史郎君も登場の予定でしたね。