ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

FOGHAT - Honey Hush (Live) 1977

2025-03-02 17:07:23 | ハード・ブギ
FOGHAT - Honey Hush (Live)

友人のK君からのリクエストです。
フォガットです。この曲はライブがかっこいいので、1977年発表のライブ盤からですね。

この曲はカバーなのですが、なかなか説明が難しい流れです。
私は最初(高校時代)、これは、ヤードバーズの「トレイン・ケプト・ローリン(映画「欲望」の中では、「ストロール・オン」となってます。使用許可が下りなかったため。)」のカバーだろ?歌詞を変えたんだろ?などとヤードバーズの曲がオリジナルかと思ってました。
ところが、ヤードバーズの「トレイン・ケプト・ア・ローリン」もカバーで、原曲は1951年にタイニー・ブラッドショウが歌ったジャンプ・ブルースが
オリジナルのようです。全く同じ曲に聞こえないので、紹介しません。興味がある人はYouTubeを見てください。
これを1956年にジョニー・バーネットがロカビリー・ヴァージョンでカヴァーしています。かなりヤードバーズに近づいていますが、あのリフがない?
ところが、この曲のシングルのB面が「ハニー・ハッシュ」という1953年にビッグ・ジョー・ターナーが発表したジャンプ・ブルースのカバーでした。
それを聴いてみると、あれっ?このリフって、ヤードバーズの「トレイン・ケプト・ローリン」のリフじゃない?ってことになります。
Johnny Burnette & the Rock 'n Roll Trio : Honey Hush  

つまり、ヤードバーズはカバーするときに、リフだけは、B面の曲のものを拝借したということなんですね。2曲を合体させてしまったという感じしょうか。その上でリフをだいぶ改変してますね。

そして、今回の主役フォガットは、直接「ハニー・ハッシュ」をカバーしたのですが、カバーにあたって、ヤードバーズを参考にしているようなのです。
複雑です。

さて、もう一曲聴きましょう。
彼らがあのサヴォイ・ブラウンのメンバーだったことがわかる曲です。あのマディ・ウォータースのカヴァーですねー。やはりブルースに根をもつバンドです。派手にロックに代えてしまうのが好みですけど(笑)

I Just Want to Make Love to You (Live) (2016 Remaster)

フォガットはまだ健在のようです。
何と、ドラマーのロジャー・アールがまだいます。
唯一のオリジナルメンバーですね。そして、彼はサヴォイ・ブラウンの生き残りでもあります。
歴史を感じます。

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ギターの切れが命!引き込まれる不思議なドライブ感覚。She Does It Right / Dr Feelgood

2025-02-23 16:12:03 | ブリティッシュロック
She Does It Right (2006 Remaster)

友人のK君からリクエストがあり、久々にドクター・フィールグッドの登場です。今回は2026年リマスターサウンドで、音がいいです。

それにしても、「ドクター・フィールグッド」という言葉は、80年代以降のロック・ファンの間では、やはり、モトリー・クルーの作品のイメージが強いと思われます。
しかしながら私のような70年代からのファンだと、やっぱりこのバンドのことなんですよねー。世代のギャップを感じます(笑)。
ちなみに、、「ドクター・フィールグッド」はヘロインそのものをさしたり、違法薬物を処方する医者を指すようで、まさに当時のロックっぽい言葉です。

このバンドは、やはりギター・バンドですね。タイプは違うけど、ウイルコ・ジョンソンの独特なギターはストイックかつパワフルで、ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーと同様のオリジナリティを感じます。
とにかく、主張がすごい。並みのギタリストとは違う凄みを感じるカッティングですね。
She Does It Right はクセになるドライブ感とギターの切れ味が魅力的です。
何回も繰り返して聴きたくなる不思議なリフにパワーを感じます。ポップでなくても、音楽ファンの心をわしづかみにする曲だと思います。

[Get Your Kicks On] Route 66 [2006 Remaster]

Route 66も好きな曲です。普通のロックンロールのようで、そうではないというアクの強さがあります。ドラムのノリも実に気持ちいい。
このバンドのリズムの切れのよさは、天下一品ですね。


Looking Back (2002 Remaster)  
この曲でも、ギターが暴れてますね。やはり普通の様で普通でないギターのセンス。曲自体は普通のロックンロールなのに、このバンドだから、輝いているという曲です。




ドクター・フィールグッド。
やはり、イギリスだから出て来たバンドですね。
パーティー、パーティーと言った感じの明るいアメリカン・ロックと違って、職人的で、無骨で、ロックン・ロールを究めるんだと言った感じの求道者的なバンド。
渋いカッコよさが溢れています。


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マイク・ポートノイ復帰 新作発表 Dream Theater - Midnight Messiah (Official Video)

2025-02-02 09:34:38 | プログ・メタル
Dream Theater - Midnight Messiah (Official Video)

オリジナル・ドラマーのマイク・ポートノイ復帰ということでの話題作『PARASOMNIA』 です。2月7日発売です。
ちなみに、ブログ仲間のたいぴろさんが大好きなバンドです。

その中から先行公開されている力作「ミッドナイト・メッサイア」を取り上げます。

どこをどう切っても完璧にドリーム・シアターですね。ハードなリフの部分になるとメタリカっぽくなるのも彼ららしい。
マイクが復帰ということで、何となくドリーム・シアターらしい曲づくりにこだわった感じもします。
この1曲を聴くだけでも、ドリーム・シアターの世界観をかなり味わえるすごい曲かと思います。

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逝ってしまった。John Sykes - Don't Hurt Me This Way (Please Don't Leave Me '97)

2025-01-22 21:34:53 | ギタリスト
John Sykes - Don't Hurt Me This Way (Please Don't Leave Me '97)

フィル・リノットがいた当時のシン・リジィの末期を盛り上げ、
ホワイト・スネイクというバンドをメジャーに引き上げたギタリスト、
ジョン・サイクスが逝ってしまった。
享年65才、死因はガンだそうだ。
エディ・ヴァン・ヘイレン同様、早すぎる。

21世紀になってからは、新作は2000年のソロ作品と、2004年のライブ作品のみ。
何故かわからないが、あれだけ人気者なのに、作品を出さなかった。
マネジメント上の問題なのか?
新作が待たれていたのだが・・・

この曲を聴きながら、彼を偲びたい。
すでに亡くなっていたフィル・リノットの音源を使用してリメイクした作品である。
彼は、メタリックなギタリストでありながら、バラードも大得意だった。
ギターを弾くだけでなく、歌うこともできた。
才能に溢れていたのに、21世紀になってからは活躍の舞台が少なかったような気がする。

ご冥福をお祈りいたします。
合掌

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Judas Priest Japan Tour 2024  at ぴあアリーナMM(横浜)2024.12.12(木)LIVEレポート

2024-12-15 08:40:46 | judas priest
1年ほど前、新作発表後には日本ツアーがあるという情報を耳にして、ずーっと楽しみにしていたジューダス・プリーストの日本公演に行ってまいりました。
デビュー時からのファンですが、実はライブは3回目。いろんな事情があり、なかなかライブ参戦できなかったのです。今回は最高傑作と言ってもいい出来の新作「インヴィンシブル・シールド」であったので、何が何でも行きたい気持ちで一杯でした。何とか無事にライブ体験できて、感無量です。

まずは、ライブが始まる前の話から。
開場は18:30ですが、グッズ販売は15:00と12/2に発表されてました。
グッズの種類や価格も公開されています。
こうした情報公開は同じ興行主のクリエイティブマンが9月来日のアイアン・メイデンの時にとった手法と同じでしたので、スムーズに情報をつかむことができました。

たまたま時間が空いていたので、場所の確認がてらに12:40にぴあアリーナに行ってみると、すでに100人くらい並んでました(笑)。仕方ないので並びます。15時前には500人は並んだと思います。
グッズ販売は少しだけ早まって、14:50スタート。
Tシャツはアイアン・メイデンの時と同様、1枚8000円。高くなったなー。

Tシャツは数種類あり、悩みましたが、結局、メインのツアーTシャツを選択。
後は、タオルと、ペンダントを購入です。

飛ぶように売れていたのが、直筆サイン入りのリトグラフで1枚10,000円。
一人1枚しか買えません。前回のツアーでは5000円だったそうです。諸物価の高騰を感じますね。私もちょっと悩みましたが、断念しました。

グッズ、購入後は時間が空いたので、横浜観光を3時間ほどして(桜木町周辺のカフェはメタルTシャツを着た人がいっぱいいました笑)、18:30に戻って来ます。列が動いていて、スムーズに中に入れました。
私の席はアリーナ席。とは言っても安い方のチケットなので、前方ではありますが、右端の方の席でした。
ステージからは数十メートル離れていて、やや遠い。
まあ、肉眼でメンバーの動きは確認できる距離ではありました。

隣に座った千葉在住の方と、さらにその隣のみなとみらい地区在住の人と歓談して待つと、アッという間に19:30に。
予定どおり、ブラックサバスのウォービッグスの録音が流れます。
そして、今回のツアーのために作られた 「Invincible Shield Tour Anthem」(けっこう豪華なインスト、クイーンっぽくもあります。)が流れ、そして、「Panic Attack」になだれ込みます。
おお、動くロブだ。高音がきちんと出ている!何という73才だろう!
全体的な演奏も見事!実にタイトにまとまっている。
あと、このぴあアリーナ。最新のシアターだけあって、音響がいい。
武道館とは全然違う。
完璧なスタートだったと思います。
ここからは、いろんな感想を箇条書きにします。




・セットリストはどうも他の日と同じ。イレギュラーはなし。日替わりの曲を期待しましたが、ありませんでした。
・ステージの左右に設置されたライブ映像巨大画面はかなり強力でした。肉眼では、よくわからない表情とかがわかるので、どうしても、時々ステージから目を離してみてしまいます。(せっかくライブに来てるんだから、肉眼画像が第一なのですが、やっぱり見てしまいますね笑)
・とは言っても、全体を見渡せる肉眼での景色は貴重。左端にいるリッチーが、他の4人より離れているので、5人まとめて見るなら、やはり肉眼です。
臨場感も感じますしね。
・時々、ステージの後方に設置されたスクリーンにグレン・ティプトンの映像が出ました。
・ロブは高音のスクリームをけっこう出してました。そして、けっこう動ける。もしかして、節制して、喉もトレーニングしているのではないか?と感じます。一時衰えを感じた時期がありましたが、見事に復活している雰囲気でした。


・ロブと同い年の73才(もうすぐ74才)のイアン・ヒルも元気にベースを弾いています。髪もふさふさで、年齢を感じさせません。
 ロブは、ライブ中、2度ほど腰かけた時間がありましたが、それ以外は実にエネルギッシュで、すごい体力です。
・リッチー・フォークナーはまさに、ギターヒーロー。彼の弾く姿は実に様になっていますね。胸をはだけた姿は筋肉隆々。
・助っ人のアンディ・スニープも上手い。重要なソロはリッチーが全部弾きますが、彼も時々ソロをやってました。彼は、リッチーより髭が多く、アメリカの南部のバンドのような風貌でした。
・スコット・トラヴィスはどんなドラムも叩けるといった印象。スピード曲から、スローな曲まで、どんな曲にもエネルギーを与える力強いドラム音でした。やはり、ペインキラーの始めの部分は聴きどころですね。
・やはりツイン・ギター・バンドなので、二人のギタリストが並んで弾くところは絵になります。。「Victim of Change」のイントロのところはちょっとゾクゾクするカッコよさでした。
・サビの部分が明確な曲が多いので、大合唱になります。大合唱になった曲は
「Breaking the Law」「You've Got Another Thing Comin'」「Turbo Lover」「Hell Bent for Leather」「Painkiller」「Living After Midnight」ですね。
・一番、絵的にかっこよかったのは、立っているロブのすぐ横にひざまづくようにリッチーが姿勢を低くしながらギターを弾くシーンで、
まさに王様と騎士のような姿でした。

・セットリストは
SE. War Pigs (Black Sabbath song)
SE. Invincible Shield Tour Anthem
01. Panic Attack
02. You've Got Another Thing Comin'
03. Rapid Fire
04. Breaking the Law
05. Riding on the Wind
06. Love Bites
07. Devil's Child
08. Saints in Hell
09. Crown of Horns
10. Sinner
11. Turbo Lover
12. Invincible Shield
13. Victim of Changes
14. The Green Manalishi (With the Two Prong Crown) (Fleetwood Mac cover)
15. Painkiller
---ecnore---
SE. The Hellion
16. Electric Eye
17. Hell Bent for Leather
18. Living After Midnight
SE. We Are the Champions (Queen song)
ですね。 

・ Saints in Hell でのロブの高音はちょっとした聴きどころでした。頑張ってるなーと感動を覚えました。

・アルバム別の選曲を確認しますと(SEのぞく)、
Invincible Shield から3曲、
復習の叫びから 3曲、
ブリティッシュ・スティールから4曲、
キリング・マシーンから2曲、
運命の翼から1曲、
背信の門から1曲、
ステンド・クラスから1曲、
ペインキラーから1曲、
ターボから1曲、
背徳の掟から1曲、
意外にも新作からは3曲だけで、全時代に渡った選曲でしたね。

アンコールが終わった後は、メンバーは何度も手を振っていて、サービス精神ばっちりでした。ロブは日本風のお辞儀までしてました。

観客の平均年齢は50代といったところでしょうか?7割くらいを占めている感じです。
私のようにデビュー時から聴いている人は10%くらいでしょう。
やはり80年代のブレイク時から聴いている人、90年のペインキラーから聴いている人が主体です。若い人でも40代くらいですね。
まあ、30代の人もたまに見かけます。
女性は少数派でしたけど、いました。男性と一緒に来ている人がほとんど。
単独女性とか女性だけとかはいないです。

メタルの世界では「神」と呼ばれる存在のジューダス・プリーストですが、
決して過去のバンドでないことを新作とともに、ライブでも証明したと言えると思います。

最後に、アンコール最後の曲をご紹介します。
このビデオ撮影時のメンバーはすごく若い。1980年頃ですね。
彼らも2024年にこの曲を演奏しているとは、当時思わなかったかもしれません。今は別のバンドのKK、ライブに参加できないグレン、そして惜しくも69才で天に召されたデイヴ・ホランドがいます。
Judas Priest - Living After Midnight (Official Video)


なお、今回のライブ終演後、ステージ背後のスクリーンに「The Priest Will Be Back」と映し出されたました。
また、来日してくれるのでしょうか?
年令のことがあり、予断は許しませんが、また観たいと期待せざるを得ません。


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