The Clash - I Fought the Law (Official Video)
パンク・ロック特集続きます。
私自身はパンク・ロック・ファンではなく、ハードロック、ヘヴィ・メタル・ロック・ファンであるため、
パンクという音楽を傍観者的に見てきましたが、たまに聴くといいなあと思うこともあるので、自分自身の整理も考えて、
一通り、代表的なアーティストを紹介したいと思います。
さて、花火のように激しく盛り上がって、あっという間に散ってしまった。セックス・ピストルズ。
でもUKパンクシーンは続きます。
その中で、最も成功したバンドが、このザ・クラッシュです。
ジョー・ストラマー、ミック・ジョーンズという二人のカリスマを擁し、
パンク・キッズに絶大なる人気を誇りました。まさに、パンクの帝王と言っていい存在だったと思います。
この曲は、後年、日本の自動車会社のCMに使われた最もポップな曲で、弾ける元気のよさが気持ちいいです。
ところで、パンク・ロックと普通のロックの差とは?どこにあるでしょうか?
演奏がシンプルというところがよく言われるし、ギターソロみたいなものがないとも言われます。
でも、演奏がシンプルであった、フリーやフーはパンクではないですよね?
最大の特徴はボーカルです。ボーカルが地声スタイルなんです。
そう、それまでのポップミュージックのように、鍛えられた声によるプロっぽい歌唱法ではないのです。
素人が自分の声域で苦しくなく歌ってます。これは革命でしたね。
多くのポップミュージックはカラオケで歌うのが困難です。ポップスの名曲は高い声をきれいに出していることが
多く、素人が歌うのは困難なのです。
ところが、パンク・ロックはもともと素人っぽい唱法なので、誰でも真似できます。
ここに親しみやすさがあり、若者が飛びついていきます。
パンクのこの唱法は現代にいたるまで、続いていて、パンク以外のジャンルの多くのバンドに採用されるようになりました。
多くの若者が、等身大の表現をするのに、都合のいいボーカルスタイルとなりました。
もし、ポップス・ファンで、何となくパンクやその後にでてきたオルタナティブロックに違和感を覚えるとしたら、
この地声の声域(普通の話声の声域)で歌うスタイルに違和感を感じるのでしょうね。