ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

カンタベリー・ロック特集3 Caravan - Place of my own (1969)

2021-07-23 09:42:14 | カンタベリー・ロック

Caravan - Place of my own (1969)

ワイルド・フラワーズはソフト・マシーンとキャラヴァンに分かれました。

前回はソフトマシーンのファースト・アルバムとセカンド・アルバムを紹介しましたので、今回はキャラヴァンのファースト・アルバムとセカンド・アルバムから1曲づつ紹介しましょう。

この2作はソフトマシーンの初期2作同様、あまり評判になっていないですが、音の進歩を感じさせる2作です。

ソフト・マシーンより聴きやすく、それが日本で大人気の要因かもしれません。デイヴ・シンクレアの歪んだオルガンはまさにキャラヴァンのセールス・ポイントで、クセになります。

まずはメンバー紹介しましょう。

ワイルド・フラワーズの最後のメンバー、パイ・ヘイスティングス(g、v)、デイヴ・シンクレア(k)、リチャード・シンクレア(b、v)、リチャード・コフラン(d)で1968年結成です。ファースト・アルバムも1968年発表。ワイルド・フラワーズの流れを汲んだ、サイケデリック・ポップ的サウンドですが、全然売れなかったようです。ただし、この動画、「Place of my own」は名曲です。音は古いですが、哀愁の漂う素晴らしい曲です。

 

Can't Be Long Now

1970年発表のセカンド・アルバムからはこの曲。大作ですね。最初の静かな部分が苦手な人は、3分30秒過ぎたあたりから聴きましょう。ジャズっぽいというか、軽快でメリハリのある展開は実に気持ちいい。プログレと言っても、ポップなジャズ・ロックという不思議なサウンド指向はこのアルバムで存在感を示しています。

このポップというかキャッチーな感覚は極めてイギリス的で、アメリカのポップな音楽とは全く違います。プログレ好きのロック・ファンの中には、このサウンドに中毒症状を示し、どっぷりとハマる人がいます。私もその一人かもしれません。

次回のカンタベリー・ロック特集は、またソフト・マシーンに戻ります。

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カンタベリー・ロック特集2 Soft Machine - Hope for Happiness (Dim Dam Dom, 1967)

2021-07-22 16:06:50 | カンタベリー・ロック

Soft Machine - Hope for Happiness (Dim Dam Dom, 1967)

ワイルド・フラワーズから分離したバンドとしては、まずはこのバンドです。

ソフト・マシーン(柔らかい機械=女性型アンドロイド)という意味のようですね。

結成当時のメンバーは、オーストラリア出身のヒッピー、デヴィッド・アレン(g、v)、ロバート・ワイアット(d、v)、ケヴィン・エアーズ(b、v)、ラリー・ナウリン(g)(すぐ脱退)、マイク・ラトリッジ(k)。しかし、ファースト・アルバム制作前に、デヴィッド・アレンはビザの期限が切れてイギリスに入国できず、パリでゴングを結成。

ファーストアルバムはロバート、ケヴィン、マイクで制作された模様。動画はこの3人でしょうか。ちなみにライブでは、ポリスのアンディ・サマーズが参加したようです。

音楽はこのとおり、サイケデリック・ロックで、かなり混沌としています。

このファースト・アルバムのあと、ケヴィン・エアーズが脱退、ワイルド・フラワーズにいたヒュー・ホッパーが参加。セカンドアルバムが制作されます。

The Soft Machine - Pataphysical Intro / Concise Alphabet / Hibous, Anemone and Bear / Hulloder

サード・アルバムのジャズ・ロック路線への移行期で、サイケデリック・ロックでありながら、ジャズ・ロック的なスマートさが発生しています。

けっこう面白い作品だと思います。なんか、キャラヴァンに通じるところもあります。ポップというかキャッチーな面もありますね。

 

 

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カンタベリー・ロック特集1  このバンドから始まった!The Wilde Flowers  "Impotence"ほか

2021-07-22 14:03:19 | カンタベリー・ロック

The Wilde Flowers "Impotence"

Belsize Parked

 

いつかやろうと思ってたカンタベリー・ロック特集。ついに始めちゃいます。

イギリスのロックにはカンタベリー・ロックという流れが存在します。欧米ではカンタベリー・シーン(Canterburry Scene)と呼ぶそうです。

簡単に言うと、プログレッシブ・ロック系の一派なんですが、そんなに派手にヒットしているわけではなく、一部のロック・ファンに愛されているマニアックなジャンルと言っていいでしょう。一部と言っても世界中にファンがいるようで、日本でもかなり熱烈なファンがおり、キャラヴァンという代表的なバンドは2019年に来日しています。

その流れは1964年、イギリスのカンタベリー地方に住んでいた音楽好きの若者、ホッパー兄弟、ロバート・ワイアット、ケヴィン・エアーズの4人がバンドを作ったところから始まります。

バンドの名前はワイルド・フラワーズ(The Wilde Flowers)  (注意!「Wilde」というスペルにしないと別のバンドがヒットしてしまいます。)。

今回、ネットに残っていた音源を拾いましたが、はっきり言って、古い音だし、混沌としていて、それほど魅力的には感じません。でも、このバンドからあの、ソフト・マシーンとキャラヴァンが生まれると思うと、なんかただならぬものを感じてしまいます。

バンドはメンバーの変化がありつつ1967年に活動停止。メンバーはソフト・マシーンとキャラヴァンという二つのバンドに分かれ、さらに別のバンドに枝葉が広がり、カンタベリー・シーンという魅力的なロックの流れをつくっていくのです。

The Wilde Flowersに参加した人間を列挙すると、ケヴィン・エアーズ(v)、ブライアン・ホッパー(g)、ヒュー・ホッパー(b)、ロバート・ワイアット(d、v)、リチャード・シンクレア(g、v)、デイブ・シンクレア(k、v)、グラハム・フライト(v)、パイ・ヘイスティングス(g、v)、リチャード・コフラン(d)、デイブ・ローレンス(b)。この連中がくっついたり、離れたり、戻ったりして、色んなバンドで、色んなことをやります。実に面白い!

まずは、ワイルド・フラワーズから始まった!そして、すごいメンバーがいた!それが大事です。

 

Those Words They Say

 

 

 

 

 

 

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暑い夏に聴きたくなる!BLACK SABBATH - "War Pigs" (Live Video)

2021-07-18 15:40:47 | HARD ROCK

BLACK SABBATH - "War Pigs" (Live Video)

この曲は、耳に残るんですよね。

他のハードロック・バンドとは一線を画す、独自の構成と展開は、まさにブラック・サバス!

全盛期の彼らの凄みを感じる曲です。

東北と関東が一昨日に梅雨明けしてしまい、暑さを吹き飛ばすような曲を聴きたくなって、この曲を思い出しました。

やはり、この曲はかっこよく、ドラマティックで、良く練られている。

ドラムが派手なのも好みです。

初期のブラック・サバス、けっこういいです。

 

もう1曲、アルバム「テクニカル・エクスタシー」から。

Black Sabbath - You Won't Change Me

この曲は個人的に好きな曲です。彼らの曲としては、すごく哀愁が漂う感じで、印象的。

トニーのギターが泣きまくるんですよね。中学だか高校の時にこのギターを聴いた時、実に胸に響きました。名曲だと思います。

 

 

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40年前にタイム・スリップ?まさにAOR! "Show Me"   featuring Bill Champlin and Jason Scheff

2021-07-11 15:33:18 | AOR

"Show Me" (Champlin/Scheff) from "Livin' For Love" featuring Bill Champlin and Jason Scheff

Bill Champlin については、ブログ仲間の240さんが詳しく語っておりますので、そちらをご覧いただけるといいと思います。とても、詳しく紹介なされているので、勉強になります。

Bill Champlin 「Single」 (1978) : 音楽の杜 (exblog.jp)

Bill Champlin 「Runaway」(1981) : 音楽の杜 (exblog.jp)

 

まあ、この人は簡単に紹介するとミスターAORの一人ですね。もちろん、ボズ・スキャッグスやマイケル・マクドナルドほどの知名度はないけれど、シカゴに参加した経歴がけっこう知られているのではないでしょうか?最近、ある雑誌に大特集が組まれています。

今回取り上げたのは、この曲が、2021年4月発売のアルバムに収められているというところに、驚いたからです。まるで、1970年の末期から1980年代初期の音のような気がします。タイム・スリップした気分?

うーん、この手の音が好きな人にはたまらない音ではないでしょうか?まるでTOTOですね。このアルバムの他の収録曲については、動画を見つけられませんでした。残念。この曲はまさにAORで気持ちいいですね。

そのかわり、ビルが関わっているもう一つのバンドを紹介しましょう。ビル・チャンプリン、ジョセフ・ウィリアムス、ピーター・フリーステットが組んだプロジェクト、CWFのセカンドアルバムからです。2020年発表だから、こちらも最近。こちらもAORの化身です。

この曲には真のAORスターのマイケル・マクドナルドが参加しております。おまけにこのバンド(ユニット)にはTOTOの3代目ヴォーカリストのジョセフ・ウィリアムスがいます。完璧ですね(笑)。AOR好きの人は大喜びだと思います。とにかく、当時の雰囲気が失われていないのは奇跡です。かなり年取っているのに、すごいですね。

Champlin Williams Friestedt 『Love In The World』

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