FOGHAT - Honey Hush (Live)
友人のK君からのリクエストです。
フォガットです。この曲はライブがかっこいいので、1977年発表のライブ盤からですね。
この曲はカバーなのですが、なかなか説明が難しい流れです。
私は最初(高校時代)、これは、ヤードバーズの「トレイン・ケプト・ローリン(映画「欲望」の中では、「ストロール・オン」となってます。使用許可が下りなかったため。)」のカバーだろ?歌詞を変えたんだろ?などとヤードバーズの曲がオリジナルかと思ってました。
ところが、ヤードバーズの「トレイン・ケプト・ア・ローリン」もカバーで、原曲は1951年にタイニー・ブラッドショウが歌ったジャンプ・ブルースが
オリジナルのようです。全く同じ曲に聞こえないので、紹介しません。興味がある人はYouTubeを見てください。
これを1956年にジョニー・バーネットがロカビリー・ヴァージョンでカヴァーしています。かなりヤードバーズに近づいていますが、あのリフがない?
ところが、この曲のシングルのB面が「ハニー・ハッシュ」という1953年にビッグ・ジョー・ターナーが発表したジャンプ・ブルースのカバーでした。
それを聴いてみると、あれっ?このリフって、ヤードバーズの「トレイン・ケプト・ローリン」のリフじゃない?ってことになります。
Johnny Burnette & the Rock 'n Roll Trio : Honey Hush
つまり、ヤードバーズはカバーするときに、リフだけは、B面の曲のものを拝借したということなんですね。2曲を合体させてしまったという感じしょうか。その上でリフをだいぶ改変してますね。
そして、今回の主役フォガットは、直接「ハニー・ハッシュ」をカバーしたのですが、カバーにあたって、ヤードバーズを参考にしているようなのです。
複雑です。
さて、もう一曲聴きましょう。
彼らがあのサヴォイ・ブラウンのメンバーだったことがわかる曲です。あのマディ・ウォータースのカヴァーですねー。やはりブルースに根をもつバンドです。派手にロックに代えてしまうのが好みですけど(笑)
I Just Want to Make Love to You (Live) (2016 Remaster)
フォガットはまだ健在のようです。
何と、ドラマーのロジャー・アールがまだいます。
唯一のオリジナルメンバーですね。そして、彼はサヴォイ・ブラウンの生き残りでもあります。
歴史を感じます。