ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

Judas Priest Japan Tour 2024  at ぴあアリーナMM(横浜)2024.12.12(木)LIVEレポート

2024-12-15 08:40:46 | judas priest
1年ほど前、新作発表後には日本ツアーがあるという情報を耳にして、ずーっと楽しみにしていたジューダス・プリーストの日本公演に行ってまいりました。
デビュー時からのファンですが、実はライブは3回目。いろんな事情があり、なかなかライブ参戦できなかったのです。今回は最高傑作と言ってもいい出来の新作「インヴィンシブル・シールド」であったので、何が何でも行きたい気持ちで一杯でした。何とか無事にライブ体験できて、感無量です。

まずは、ライブが始まる前の話から。
開場は18:30ですが、グッズ販売は15:00と12/2に発表されてました。
グッズの種類や価格も公開されています。
こうした情報公開は同じ興行主のクリエイティブマンが9月来日のアイアン・メイデンの時にとった手法と同じでしたので、スムーズに情報をつかむことができました。

たまたま時間が空いていたので、場所の確認がてらに12:40にぴあアリーナに行ってみると、すでに100人くらい並んでました(笑)。仕方ないので並びます。15時前には500人は並んだと思います。
グッズ販売は少しだけ早まって、14:50スタート。
Tシャツはアイアン・メイデンの時と同様、1枚8000円。高くなったなー。

Tシャツは数種類あり、悩みましたが、結局、メインのツアーTシャツを選択。
後は、タオルと、ペンダントを購入です。

飛ぶように売れていたのが、直筆サイン入りのリトグラフで1枚10,000円。
一人1枚しか買えません。前回のツアーでは5000円だったそうです。諸物価の高騰を感じますね。私もちょっと悩みましたが、断念しました。

グッズ、購入後は時間が空いたので、横浜観光を3時間ほどして(桜木町周辺のカフェはメタルTシャツを着た人がいっぱいいました笑)、18:30に戻って来ます。列が動いていて、スムーズに中に入れました。
私の席はアリーナ席。とは言っても安い方のチケットなので、前方ではありますが、右端の方の席でした。
ステージからは数十メートル離れていて、やや遠い。
まあ、肉眼でメンバーの動きは確認できる距離ではありました。

隣に座った千葉在住の方と、さらにその隣のみなとみらい地区在住の人と歓談して待つと、アッという間に19:30に。
予定どおり、ブラックサバスのウォービッグスの録音が流れます。
そして、今回のツアーのために作られた 「Invincible Shield Tour Anthem」(けっこう豪華なインスト、クイーンっぽくもあります。)が流れ、そして、「Panic Attack」になだれ込みます。
おお、動くロブだ。高音がきちんと出ている!何という73才だろう!
全体的な演奏も見事!実にタイトにまとまっている。
あと、このぴあアリーナ。最新のシアターだけあって、音響がいい。
武道館とは全然違う。
完璧なスタートだったと思います。
ここからは、いろんな感想を箇条書きにします。




・セットリストはどうも他の日と同じ。イレギュラーはなし。日替わりの曲を期待しましたが、ありませんでした。
・ステージの左右に設置されたライブ映像巨大画面はかなり強力でした。肉眼では、よくわからない表情とかがわかるので、どうしても、時々ステージから目を離してみてしまいます。(せっかくライブに来てるんだから、肉眼画像が第一なのですが、やっぱり見てしまいますね笑)
・とは言っても、全体を見渡せる肉眼での景色は貴重。左端にいるリッチーが、他の4人より離れているので、5人まとめて見るなら、やはり肉眼です。
臨場感も感じますしね。
・時々、ステージの後方に設置されたスクリーンにグレン・ティプトンの映像が出ました。
・ロブは高音のスクリームをけっこう出してました。そして、けっこう動ける。もしかして、節制して、喉もトレーニングしているのではないか?と感じます。一時衰えを感じた時期がありましたが、見事に復活している雰囲気でした。


・ロブと同い年の73才(もうすぐ74才)のイアン・ヒルも元気にベースを弾いています。髪もふさふさで、年齢を感じさせません。
 ロブは、ライブ中、2度ほど腰かけた時間がありましたが、それ以外は実にエネルギッシュで、すごい体力です。
・リッチー・フォークナーはまさに、ギターヒーロー。彼の弾く姿は実に様になっていますね。胸をはだけた姿は筋肉隆々。
・助っ人のアンディ・スニープも上手い。重要なソロはリッチーが全部弾きますが、彼も時々ソロをやってました。彼は、リッチーより髭が多く、アメリカの南部のバンドのような風貌でした。
・スコット・トラヴィスはどんなドラムも叩けるといった印象。スピード曲から、スローな曲まで、どんな曲にもエネルギーを与える力強いドラム音でした。やはり、ペインキラーの始めの部分は聴きどころですね。
・やはりツイン・ギター・バンドなので、二人のギタリストが並んで弾くところは絵になります。。「Victim of Change」のイントロのところはちょっとゾクゾクするカッコよさでした。
・サビの部分が明確な曲が多いので、大合唱になります。大合唱になった曲は
「Breaking the Law」「You've Got Another Thing Comin'」「Turbo Lover」「Hell Bent for Leather」「Painkiller」「Living After Midnight」ですね。
・一番、絵的にかっこよかったのは、立っているロブのすぐ横にひざまづくようにリッチーが姿勢を低くしながらギターを弾くシーンで、
まさに王様と騎士のような姿でした。

・セットリストは
SE. War Pigs (Black Sabbath song)
SE. Invincible Shield Tour Anthem
01. Panic Attack
02. You've Got Another Thing Comin'
03. Rapid Fire
04. Breaking the Law
05. Riding on the Wind
06. Love Bites
07. Devil's Child
08. Saints in Hell
09. Crown of Horns
10. Sinner
11. Turbo Lover
12. Invincible Shield
13. Victim of Changes
14. The Green Manalishi (With the Two Prong Crown) (Fleetwood Mac cover)
15. Painkiller
---ecnore---
SE. The Hellion
16. Electric Eye
17. Hell Bent for Leather
18. Living After Midnight
SE. We Are the Champions (Queen song)
ですね。 

・ Saints in Hell でのロブの高音はちょっとした聴きどころでした。頑張ってるなーと感動を覚えました。

・アルバム別の選曲を確認しますと(SEのぞく)、
Invincible Shield から3曲、
復習の叫びから 3曲、
ブリティッシュ・スティールから4曲、
キリング・マシーンから2曲、
運命の翼から1曲、
背信の門から1曲、
ステンド・クラスから1曲、
ペインキラーから1曲、
ターボから1曲、
背徳の掟から1曲、
意外にも新作からは3曲だけで、全時代に渡った選曲でしたね。

アンコールが終わった後は、メンバーは何度も手を振っていて、サービス精神ばっちりでした。ロブは日本風のお辞儀までしてました。

観客の平均年齢は50代といったところでしょうか?7割くらいを占めている感じです。
私のようにデビュー時から聴いている人は10%くらいでしょう。
やはり80年代のブレイク時から聴いている人、90年のペインキラーから聴いている人が主体です。若い人でも40代くらいですね。
まあ、30代の人もたまに見かけます。
女性は少数派でしたけど、いました。男性と一緒に来ている人がほとんど。
単独女性とか女性だけとかはいないです。

メタルの世界では「神」と呼ばれる存在のジューダス・プリーストですが、
決して過去のバンドでないことを新作とともに、ライブでも証明したと言えると思います。

最後に、アンコール最後の曲をご紹介します。
このビデオ撮影時のメンバーはすごく若い。1980年頃ですね。
彼らも2024年にこの曲を演奏しているとは、当時思わなかったかもしれません。今は別のバンドのKK、ライブに参加できないグレン、そして惜しくも69才で天に召されたデイヴ・ホランドがいます。
Judas Priest - Living After Midnight (Official Video)


なお、今回のライブ終演後、ステージ背後のスクリーンに「The Priest Will Be Back」と映し出されたました。
また、来日してくれるのでしょうか?
年令のことがあり、予断は許しませんが、また観たいと期待せざるを得ません。


コメント (2)
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1976年、日本のハード・ロック・ファンに衝撃を与えた「運命の翼」Judas Priest

2024-11-09 16:40:16 | judas priest
1976年は確かヴァン・ヘイレンがデビューして、ハード・ロック・ファンに衝撃を与えた年でした。エディ・ヴァン・ヘイレンの圧倒的なテクニック、特にライト・ハンド奏法は日本のギター少年やロック好きの注目を集めたものです。

そんな時に、若きロック評論家の伊藤正則氏が評論家生命をかける勢いでプッシュしたのが、このアルバムです。
3年ほど前にロック評論家の大貫憲章氏が、クイーンのデビュー時、「女王に神のご加護を!」と強烈にプッシュしたのにあやかったのか、「神のご加護を」みたいな感じで大絶賛したのが記憶に残っています。

当時、日本の洋楽ハード・ロック・ファンにはブリティシュ・ロックのヒーローを待つ気運がありました。クイーンに続く、劇的なハード・ロック・バンドを待ちわびる空気があったのです。当のクイーンが「オペラ座の夜」から「華麗なるレース」にかけてハード・ロックの路線から脱却しようとしていて、その後釜をみんな期待してたのです。
アメリカン・ハード・ロックではなく、イギリスのハード・ロックで新しい音を作るバンドがほしい。ヴァン・ヘイレンのお祭り的ハード・ロックではなく、知的なプログレの要素があるバンドが欲しい(時は1970年代半ばです、ドリーム・シアターのようなバンドが出て来るなんて想像もできません)。
そんな空気の中で、このセカンド・アルバムで日本デビューを果たしたジューダス・プリーストは、凝った構成を好むブリティッシュ・ロック好きのファンに、「おおっ!」と思わせるものがあったのです。

まずご紹介したいのは、やはり「リッパー」です。
当時、ロック評論家で、最も若者の支持を受けていた渋谷陽一氏は自分のラジオ番組でこの曲ばかりというか、この曲しかかけませんでした。
過去にないような劇的な展開と音作り、ロブ・ハルフォードの変幻自在で、ヒステリックな高音ヴォーカル、クイーンのようなバンドを待ち望んでいたファンはけっこう盛り上がったような気がします。まさに、歴史的な名曲だったと思います。

ところが、他の曲については、どちらかというと、ブラック・サバス的な割とスタンダードなハード・ロックが多く、劇的なつくりをされているものの、音が古い感じがするという意見もありました。
そのため、当時を代表する名盤という評価にはなりません。
「新しさ」という点で、やはり物足りない評価だったと思います。

と言っても、聴きこむとかなり凝ったアレンジがされており、やはり平凡なバンドとはクオリティが段違いという事実に気づきます。
まあ、そこまで聴きこむのはかなりマニアックなファンということになります。
このアルバムはかなりの評判を得るものの、ヴァン・ヘイレンとは違って、ニッチで、熱烈なファンを構成することになります。
一般のロック・ファンには「リッパー」で只者ではないという印象を与えたということで成功だったとは思います。

Judas Priest - The Ripper


変わっている曲として、「エピタフ」をご紹介しましょう。
ピアノを中心としたバラードで、コーラスがまるでクイーンです。
地味な曲ですが、クイーン的なものを期待していた人には、この曲も「おおっ!」と思わせるものがあります。

Judas Priest - Epitaph


次に、ご紹介するのは2024年の今でもライブで演奏しているアルバムの1曲目「 Victim of Changes」。
割とシンプルで、引ずるようなリフがブラック・サバス的なハード・ロックを感じさせますが、聴きこむとじわじわ味が出て来る曲です。
地味にいろいろ展開するし、ギター・ソロもきれいに構築されています。聴きごたえのある作品と言えるでしょう。逆にちょっと聴いただけでは魅力はわからないので、何でこの曲が1曲目かな?とは思ってしまいます。
この曲を聴きこめた人は彼らの音にのめりこんで行きます。

Judas Priest - Victim of Changes  

もう1曲ご紹介します。
イントロ的な曲「Prelude」と、流れるように続くスピード・ナンバー「 Tyrant」です。「Tyrant」はいろいろ仕掛けがあって、メロディも起承転結があり、展開が秀逸な曲です。メタル・ゴッドとしての覚醒を予測させるドラマティックなハード・ロックで、2本のギターの使い方が見事。ツイン・ギター・バンドのメリットをうまく活かしてると思います。

Judas Priest - Prelude  
Judas Priest - Tyrant

本作について、まとめるならば、クイーンみたいなレベルではありませんが、緻密な構成が練られた当時としてはドラマティックなハード・ロック・アルバムです。音質的にはややチープというか古臭いし、ロブの声にクセがあるのですが(この声が嫌いという方が当時から多かったですね。)、それでもアルバム・タイトルとアート・ワークから想像させる宗教観というか中世のヨーロッパ的な雰囲気が見事に想像を掻き立てる作品です。ジャケットのイラストはほんとに魅力的で、ジャケ買いした人も結構いるのではと思います。
やはり名盤であり、傑作だと個人的に考える次第です。

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デビュー50周年で、若さ溢れる19作目  Invincible Shield  / Judas Priest  2024年3月

2024-03-09 10:07:03 | judas priest
最近新作を発表したローリング・ストーンズのミック・ジャガーは80才(若い頃は30才になったらロックなんてやっていないなんて発言をしてました笑)。
その彼には負ける73才ですが、やっているのは、ブチ切れるハイトーン唱法のヘヴィ・メタル。まさかまさかの70代のヴォーカリスト!がロブ・ハルフォードです。
彼のメタル魂というかロック魂には敬意を表せざるを得ません。
そんな、ロブ・ハルフォードを擁するJudas Priest の最新作をご紹介します。
今作品はYouTubeでボーナス・トラックを含め全曲配信です。スマホさえあれば、別にサブスク契約がなくても、全曲聴けます。時代は変わりましたね。

このバンドは日本でデビューした1976年からずっと追っかけていますが、まさか48年後も新作を発表しているとは当時は想像もしなかったと思います。
実際、3作前の「ノストラダムス」あたりは、かなり落ち着いた作風になり、バンドも引退を迎える雰囲気がありました。
ところが、若い新メンバーを迎えて、リフレッシュ。
そして、今月発表したこの作品「 Invincible Shield 」は凄まじいほどの現役感と若々しさで満ちています。賛否両論はあるでしょうが、今まで最高傑作と言われていた1990年の「Pain Killer」を超えた最高傑作だと思います。リッチー・フォークナーとアンディ・スニープがもたらした力は大きく、古参のメンバーとの化学反応が素晴らしい音に昇華したという印象です。

最新作のポイントは、彼らの平均年齢からは考えられない若さ溢れるエネルギーと練りに練ったアレンジでしょうか?
どの曲も、一筋縄ではいかない展開があり、かつキャッチーです。ギターのフレーズなどは、完全にメロディアスに作りこまれていて、完成度が高い。ここにはこういうメロディやソロ、リフが欲しいと思ったところに、そうしたものが見事にはまっています。まさに緻密なデザインの芸術作品を見るよう。
長年のジューダス・プリースト・ファンならわかるでしょう。今回の作品はルーズなつくりはほぼありません。メロディの展開も起承転結がはっきりしてて、よくメロディアス系のメタルでありがちな、欲求不満が一切発生しません。ちゃんとサビの部分やギター・ソロで至福の満足を達成するというようなアレンジになっています笑。
まさに傑作を作ろうとして、傑作になった作品と言えるのではないでしょうか?
一番の肝は、やはりロブのヴォーカル!ブチキレの叫びが見事です。この年齢で出せるんだ!!と驚きます。若い頃に負けない凄まじさで、鬼神のよう!
そして、リッチー・フォークナーのギターの上手さにも脱帽です。たぶん、パーキンソン病のグレンは簡単なリフとかフレーズのみ担当でしょうから、激しいプレイはすべて彼がやっている可能性が高い(プロデューサーのアンディも弾いているとは思いますけど)。痒いところに手が届くような細かいプレイを見事にやりきっています。

メタリカ、アイアン・メイデンとともに、クラシックなヘヴィ・メタル&ハード・ロックのレジェンドである彼らがここまでの作品を作り上げたことで、全世界の彼らのファンはかなり満足したのではないかと推測します。
彼らがこの先、どこまでバンドを続けられるかわかりませんが、間違いなく、大きな足跡を残したと考えます。

今回は珍しく、全曲紹介をやります。

1曲目は、「Panic Attack」。
やはり、リーダー・トラックだけあって、実に完成度が高い曲です。
ドラマティックな構成は貫禄の出来栄え。この曲で、ロブは高音を披露しており、いまだに現役のシャウターであることを誇っています。過去50年の歴史に基づくサウンドでありながら、実にきらびやかでモダンに仕上がっていると感じます。まさに集大成ともいえる曲です。聴きこめば聴きこむほど味が出てきます。

Judas Priest - Panic Attack (Official Video)


2曲目 「The Serpent and the King」も、強力です。
元気いっぱいの彼らの典型的なスピード・チューン。
ロブのヴォーカルはあの「ペイン・キラー」発表時と変わらず、ブチ切れています。驚異の喉としか言いようがありません。
ワイルドな曲でありますが、キャッチーなメロディが散りばめられていて、実に耳になじみます。
ギターのリフやソロは見事に熟練の職人の技で手抜きは一切感じません。
圧倒的な力を誇る曲に仕上がっています。
Judas Priest - The Serpent and the King (Official Video)

3曲目もパワー・チューン。アルバム・タイトル・ソング「Invincible Shield」
です。3曲連続で攻撃的な曲が来るというのは予想しませんでした。キャッチーなサビのメロディと歌詞はライブで大合唱になりそうな予感がします。この曲も彼らの楽曲におけるクラシック・タイプではあるのですが、仕掛けがたっぷりあって、並みの曲と盛り上がり方が違います。ドラマティック・メタルと言いたくなりたくなります。曲の最後の方の哀愁たっぷりのメロディアスなギターのフレーズは感動を引き起こします。こういう技は昔からうまいんですよね。

Judas Priest - Invincible Shield (Official Video)

4曲目「Devil In Disguise」はちょっと落ち着いた曲です。でも、キャッチーな展開でギターもドラマティック。

5曲目 「Gates Of Hell」はちょっとしたハイライトになる曲です。
イントロのアレンジが実にキャッチーで、期待をさせる感じです。
80年代のアリーナ・ロックを思わせるスケールの大きさを感じさせる楽曲。過去の彼らのいろんな要素がいっぱい入っていて、ベテランのファンならニヤリとしまいそう。ギター・ソロはまるで、80年代のヒット曲を思わせる親しみやすさですね。

Judas Priest - Gates of Hell (Official Lyric Video)  


6曲目「Crown Of Horns」もキャッチー。ポップな曲が2曲続くというのは彼らとしては珍しい。
7曲目「As God Is My Witness」は再びスピード・ナンバー。機関銃のようなリフが心地良いです。そしてメロディアスなソロは見事。そして、ロブがメロディアスなサビを歌う時は神が如くオーラをまとう感じがします。曲が至高の高みに昇り詰める印象です。
8曲目「 Trial By Fire 」。この曲もイントロが凝っています。この曲はロブの喉に負担がないタイプの曲で、聴き手としては安心してしまいます。
9曲目「 Escape From Reality 」。ここに来て、やっとダークなリフの曲が出てきました。ややサバスのような雰囲気で、アルバム「ノストラダムス」の時に収録されていた曲はこんな感じが多かったような。こういう曲はアルバムの彩りに必要なのでしょう。
 10曲目「Sons Of Thunder」。ミディアム・テンポのパワフルなリフを持つ曲。やや地味かな?と思ってたら、ギター・ソロが実にかっこいい。短い曲。
11曲め「 Giants In The Sky 」 。正規のアルバムのラストの曲。他の曲と違った雰囲気を持つゆったりした曲。何となくリフは70年代の香りがします。。アコースティック・ギター・ソロとそのあとのバラード風の展開が印象的。

12曲目 ボーナストラック「Fight Of Your Life」。これも、70年代っぽいリフ。
ステンドクラスかキリングマシーン時代の雰囲気。昔の曲かな?と錯覚します。ボートラのせいか、アレンジがおとなしめ。でも、サビのメロディがキャッチーです。最後の方で見事に盛り上がります。
13曲目ボーナストラック「 Vicious Circl」。ノリのいいミディアム・テンポの曲。彼らの典型的な曲です。正規の収録曲にならなかったのは、今一つ個性を作れなかったからかもしれません。
14曲目ボーナストラック「The Lodger」。最後に、悲し気なメロディを持つバラードを持ってきました。この曲だけ、かなりイメージが違いますね。悪い曲ではありませんが、やはり地味さはぬぐえないところで、そういった理由から正規収録曲から漏れたのかもしれません。

それにしても、あらためて50年の歴史を持つバンドというのはすごいと思います。日本ではセカンド・アルバムから紹介されているので(ファーストアルバムは後から日本発表となりました。)、私のような最古参のファンでも48年の付き合いですね(もちろん、イギリスでデビューした時から追いかけている人はいるでしょうけど、ごく少数でしょう。)。興味ない人にとっては、全くどうでもいいことでしょうけど、私にとっては宝物の歴史です。
これを機会にすべての作品に向き合っていこうと思います。19作品はかなりのヴォリュームですね(笑)。

Judas Priest - Crown of Horns (Official Video)


 



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