ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

Memoirs of an Officer and a Gentleman / EL&P  1978年

2024-02-09 20:56:39 | プログレ
EL&Pのラスト・アルバム(その後再結成しているが再結成後はもう元のレベルになかったので、個人的にはこの作品がラスト・アルバムと考えます)で、アトランティック・レコードとの契約上作らなければいけなかったという「ラブ・ビーチ」に収められた大作が、この曲。

「ラブ・ビーチ」はアルバム・タイトル、ジャケット、音楽性、全てにおいて、厳しい評価が下された作品だったと思います。
彼らのの代名詞でもあったプログレッシブ・ロックがほぼ感じられない内容であったことが大きかったですね。

当時は、ロック仲間の中でも、「こりゃ何だ?」みたいな感じで、この作品の話題に触れないようにしていた気もします。
「でも、ポップ・アルバムとしては、悪くないんじゃない?」という声もあったんですね。

さて、問題のこの曲。
ピート・シンフィールドが作詞に参加していて、そこがプログレっぽいといえばプログレっぽいかも。
ゆるやかに進む作品で、緩慢で地味なイメージもあるんですが、繰り返し聴いていると、じわーっと来る魅力があります。
実はけっこういい曲だったりします。
というわけで、定期的に聴きたくなるこの曲をアップしました。

Memoirs of an Officer and a Gentleman


ついでに、「ラブ・ビーチ」に収録されていたいかにもEL&Pらしい「Canario」も聴いておきましょう。
やっぱりこういう曲は気持ちが上がりますね。
Canario
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RIO / TREVOR RABIN  2023年10月

2024-01-03 05:43:46 | プログレ
ブログ復活します。

能登半島地震で被災された方に、一刻も早い平穏が訪れますようにお祈りいたします。余震等が早く収まり、復旧活動の本格化することを望んでおります。
日本は地震国家であることを、改めて感じました。どこで地震が起こっても不思議ないんですね。

さて、ブログ再開の第一回めはイエスのメンバーとして大活躍した TREVOR RABIN の ソロ作品「RIO」です。
昨年10月リリースされました。34年ぶりにヴォーカルをフィーチャーした作品とのことです。例によって、ゲストはいるものの基本的にマルチプレイヤーぶりを発揮しています。まさに、天才、多才と言った感じの作品が満載で、イエスの「ロンリー・ハート(90125)」が好きなら、たっぷり、あの世界が満喫できると思います。楽器はうまいし、歌は上手いし、アレンジ能力も高く、そして、ポップで聴きやすい。文句なしってところですが、あまりにも整然としているところが、逆に飽きる要因にもなりそう。

それにしても、ロンリー・ハートの時期のイエスのサウンドは、当時、トレヴァー・ホーンのプロデュース力がすごいのかなって思ってましたが、ラヴィンの力がかなりすごかったんだなって、この作品を聴いて感じました。
ひたすら心地よい音を作り上げる手腕は、本当にすごい。
この人、この能力をしばらく映画音楽のサウンド・トラックに使っていたようです。まあ、これだけの才能があれば、映画音楽でも、大活躍だったんでしょう。そして、かなり儲けたかな?

さて、全10曲、全てすごい曲ですが、ここでは3曲をご紹介します。

まずは、リーダー・トラックの 「Big Mistakes」です。
まさに、イエスとつながるポップで広がりを感じる音世界。実に快適な音世界。個人的にはベースの音が心地よいです。ジョン・アンダーソンが歌えば、まさにイエスの新曲になりますね。 

TREVOR RABIN - Big Mistakes (OFFICIAL VIDEO)


次は2曲目の「 Push」です。
テクニカルでひたすら爽快なイントロから、まるでジョン・アンダーソンのようなラビンの高音ヴォーカルが入ってきます。そうですね、イエスにかなりイメージ近いです。イエスの新作とか未発表曲といえば、信じてしまう人がいそうですね。かっこい!
多くのクラシック・ロックの名手が年を取って、その能力をさび付かせてしまっているのですが、この人は全く違いますね。40年前と全く同じ能力を示しています。というかそれ以上かもしれませんね。これだけの新作を作れるというのは、まさに天才!

TREVOR RABIN - Push (OFFICIAL VIDEO)


もう一曲は「Thandi」。
テクニカルな演奏とバラードが交互に現れます。
プログレですねー。
研ぎ澄まされたギター・テクニックが聴きどころです。
69才ですが、まったくギターの腕の衰えは感じません。

Thandi



テクニカルなのに、ポップな音楽を作ってしまうという彼の才能に脱帽の今回の作品です。
完璧すぎて、そこに不満を感じる人もいるかもしれません。
そして、ややワンパターンなメロディ展開もあります。
でも、素直に聴けば、彼のすごさに参ってしまいます。
充実の一枚と感じました。

今年もいろいろ、新旧織り交ぜて、いろんなロックをご紹介したいと思います。よろしくお願いします。
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Rainbaw で有名な曲だけど、こっちが先 Black Sheep of the Family / QUATERMASS

2023-08-11 19:44:13 | プログレ
Black Sheep of the Family

70年代初頭のオルガンを主力にしたロックって好きなんですよね。
今回もブリティッシュ・ロックです。

ストラップスやギランに参加するミック・アンダーウッド(Ds)、ロキシー・ミュージックやギランに参加するジョン・ガスタフソン(Vo)、ブランドXに参加するピーター・ロビンソン(Key)によるトリオがクォーターマス。

この曲はロビンソンが在籍していたChris Farlowe with The Hillでレコーディングされた曲。作曲者はThe Hillのメンバー、スティーブ・ハモンド。
この曲をリッチー・ブラックモアがかなり気に入ったようで、初のソロアルバムというかレインボーのファースト・アルバムというか微妙な立ち位置の「リッチー・ブラックモアズ・レインボー」のアルバムに収録している。
リッチーはパープルでやろうとしたけど、他のメンバーにカヴァー曲ということで断られたらしい。それで、別のバンドをやろうとしたという流れがあったみたい。

 QUATERMASSではスティーブ・ハモンドの曲をほかに2曲とりあげていて、
そのうちの1曲がアニマルズがやった「Gemini」。

Gemini  


ちなみにアニマルズはこんな感じ。
Eric Burdon & the Animals - Gemini

かなり印象が違います。アニマルズがポップ・ソング的な感じなのに対し、 QUATERMASSのは洗練されていて、現代的です。
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やっぱりクリスマスはこれだね!Emerson , Lake & Palmer - I Believe in Father Christmas EP

2022-12-25 10:40:40 | プログレ
Emerson , Lake & Palmer - I Believe in Father Christmas EP

この曲はクリスマスの時期になると、聴きたくなって、当ブログでも何度もアップしているのですが、基本的にアルバム「ワークス2」収録のものばかりだったような気がします。
今回は最初のシングル・ヴァージョンをアップします。オーケストラが入っています。
1975年に発表されてますね。
なお、この動画は作った人が、ミックス作業をしていて、
2曲目は1995年のキース・エマーソンのクリスマス・アルバムに入っている「トロイカ」、3曲目は1曲目のシングルのB面の「ハムバッグ」、4曲目は1977年の「ワークス2」ヴァージョン、5曲目に展覧会の絵の「ナットロッカー」となっているようです。
この曲はクリスマスの商業主義に異を唱えつつも、平和を唱える曲であり、やはり素晴らしい作品だと思います。ピート・シンフィールドはさすがですね。グレッグとの共作ではマジックが生まれますね。

みなさま、よいクリスマスを。




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日本人の大好きな叙情派プログレだけど・・・Barclay James Harvest - Mocking Bird

2022-10-09 15:03:57 | プログレ
Barclay James Harvest - Mocking Bird

イギリスの牧歌的叙情派プログレ・バンド、バークレイ・ジェイムス・ハーヴェスト。
かつて、このバンドの優しさ溢れるのどかな音世界に浸った人もいたかもしれません。
バンドは、1966年9月、ジョン・リーズ(g、v)、レス・ホルロイド(b、g)スチュアート・ウーリー・ウォルステンホルム(k、v)、メル・プリッチャード(d、per)で結成。全盛期は1970年代前半でしょうか?
この手のサウンドなら、キャメルとか、ムーディー・ブルースとの共通項があり、日本でもっと売れてよかったような気がしますけど、全盛期、それほど売れていなかった印象があります。
ちょっと、音が柔らかすぎた感じがしますね。インスト面で刺激的な音が欲しかったかな?日本人はもうちょっとハードな音があった方が好みだったりしますからね。あと、ジャジーだったりする面が欲しかったりします。

でも、この Mocking Bird(1971年、Once  Again 収録) は、シンフォニックでけっこうドラマティックですね。

4人体制が崩壊し、3人体制になって、音が今風になった頃の音も悪くないと思います。


Eyes of the Universe (1979年)からこの曲を聴きましょう。
イントロの哀愁を帯びたギターが好きです。

Play To The World


 Turn of the Tide (1981年)からは、この曲。
軽快で可愛い感じの曲です。完璧にポップです。これは聴きやすいけど、重厚感は失われたかな。
時代を反映している感じの曲ですね。

Life Is For Living
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