ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

21世紀になってもこの歌声 The Pacific Flow To Abbey Road / Randy Edelman

2023-07-17 10:53:07 | シンガーソングライター
If I Could Do That

昨日の続きになります。

エリック・カズもそうだが、突然時を超えて作品を出すから油断ならない。
前回取り上げた1970年代のシンガーソングライター、ランディ・エデルマンは2011年に20年ぶりくらいで新作を出した。64才の時である。
ちなみに、現在彼は76才だ。
まあ、若い時の作品と比べると、ちょっとポップ度が後退しているが、深みのある作品となっている。1曲目の「If I Could Do That」はまさに、お帰りと言いたくなるような作品。


「Don't Forsake Me Now」はイントロのピアノでやられてしまう。美しい。まさにピアノマンで、映画音楽作曲家だ。
Don't Forsake Me Now  


「Walkin' On The Streets Of London」
この曲はAOR色が濃いお洒落なナンバー。管楽器がアダルトな雰囲気を作ってくる。ロンドンの風景を浮かべながら聴きたい。
Randy Edelman "Walkin' On The Streets Of London"



「The Price 」はまさにピアノマンの彼らしい曲。弾き語りで聴かせる彼の説得力のある声は60代とは思えないほど若々しい。
The Price



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心が洗われる声とメロディ!70年代の素晴らしきシンガーソングライター! Randy Edelman

2023-07-16 14:43:33 | シンガーソングライター
暑い季節が続きます。
いかがお過ごしでしょうか?
暑い夏に負けずにがんばりましょう。


さて、70年代に活躍したアメリカのシンガー・ソング・ライターって星の数ほどいると思うのですが、大成功しなかった人でも、素晴らしい方がけっこういるはずなのです。
その中の代表格がこの人、ランディ・エデルマン!
日本のウイキペディアでは、主に有名な映画音楽作曲家として紹介していますが(有名な映画を多数手がけています)、実はこの人シンガーとしても、ピアノ・マンとしてもレベルが高い。
ビリー・ジョエルとかエルトン・ジョンとかが好きな人だったら、「おーっ!これは好みだ!」と目を輝かせるのではないでしょうか?
AOR好きの方にも知っててほしいなあ。
映画音楽、テレビドラマ音楽づくりが本職っぽくなっていますが、けっこうアルバムをリリースしています。
何曲か紹介しましょう。
YouTubeで、いっぱい曲を聴くことができます。いい時代になりました。

まずは1974年のアルバム「Prime Cuts」から「Bluebird」。
まさに1974年の時代にピッタリの音楽です。
ゆったりとした時間を感じさせる曲の流れが素晴らしい。
女性コーラスがはいったサビの部分がアメリカン。
Randy Edelman / Bluebird


次に1975年のアルバム「Farewell airbanks」から「Weekend In New England」。1976年にバリー・マニロウがカヴァーしてヒットさせている曲です。バリーのヴァージョンの方がお洒落でゴージャスな感じがしますが、
シンプルなオリジナルも悪くはありません。聴き比べも面白いですよ。

「1st RECORDING OF: Weekend In New England - Randy Edelman (1975)


1977年の「If Love Is Real」からはアルバム・タイトル・ソングを紹介します。正統派バラードで、実に美しい。
さすがに映画音楽作曲家になっただけあって、スケールの大きさを感じます。
Randy Edelman - If Love Is Real


1979年の「You’re The One」からは「You」です。
これって、日本人が大好きなタイプの曲だと思うんですよね。
甘いメロディがあふれ出るバラードです。
テレビCMとかでタイアップすれば、今でもヒットしそうです。
実に素晴らしい声とメロディです。
Randy Edelman - You

最後に1987年の「Up Town Up Tempo Woman」からアルバム・タイトル曲です。ビリー・ジョエルの「Uptown Girl」を思い起こしてしまいますが、全く違うタイプの曲です。
こうして演奏しているシーンを見てしまうと、なぜヒットしなかったのだろうと思わざるを得ません。少なくとも日本人受けしそうなピアノ・マンであることは間違いなさそうなんですよね。
まあ、映画音楽作曲家として成功したんだから、いいんでしょうけど。

Randy Edelman - Up Town Up Tempo Woman


いかがでしたでしょうか?
真夏のうだるような天気の中で、ちょっとした清涼飲料のような爽やかなメロディと声、そして、ピアノに何かを感じとっていただけたら幸いです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東海岸出身の歌姫 透き通った声が魅力 Free the People / BARBARA KEITH

2023-07-15 09:20:27 | シンガーソングライター
Free the People

東海岸出身のシンガー・ソングライターの1973年発表のセカンド・アルバムから。
「Free the People」は多くの人にカヴァーされています。
この人の声はほんときれいで、聴き入っちゃいます。フォーク&カントリー、スワンプの香りの音楽と言われていますが、この人の声が持つ魅力がジャンルなんて関係なく素晴らしい。
バックのミュージシャンは一流どころをそろえていて、レコード会社もかなり力を入れていた感じがします。

スワンプ・ロックの魅力が溢れているこの曲もご紹介します。
Shining All Along  
いいですねー。渋さの中におしゃれな感じがあります。スライド・ギターはLowell George のようです。



Free the Peopleのカヴァーを2曲紹介します。
デラニー&ボニーです。
全然雰囲気が違いますね。

Free The People


オリビア・ニュートン・ジョンも。
彼女が歌うと、ポップス色強いです。
Olivia Newton-John - Free The People  

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちゃんと歌詞の意味を確かめましょう!歌詞が大事!  Randy Newman  

2022-08-28 16:32:12 | シンガーソングライター
You've Got a Friend in Me - Randy Newman | Live from Here with Chris Thile

今回は2013年にロックの殿堂入りし、アカデミー賞ではノミネートの常連で、歌曲賞も受賞している偉大なソングライター、ランディ・ニューマン!

頭出しには最も有名な曲を持ってきました!
「トイストーリー」の「君はともだち」です。
ピクシーの映画での彼の活躍は、ピクシー・ファンならよくご存知のことでしょう。上記の曲の歌詞は友情を扱ったほほえましいもの。
この曲で、彼は世界中の子供たちに尊敬されることになったかな。
「モンスターズ・インク」の「君がいないと」も有名ですね。





で、彼がソングライターとしてブレイクしたのは、この曲。
1970年、スリー・ドッグ・ナイトが全米第一位にしたヒット曲です。
Mama Told Me (Not To Come)

真面目なアメリカの青年(少年)がアメリカのパーティー三昧の世界に驚き、やはり真面目な母親にそんなところに行っちゃだめよと叱られるという歌詞。当時のロサンゼルスの音楽業界のことを歌ったようですね。
ちょっと変わった歌詞ですが、この曲に関しては必ずしも歌詞の理解が必要であるとは言い切れないかな。




でも、彼が自分自身で歌って、全米2位までヒットさせた「ショート・ピープル」(1977年)はすごい歌詞です。
こんな作品がなぜヒットしたのか?現代日本だったら、SNSでめちゃくちゃ叩かれるでしょう。
「背が低いやつは生きる資格がない!」って言ってるんですからね。この曲です。

Randy Newman - Short People  

メロディとアレンジだけ聴いていれば、ポップないい曲ですが・・・。
ヒットはしたものの、当時のアメリカでも問題になり、身長を低い人を差別・侮辱した曲として全米各地のラジオ局で放送禁止になったようです。
なんか、背の低いアジア人、特に日本人をバカにしているような気もします。

いろいろ、ランディの歌詞について解説してくれる方がいっぱいいるので、助かります。この曲については、誤解があったようです。

ランディは皮肉屋で批評家であるのですが、ストレートに表現しないのです。
つまり、嫌な奴になりきって嫌な奴を演じる歌を歌うという変わった手法で表現するのです。
つまり、当時、アメリカでは背の低い人をバカにする傾向があったのでしょう。まさにアジア人、日本人をバカにする人たちがいたのでしょう。まあ、人種差別かな?そういった人たちを皮肉る(批判する)歌だったのではないかとされています。
でも、ちょっとわかりにくいですねー。ランディ自身がそういう考えを持っていると思っちゃいますよね。




彼の有名な曲ではこの曲も内容がすごい。

Sail Away (Remastered)

英語詞を理解しないで聴けば、美しい曲で、ジーンとくる日本人もいるでしょう。
でも、内容はとんでもない。「アメリカは素晴らしい、だから船に乗ってアメリカに旅立とう!」と歌っているのですが、実は、アフリカ人をだまして、アメリカに連れて行くことを歌っているのです。
そう、奴隷貿易のことを歌っているようです。


日本のマスメディアでは、歌詞のことを説明しないで、素晴らしい作品をつくるソングライターとのみ表現し、作る歌詞について全く説明しないことがあります。そして、英語がわからなくて、雰囲気だけで音楽を聴く人もいるわけで、そうした人がこの曲の歌詞の意味を知らないで、気に入っていたら、実に滑稽だと思いませんか?

ランディ・ニューマンは物事をストレートに批判するのではなく、嫌な奴を演じる歌を歌うことにより、聴く人に問題意識を持たせようとしているのかもしれません。
今回ご紹介した2曲以外にも、辛らつなユーモアがあふれ出す曲がたくさんあります。
最近では「Putin」という曲がありますが、この曲の歌詞も一筋縄ではいかないものがあります。ランディは例の方を興味ある人物として、歌にしたらしいですね。気になる人は調べてみてください。

洋楽を聴くとき、われわれ日本人は意味がわからなくても、メロディと声とアレンジを楽しむという技を持っていますが、このランディ・ニューマンだけは、そういう聴き方をしてはいけないでしょう。
歌詞に、大事なメッセージがある可能性がありますからね。

日本だったら、過激なパンクバンドなら歌いそうな歌詞を、美しい弾き語り曲にしてしまうランディ。とげだらけのバラのような感じです。

ちなみに、「Sail Away」を含むアルバム「Sail Away」(1972年)はいろんな人に絶賛されています。
まあ、とにかく歌詞が大事ってことで・・・。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この高音の声が、気持ち良くてハマってしまう。Jesse Colin Young - Ridgetop 1973 HQ Sound

2021-09-25 15:29:46 | シンガーソングライター

Jesse Colin Young - Ridgetop 1973 HQ Sound

元ヤングブラッズのジェシ・コリン・ヤングのライブ・アルバム「On The Road」からです。

レコードでは、A面(1~5)がアコースティック・サウンド、B面(6~9)がエレクトリック・サウンドと分けてたようですね。

名盤と呼ばれていますが、当時、この作風はかなり時代を先取りしてたと思います。だって、AORの雰囲気が強い。つまり、オシャレ過ぎる。私も、今だから、気持ちいいなーって思って聴いていますが、当時中学1年生の私がこの作品を聴いてたら、「こんな気取った音楽聴けねーよ。」「大人っぽすぎる。若者向きでない。」と思ったことでしょう。幸か不幸か、この作品というかジェシ・コリン・ヤングを知ったのはかなり時間が経ってからです。

まず、ご紹介するのは、8曲目の 「Ridgetop」。管楽器大活躍で、バックの演奏がフュージョン臭たっぷり。サックスが気持ちいいですね。ちょっと聴きどころの1曲です。

次には1曲目の「Sunlight」。アコースティックなサウンドで、フルートが目立ちますが、AOR好きの人にはたまらない大人のロックの雰囲気たっぷりといったところでしょうか。ワインかウイスキーのグラスを片手にオシャレなバーで飲みながら聴くのが似合いそうです。それにしても、声が高い。これは才能ですね。

Jesse Colin Young ♪ Sunlight

 

マービン・ゲイのカヴァーも評価が高いですね。この曲です。

what's going on / mercy mercy me - jesse colin young ('76)

高音が見事ですね。目をつぶって聴くと黒人ヴォーカリストと間違えそうです。サックスがヴォーカルに絡んでくるところはオシャレの究極です。ヴォーカリストの力量を示す曲と言っていいでしょう。

 

ラストはこの曲。9曲目です。

T Bone Shuffle

これまた渋いですね。Tボーン・ウオーカーのカヴァーです。これも、ブルース魂がさく裂したヴォーカルを聴かせてくれます。それにしても器用です。

ギターとヴォーカルのユニゾンが超カッコいいですよ!ここは聴きどころです。そして、ラストまで大盛り上がり。

この人は黒人音楽を理解してるなーと感心してしまいます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする