ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

年末はゆったりした気持ちでこの名曲を聴こう!Hirth Martinez -Altogether Alone

2020-12-31 14:10:36 | シンガーソングライター

Hirth Martinez -Altogether Alone

1975発表の曲。

彼は、日本では、渋谷系のミュージシャンに影響を及ぼしたりしてそうだし、キムタクのドラマでこの曲が使われたりして、けっこう有名。

ところがだ。1975年にボブ・ディランの賞賛され、ザ・バンドのロビー・ロバートソンがアレンジ、プロデュースを引き受け、デビューした彼はなぜか地元アメリカでは受けなかった。

それなのに、日本ではかなり評価されたという。恥ずかしながら、当時ハード・ロック少年だった私は全く知らなかったが・・・。

1990年代、彼は日本で再評価され、2度の日本公演も行っている。そして、2015年帰らぬ人となった。

こうやって聴くと、ホントに日本人が大好きなオシャレで、メロウなサウンドだ。声も甘い。ただ英語のわからない日本人だからそう思うのかもしれない。歌詞はちょっと変わっていて、アメリカの人は「???」と感じるのだろう。興味ある人は調べてみてください。アメリカで売れなかった理由は歌詞のせいだったかも。

アメリカで受けなかったのに、なぜか日本で受けたことについて、ハース自身はどう感じていたのだろうか?

日本でのヒットが、彼の人生に少しでも勇気を与えたのならば、日本人として誇らしいような気がする。今後も、この素敵な曲は日本人の心に残っていくのだろう。

ともあれ、聴いているとリラックスできて、穏やかに年を越せそうな気持がする。

もう一曲聴きましょう。

" 5/4 SAMBA "  Hirth Martinez

それでは、2020年の私のブログはこれでおしまい。

私のブログを覗いていただいた皆様、本当にありがとうございました。来年もちょとだけでも立ち寄っていただけたら幸いです。

来年もよろしくお願いいたします。

次回、新年第一回目はエリック・カズ特集です。

「アメリカン・フライヤーのカズの仲間たち」というテーマで、カズ以外のメンバーについて聴いてみたいと思っています。

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エリック・カズ特集⑦アメリカン・フライヤー2作目 My Love Comes Alive他

2020-12-27 15:18:22 | ウエスト・コースト・サウンド

My Love Comes Alive

この2作目もいいんですよね。プロデュースがケリー・フリーセンとの共同でのバンド名着となっていますが、作品のレベルは変わっていません。

9曲中6曲がエリック・カズの作品なのですが、なぜかエリックが自身で歌っているのは1曲のみ。

そして、前作がヒットチャート87位だったのに、今作は171位となってしまい、商業的には今一つでした。ポップになり切れていないせいか、印象に残りにくい作品だったせいか原因は不明です。

このバンド、アメリカ本国でもヒットしてなかったから、日本でもヒットしなかったのは当然だったのでしょう。いい作品でも売れないと言う事が日常茶飯事のアメリカですが、このバンドについては本当に残念です。

さて、私の大好きな「My Love Comes Alive」は名曲です。エリックの曲をクレイグ・フラーが歌っていると思います。彼の素朴さを感じさせる歌声はリラックスさせてくれますね。ジーンとくるメロディですねー。エルトン・ジョンが歌っても似合いそう。

Victoria

スティーブ・カッツの作品「ヴィクトリア」は絶品の楽しいポップ・ソングです。彼の才能の高さがわかりますね。とろけるようなメロディの部分はクセになります。私の大好きな曲です。

Flyer

ダグ・ユールの作品はオシャレなAORです。彼がヴェルヴェッツにいたなんて信じられないような作品です。このアルバムに彩を与えてくれます。

I'm Blowin' Away

最後にご紹介する曲はエリック作で、クレイグ・フラーがヴォーカル。そして、コーラスはリンダ・ロンシュタットとJ.D.サウザーと豪華!!

じっくり聴かせる曲です。

如何でしょうか?とっても素敵な作品だとわかると思います。唯一、気になるのは強烈な1曲がないと言う事ですかね。イーグルスの「テイク・イット・イージー」のような曲があれば、彼らの運命も変わったのかも。

次回のエリック・カズ特集⑧は今回取り上げる予定だったアメリカン・フライヤーのエリック以外のメンバーの出身バンドの作品を聴いていきたいと思います。エリック・カズの曲をとりあげないのに、エリック・カズ特集というのは変ですが、ゆかりがあるということで。

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっぱり神だ!マイケル・シェンカー特集② UFO時代 Rock Bottom (Live)

2020-12-26 17:18:55 | ギタリスト

Rock Bottom (Live)

スコーピオンズを抜けて、マイケルが加入したのが、イギリスのバンド、UFOだ。

そして、加入して最初のアルバム「現象」に収録されていたのがこの曲「ロック・ボトム」。10代の少年が作ったとは思えない素晴らしいギター・ソロが展開されている。ギターの才能に年齢は関係ないのだろう。

私は個人的にはハード・ロック史上、最高のギター・ソロであり、マイケルにとっても人生最高のギター・ソロだと思っている。ここにアップしたライブよりスタジオ盤の方がかっこいいのだが、2年半ほど前にスタジオ盤をブログに載せているので、今回はライブにした。ライブ特有のお遊び的なところがおもしろいかもしれない。この曲におけるマイケルはまさに「ギター・ヒーロー!」だ。若くして、すでに当時ギター・ヒーローの頂点にあったリッチー・ブラックモアに匹敵する存在感があった。

しかしながら、1970年代の中盤当時、マイケルのギター・ヒーローとしての名声は、ここ日本ではそんなに広まってはいなかった。

原因はUFOの人気が中途半端であったことがまず大きい。UFOはそこそこの人気をもつB級ハード・ロック・バンドとして扱われていた。当時、ロック・ジャーナリズムはパンク一色で、ハード・ロックは「オールド・ウエイブ」とバカにされていた時代背景も辛かった。アルバム「現象」は一部のハード・ロック・マニアの間では評判になったが、それほど売れていなかったし、ラジオでもかからなかった。つまり名曲「ロック・ボトム」を多くの洋楽ファンは知らなかったのである。

かく言う私も、UFOに加入した若いギタリストがむちゃくちゃかっこいいギターを弾くという知識はあったのだが、実際「ロック・ボトム」を耳にしたのは、発表されてから2年後の高校1年の時だった。バンド・サークルの先輩が演奏していたのを見て知った次第である。ちゃんと本人の演奏を聴いた時はぶっ飛んだ。

そして、UFOというバンドは、ハード・ロック・バンドと言っても、ポップ・ハード・ロックがメインのバンドである。マイケルがギター・ヒーローとしてすごく目立つ曲は「ロック・ボトム」と「ライツ・アウト」だけなのである。他の曲では、マイケルの作曲能力の高さやメロディ・センス、ギターの上手さを感じることはできるが、突き抜けるかっこよさがある曲はその2曲だけなのだ。

ufo-lights out

もちろん「ドクター・ドクター」や「Too Hot to Handle 」など名曲ではあるが、鬼気迫る演奏をするギター・ヒーローという感じではない。

UFO - Doctor, Doctor (early live Schenker)

UFO - Too Hot to Handle

 

ということで、UFOでのマイケルは才能を開花させたものの、今一つそのかっこよさを出し切れずに終わってしまう。

 

しかし、次のバンド、マイケル・シェンカー・グループでスーパー・ギタリストとしての全貌を現し、世界中のハード・ロック・ファンを熱狂させることになる。特に日本では特別の存在となるのだ。次回をお楽しみに。

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エリック・カズ特集⑥理想的な70年代アメリカン・ロック Such a Beautiful Feeling / American Flyer

2020-12-19 16:37:58 | シンガーソングライター

Such a Beautiful Feeling

Back in '57

Light of Your Love

エリック・カズは2枚のソロアルバムのあと、1976年にスーパー・グループ、アメリカン・フライヤーを結成し、作品を発表します。

メンバーがすごい。エリック(vo,key,harmonica)以外は、カントリー・ロックバンド、ピュア・プレイリー・リーグ出身のクレイグ・フラー(vo,g)、元ブルース・プロジェクトで元BS&Tのスティーブ・カッツ(vo,g,harmonica)、元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのダグ・ユール(vo,b)、そしてプロデューサーがビートルズで有名なジョージ・マーティン。よく、こんなメンバーが集まったものです。

ドラマーがいないので、ドラマーはセッション・ミュージシャンでしょうか?

エース級の人物が集まって作ったわけですから、悪いわけはありません。実に素晴らしい。メロディもサウンドも完璧です。豪華と言ってもいいでしょう。全員歌が上手い!コーラスも素敵なわけです。当時の花形音楽であったウエスト・コースト・サウンド(メンバーの出身地は違うけど)の理想的な作品が展開しています。イーグルスとの比較をよくされていますが、イーグルスに劣らない高いレベルの作品です。それ以上かも。ゆったりと聴けますね。

エリック・カズはこのエース級のメンバーが集まる中、半分の曲を書いています。彼が中心のバンドであったのかな?

でも他の3人も曲を書いており、曲調もバラエティに富んでいて、飽きない内容です。

エリックのソロより、サウンド的には楽しめるかもしれません。このバンドでのエリックは余所行きのエリック・カズといったところでしょうか?ズバリ、ポップな作品です。

今回はエリックの曲と、スティーブの曲、エリックとクレイグの共作の3曲をセレクトしました。

この3曲を聴いただけで、優れた作品であることがわかります。

ただし、私、リアルタイムではこのバンド、作品を聴いてなかったんですよねー。そんなにラジオでかからなかった気がします。

イーグルスはガンガン聴いていたのに、このバンドをリアルタイムでは知らなかったというのは情けないのですが・・・

次回はセカンド・アルバムの曲と、それぞれの出身バンドの紹介をしたいと思います。

エリック・カズ特集はまだまだ続きます。連続は飽きてしまうので、間に別のアーティストを入れますね。

 

 

 

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっぱり神だ!!マイケル・シェンカー特集①Scorpions - In Search Of The Peace Of Mind

2020-12-13 17:19:47 | ギタリスト

Scorpions - In Search Of The Peace Of Mind

Scorpions 1972 w/ Michael Schenker

エリック・カズの特集を続けていますが、並行して、こっちもやります。

勝手でごめんなさい。

マイケル・シェンカーの特集です!

フライングVで有名なスーパー・ギタリスト、マイケル・シェンカーは1971年に兄のルドルフ・シェンカーのバンドであるスコーピオンズに参加してシーンの表舞台に登場してから、来年で何と50周年です。これは特集しないわけにいかないのです!

年齢はもうすぐ66才(1月10日が誕生日)ですが、まだまだ元気。1月にはニューアルバムが出るんです。惜しくも亡くなったエドワード・ヴァン・ヘイレンとは同い年。マイケルと誕生日は16日しか違わなかったんですね。ぜひ、エディの分まで頑張ってほしいものです。

彼は16才でスコーピオンズに参加してたということで、70年代から活躍していながら、まだ65才です。一時はアルコールやドラッグでおかしくなった時期もありますが、今は心身が安定、活躍しています。新作を毎年のように出してるし、ライブも多数やっています。今はコロナでできないでしょうけど・・・そのうち再開するでしょう。

マイケル・シェンカーはドイツ人。本名はミヒャエル・シェンカー。彼は日本のハード・ロック・ファンにとって、唯一無二のギタリストで、中毒的に好きな人が相当数いると思います。たぶん、一般の洋楽ファンにとっては、エディ・ヴァン・ヘイレンのほうが有名だし、重要なんでしょうが、ハード・ロックを愛する日本人にとっては、エディより、心が震える存在で、そのフレーズに感動してしまう人がいっぱいいるのです。

マイケル・シェンカーのギターの魅力とは?

それは、歌心のあるフレーズです!心の琴線に触れるメロディをギターで奏でるのです。

前述のエディを含め、テクニック的にはマイケルよりうまいギタリストは山のようにいますけど、マイケルのギターのフレーズにはすごく印象的で、感動できる旋律がちりばめられているのです。泣きのギターもあるし、扇情的なプレイがものすごくあるのです。我々日本人の心にグッとくるギターの音の流れは、彼独自のもので、誰にも真似ができません。まさに、スーパー・ギタリスト!そして、ギターのカッティングやリフにも彼特有のかっこいい切れのあるプレイがあり、夢中になってしまう人が続出!

彼の全盛期は1974年ごろから1980年代前半でしょうか?そのころを中心に名曲をたどっていきたいと思いますが、

まずは、スコーピオンズでデビューした時の曲をご紹介します。1971年~1972年ごろです。若さ溢れる才能開花前夜と言ったところでしょうか?

上の曲は1月に出る新作ではリメイクしているらしいんです。だから、オリジナルの音源をアップしました。

下の曲はPVですね。どうも、マイケルはレスポールを弾いて、お兄さんのルドルフがフライングV のようです。

次回は才能が開花したUFO時代を大特集します。日本のハード・ロック・ファンを虜にした名曲をお楽しみに。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする