Echoes - Jack
突然、この曲が聴きたくなった。
80年代、よく聴いた曲で、辻仁成の曲で一番好きな曲だ。
辻仁成は作家で成功し、南果歩との結婚離婚、中山美穂との結婚離婚で世間を騒がした男だが、この頃が一番輝いていたと思う。
まだ「ZOO」とかでブレイクする前で、デビュー間もない頃の曲と記憶している。
アレンジはリンドバーグ等に共通するビート・バンド・サウンドであるが、歌詞が独特だ。
ジャックとマルガリータという名前が出てきて、アメリカの家族と街が目に浮かぶ。
そして、わけのわからない歌詞の内容になぜか勇気づけられて、わけのわからない感動が押し寄せる。言葉の力をすごく感じる曲で、このパワーが彼を作家に導いたのであろう。そして、35年以上たった今でも、私はこの曲にジーンとくる。胸が熱くなる。
絶望と希望がごっちゃになったようなこの曲はまさに日本のロックの名曲だと思う。
U2のエッジのパクリみたいなギター・サウンドも当時流行ったなー。そんな中で最も忘れられないのがこの曲。
たぶん、これからも時々無性に聴きたくなるのだろう。
THE STALIN / 仰げば尊し
友人のK君からのリクエストがありましたので、アップします。
伝説のバンド、ザ・スターリンで一番有名な曲です。
ザ・スターリンは遠藤ミチロウのバンドというかプロジェクトのような感じですね。
彼の経歴を見て、まず驚いたのは、日本のパンク・バンドのカリスマなのに、1950年生まれだったこと。享年69才?で2019年にお亡くなりなっていますが、年齢の割にパンクなんだって、驚きました。例えば、頭脳警察のパンタの場合、パンクという音楽が誕生する前から、パンクだったのに対し、遠藤ミチロウの場合、明らかにセックス・ピストルズの影響を受けて始めたわけで、それにしちゃ年齢が高いなと感じました。セックス・ピストルズの影響を受けたパンク・バンドはふつう彼より10才くらい若いわけです。遠藤ミチロウは20代後半で、パンクに走ったんだなという事実が判明しました。うーん、遅咲きだったんだなあ。
でも、そのパフォーマンスは日本のロックの歴史に残るほど過激で、全盛期ははじけ切ってましたね。今の時代では、全くできないことばかりでしょう。
さて、この曲、誰もが、「シド・ビシャスのマイ・ウエイを思い出す。」と言うんだと思います。
私も、そう思いました。真面目で、しっとりした曲をパンクにするというのが、なんとも言えない不思議な雰囲気を作ります。賛否両論はあるでしょうが、彼の仕事として、大きく輝いた事は事実です。
スターリンらしい曲もアップしましょう。
The Stalin - アレルギーα
江頭の様なかっこと、忌野清志郎のようなメイクが強烈です。
THE STALIN スターリン ロマンチスト 遠藤ミチロウ
彼は、山形大学出身のインテリでもあったんですね。素顔は静かで知的な人だったといいます。
しかし、マグマのような情熱と発信力が彼を動かし、日本のロックの歴史に爪痕を残したのでしょう。
Anthem - Unbroken Sign
アンセムは1980年代から活躍している日本のハード・ロック/メタル・バンドです。
メンバー・チェンジをしたり、解散して再結成したり、いろいろあったバンドですが、リーダーの柴田氏がかなりしっかりした考え方と強い意思をもっており、固定ファンも揺るぐことがなく、バンドは続いております。
そんな彼らが2012年に発表した作品において、大好きな曲が2曲あるので紹介いたします。
なぜ、その2曲が好きかというと、坂本英三氏のヴォーカルが、完全に70年代の歌謡曲に振れているからです。もしくは、アニソン系でしょうか?これがたまらないんです。
バッキングは洋楽のハード・ロックであっても、歌は完全にドメスティック!洋楽っぽさのかけらもありません。割り切り過ぎていてかっこいいのです。
坂本英三氏と言えば、アニメタルのヴォーカルで成功した人物であり、さもありなんという感じなんですが、それにしても、この曲、見事に70年代の歌謡曲の雰囲気があります。(ごめんなさい。アニメ・ファンだったらアニソンの雰囲気って言うかもですね。)
そうですね、西城秀樹が歌っても、違和感なしと思うのです。
でも、そこが大好き。メロディの展開がツボにはまります。歌詞も実にわかりやすい。サビの部分の起承転結は気持ちがスッキリします。
私、70年代、洋楽と同様にアイドル歌謡が好きだったので、それが原因かもしれません。
ANTHEM - OVERTURE~ON AND ON
こっちの曲は劇的なインストから、入ってきます。このわざとらしさがいいんですね。
歌が始まると、坂本英三氏の完璧な日本語発音のジャパニーズ・イングリッシュがさく裂。かっこいい!
キレイな発音の英語がいいってわけじゃないんです。曲にハマるかどうか、曲がかっこよくなるかどうかが私にとっては大事。
かっこよければオッケー。痺れます。
「孤独に飛び込め」「一人でかけぬけよう」「恐れるものはない」「心の声を追いかける」「この身焦がしてたどり着く日まで」「とどまることなど死んだも同じ」っていう歌詞がすごい。
21世紀にこんな歌詞を聴けるとは!熱い気持ちが蘇ってくるじゃないですか!
まさに70年代!熱血マンガのセリフです。ギターのかっこよさも相まって、坂本氏のヴォーカルは最高潮。
というわけで、この2曲をよく聴く私です。
アンセムについては、他のアルバムはちょっと違う印象ですので、ご注意を。