朝夕、少しは、過ごし易くなってきました、空の様子も変化して、”秋の雲” 鱗雲と ”夏の雲” 入道雲が、同時に現れます。
此の時季のアオイ科の花として、「オクラ」、「ワタ」、「トロロアオイ」の
花々を挙げてみました、皆、似た様な姿の花々です。
最初のアオイ科の花は、「オクラ」の花です。
「オクラ」
緑色や赤色で、5cm 位の先が尖った五列の稜を持った実は、野菜として知るところです。
”オクラ レシピ” も多く、栄養も豊富だとか
花は、以下に載せる「ワタ」や「トロロアオイ」の花に似ています。
早朝に開花して、昼頃には萎んでしまう謂わば、”半日花” です。
30cm位の大きな葉は、3~5裂した掌状の葉です。
アオイ科、トロロアオイ属、アフリカ エチオピア原産、非耐寒性一年草
学名 Abelmoschus esculentus 、英名 Okura 、Lady's finger 、別名「アメリカネリ」
「オカレンコン」(丘蓮根)・ ・ ・ 実の断面が、「蓮根」に似ているから
次のアオイ科の花は、「ワタ」(綿) の花です。
「ハイビスカス」の花に似ています、淡く黄色い花の中心が、赤黒い輪の模様が着きます。
一日花で、葉は、掌状で3~7裂します。
花後、種子に密生して着いた毛(コットンボール)が、繊維の<綿>になるわけです。
「メン」、「綿」(ワタ)呼び名ですが、「メン」は、中国語<Main>発音するからとか
「綿」(ワタ)は、<ハラワタ >の< ワタ>からで、コットンボール(Cotton Ball)の形が
大腸や小腸に喩えたからと言われています。
アオイ科、ワタ属、多年(一年草)、熱帯アジア原産、学名 Gossypium arboreum
英名Tree cotton、 Cotton plant、Cotton、別名「コットン」
「トロロアオイ」も似た花を咲かせます、特に最初に載せた「オクラ」にソックリで
区別するのに苦労します、別名も「花オクラ」の名前が、付くほどです。
判別する簡単な目安として、「トロロアオイ」の花は、「オクラ」の花より約倍大きく(葯15cm位)で
平開します、「オクラ」は、花弁が、少し角度を付けた開き方をします。
花の底部が、暗紫色なのも「オクラ」に似ています。
「トロロアオイ」の葉は、掌状で5から9裂の深い切り込みが有り、細長い葉ですが
「アオイ」の葉は、切り込みが浅く3から5裂します、葉の幅が広い違いが有ります。
実も前者が、短い実に対して、後者の実は、細長い違いが、特徴です。
根からネバネバの液が採れるので、<トロロ>の名前が付いた由
アオイ科、トロロアオイ属、非耐寒性多年草(一年草)、中国原産、学名 Abelmoschus manihot
英名 Aibika 、別名「オウショッキ」(黄蜀葵)、「クサダモ」
色鮮やかな「ベニバナトロロアオイ」(紅花とろろ葵)Albelmoshus moshatus spp.taberosus
別名「アカバナワタ」(赤花綿)は、前回ののせました。
以上3種見た様な花を咲かせるので、判別が、難しいのですが、葉の形に、各々の特徴が
左から「オクラ」、「ワタ」、「トロロアオイ」の葉
「オクラ」と「トロロアオイ」は、実も似ていますが、
「オクラ」の方の実は、細長くて ”女性の指” の喩えの通りスンナリしています。
「トロロアオイ」の実は、ズングリとした ”坊主頭” です。
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