花壇(3)
「ヘリクリサム」(Helichrysum spp.) で最初に思い浮かぶのは、「テイオウカイザイク」(帝王貝細工、麦藁菊)ですか
「菊」と同様に、頭状花序を出して花を着けますが、舌状花ではなく、総苞花の違いが有ります。
花が、“貝細工” の様に光沢が有り、名前の由来になっています、また、質感が “麦藁” の様なのも
「麦藁菊」の名前の由来のようです、英名も Strawflower 、子供の頃は、確か “カシャカシャバナ” と呼んでました。
ドライフラワーにすることが多いようです、花色は、黄色以外に、赤、橙、白、桃色等が有ります。
キク科、ムギワラギク属、半耐寒性一年草、オーストラリア原産、学名 Helichrysum bracteatum
「ヘリクリサム」の意味は、ラテン語で<太陽>と<黄金>とか、太陽の様に照り輝くからかな
<太陽>と<黄金>で “帝王” ・ ・ ・ かも、不明です。
次は、「ヘリクリサム・シルバーキャンドル」です。
ヘリクリサム属には、この様な花も有ります。
尖った蕾の先端が濃い赤色、葉が銀色なので、
名前の<´シルバーキャンドル`>の由来とか、赤く燃える蝋燭の炎です。
学名 Helichrysum retortum ´Silver Candle`
英名 Showy everlasting 、キク科、ヘリクリサム属
南アフリカ原産、半耐寒性多年草
次に、「ヘリクリサム」の中でもチョット珍しい白い花の「ヘリクリサム・アルギロプシス」を挙げてみました。
キク科、ヘリクリサム属で、他の「ヘリクリサム」と同じです、南アフリカ原産の多年草
銀色の葉と、銀白色の花とのコラボが見事です。
学名 Helichrysum(=Syncarpha=Heliptrum) argyropsis )
別名 「ヘリクリサム ´ホワイト フェリー」(Helichrysum ´White Ferry`)
<以上の画像は、クリックで拡大します>
銀白色が眩い可憐な花です。
次は、「ヘリクリサム」の名前でも呼ばれる「ハナカンザシ」(花簪)です、褐色の丸い蕾を簪に擬えたとか
苞が生育して花弁の様になります、質感は、他の「ヘリクリサム」同様カシャカシャした感じです。
キク科、ローダンセ属で、「ヘリクリサム」 より 「ローダンセ」(「ヒロハノハナカンザシ」、「ヒメカイザイク」)の仲間とのこと
旧属名がヘリクリサム属なので、「ヘリクリサム」の名前で、今でも呼ばれています。
キク科、ローダンセ属、一年草、半耐寒性一年草、オーストラリア原産学名 Rhodanthe chlorocephala ssp.rosea
=Helipterum roseum=Acroclinium roseum、別名 「アクロクリニゥム」
次は、「ヘリクリサム ´ペーパーカスケード`」です、昨年のブログから抜粋しました。
学名 Helipterum anthemoides´ Paper Cascade` オーストラリア原産の多年草です。
似た花で、「ヘリクリサム」の名前が付いた「ハナカンザシ」の花弁(厳密には苞片)の先端が丸いのに対して、「ペーパーカスケード」は
花弁の先が尖っています、亦、蕾も赤い苞片で覆われていて、前者が球状なのに対して、後者は、先が尖った
円錐形の違いが有りますが、開花にしたがって内側の白い総苞が花弁の様に開きます。
花弁(苞)は、カシャカシャした薄い紙の様です。
他に、「ヘリクリサム」には、早春に咲くピンクの花「ヘリクリサム・カッシニアナ」(Schoenia cassiniana)
小さな黄色い花の「ヘリクリサム ペパーデージー`」(H.subulifolium)
花よりも観葉植物として愛でる「ヘリクリサム・ペティオラレ´ライムライト`」(ヘリクリサム・オーレア)(H.petiolare ´Limelight`)
「ヘリクリサム・シルバー」(「ヘリクリサム・ペテオラレ」)(H.petiolare)
「ヘリクリサム・ティアンシャニクム」(H.thianschanicum)等々です。