花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

アカネ科の花2種

2020-12-07 | 植物 花

此の時季のアカネ科の花を挙げてみました、「ルクリア」と「マネッティア」です。

<「ルクリア」>

香りが有り、形、色が「桜」のイメージで、アッサム地方原産なので

流通名に「アッサムニオイザクラ」の名前が、付いています、花弁は、五弁で、20輪位が球状に着けます。

勿論、「桜」では無いのですが、花が、長い期間咲くので、”散らない桜” の異名も付いています。

5弁のピンク色の花が、花が、少ない季節の彩りです。

花弁の表面に山脈の様な盛り上がりが在って、優雅さを引き立てます。

秋が、開花期ですが、此の時季にも花を咲かせます。

寒さに弱異のですが、5度位の気温で越冬出来ますので、冬は、室内で愉しみます。

園芸種も多いようで、花色は、白、ピンク、濃いピンク色等の花色が

アカネ科、ルクリア属、半耐寒性常緑低木、ヒマラヤ、中国原産、学名  Luculia pinceana

別名「アッサムニオイザクラ」、「ルクリア・ピンセアナ」

Cimg32542_3亀吉

 

<「マネッティア」(「マネッチア」)>

花期が長く、初夏の頃から露地で咲き続けた「マネッチア」も今月で咲き終わります。

冬でも、室内で管理すると、濃いグリーンの葉とオレンジ色の花を愉しむことができます。

勿論、植物園の温室などでは、周年視ることができます。

赤い筒状花で、花冠が黄色で4裂、赤と黄色のツートンカラーが美しい花です。

炎が、燃え盛る様な鮮やかな赤と黄色が、印象的です、葉は、卵形で無毛、光沢が有ります。

亦、花冠が、反り返るので、可愛さを増幅させます。

肉厚の花の表面には、粗い毛が生えていて、別名「アラゲカエンソウ」(荒毛火焔草)の名前の由来です。

空が澄み切った初冬の夕陽の様に鮮やかです。

アカネ科、マネッチア(カエンソウ)属、非耐寒性蔓性多年草、パラグァイ、ウルグァイ、ブラジル原産

英名  Manettia luteorubra、英名  Firecracker vine、Brazilian firecracker、Cigerflower

Candy corn vine、別名「アラゲカエンソウ」(粗毛火焔草)



”秋の宝石” (19)№.6

2020-12-01 | 植物 花

此の時期の柑橘類の代表は、「ウンシュウミカン」(温州蜜柑 Citrus unshiu)ですが

他の柑橘類で珍しいものでは

「チキュウカン」(地球柑)別名「シマダイダイ」(縞橙)Citrus aurantium 'Shimadaidai'

「オニユズ、シシユズ」(鬼柚子、獅子柚子、Citrus pseudogulgul

「タチバナ」(橘)Citrus 'tachibana' の果実が視られます。

今日は、”秋の宝石” の最後として、「ワルナスビ」、「ルリヤナギ」、「クスノキ」の黒い実にしました。

最初の “黒真珠” は、「ワルナスビ」(悪茄子)の漆黒の実です。

実の形は、「茄子」より「ミニトマト」に似ていて

名前のとおり茎や葉には、鋭いトゲが有り、始末が悪い植物で

除草剤も効かない代物です。

家畜も食べなくて、生態系被害防止外来種に指定されています。

"ワル(悪)” の名前が、付いた由来とのこと。

球形の実は、緑色から黄、熟すと黒と変化します。

地下茎で繁殖するので増殖力も旺盛ですが、丸くて輝く実は、“黒真珠” なのです。

ナス科、ナス属、多年草、北アメリカ原産の帰化植物

全世界に移入され、分布してる由

学名  Solanum carolinense、英名  Apple of Sodom

Devil`s tomato と “悪名” なのです。

夏に白や淡紫色の「ナス」や「トマト」、「ジャガイモ」の花に似た花を咲かせます。

次は、「ルリヤナギ」(瑠璃柳)の黒い実です。

「ルリヤナギ」(瑠璃柳)

花は、集散花序に「ナス」(茄子)に似た花を咲かせます。

細長い披針形の葉は、青味懸った灰色で、瑠璃色の花の色とよくマッチします。

披針形の葉が、「柳」の葉に似て、花の色が瑠璃色なので、「瑠璃柳」の名前が、付いた由

ナス科、ナス属、常緑低木、学名 Solanum malanoxylon / S.glaucophyllum 、英名 Waxyleaf nightshade

別名 「ハナヤナギ」(花柳)、「リュウキュウヤナギ」(琉球柳)

花は、目に付き易いのですが、秋に濃い瑠璃色に熟す水滴形の実も見応え十分です。

花は、「ナス」の花に似ています、ナス科の花の特徴を持しています。

夏から秋に懸けて薄紫色の花を下向きに咲かせます。

下図は、仲間の「ツルハナナス」(蔓花茄子)Solanum jasminoides/poteto vine の花です。

白色から淡い青緑色への変化を愉しみます。

半耐寒性木本、蔓性、別名「ソラナム・ジャスミノイデス」、「ハナホロシ」

最後は、樹木「クスノキ」の実です、小さな球形の実が、漆黒に輝きます。

此の「クスノキ」の実が、<黒真珠>に一番見合うかも

 

 

枝や葉を蒸留 して、薬品の樟脳を採る樹木で、確かに近づくと樟脳の香りが

夏に、淡い黄緑色の小さな花を咲かせます。

秋には、8ミリ程の球形の果実が紫黒色になります。

葉が、皺々なのも特徴で、緑の葉の中の何枚かは、必ず紅葉して落葉するのも

面白い物です。

クスノキ科、ニッケイ属、常緑高木、日本中国台湾原産

学名  Cinnamomum camphora英名  Camphor Laurel

カンフル注射は、 Camphor  から執った名前とか