「グラジオラス」や「アマリリス」は、夏の盛りに咲くイメージですが、
”秋の「グラジオラス」” には、「アシダンテラ」、” 秋の「アマリリス」” には、「ベラドンナ・リリー」が、有ります。
「アシダンテラ」は、夏が、最盛期の「グラジオラス」(唐菖蒲)の一種で、よく似ています。
最初は、「アシダンテラ」の花です。
<「アシダンテラ」>
アヤメ科の花ですが、秋にアヤメ科とは、季節外れの感じがしますが
「アンダンテラ」は、此の季節に開花期を迎えます。
草丈50cm~1m 位で、頂上に、乳白色で五枚の花弁、中心には、茶褐色の斑が入った花を咲かせます。
芳香が有る花が、俯き加減に咲きます、「グラジオラス」の一種ですが、花数は、「グラジオラス」より少ない違いが
「グラジオラス」が、” 夏の「グラジオラス」” に対して、”秋の「グラジオラス」” ですか
「アシダンテラ」(Acidanthera) の名前は、ギリシャ語で ”尖った葯” を意味するとか
アヤメ科、グラジオラス(旧アシダンテラ)属、非耐寒性球根、エチオピア原産
学名 Acidanthra bicolor=Gladiolus callianthus、英名 Peacock orchid、Abyssinia gladiolus
別名 「アシダンテラ・ビコロル」、「グラジオラス・カリアンサス」
「ニオイグラジオラス」、「ピーコックオーキット」
夏に咲く「グラジオラス」は、色も豊富で濃艶な
感じですが、春先に咲く「グラジオラス」は
質素な感じがします。
花の色が、白い「グラジオラス・コルビリー」
Gladiolus × colvillei や淡いグリーンの花弁に
クリームイエローの斑が入る此の
「グラジオラス・トリスティス」が有ります。
アフリカ原産の原種系のものから作出した交雑種とのこと
アヤメ科、グラジオラス属、半耐寒性多年草、交雑種
学名 Gladiolus tristis var.concolor
別名 「ハルサキグラジオラス」(春咲きグラジオラス)
次は、” 秋咲きの「アマリリス」” の「ベラドンナ リリー」です。
<「ベラドンナリリー」>
50cm 以上に伸びる花茎の先端に筒状の花を咲かせます。
花弁が大きく開き、「百合」の花に似ています、花色は、白、ピンク、赤が有ります。
開花期には、葉が出ず、花後に艶の有る肉厚の葉が出て越冬します。
花の姿は、同じヒガンバナ科の「ネリネ」(ダイヤモンド リリー)Nerine Hybrids や
「アマクリナム」 Amarcrinum memoria-corsii に似ています。
以前は、春に咲く「アマリリス」と同じアマリリスに属していたが
現在は、「アマリリス」は、ヒッペアストラム属に移行し、「ベラドンナ リリー」は、アマリリス属になります。
「リリー」の名前が付いていますが、「ユリ」の仲間では無いのです。
別名に「ホンアマリリス」の名前が、付いていますが、ヒッペアストラム属の「アマリリス」と
区別する為の命名の為とか、正真正銘の「アマリリス」の意味です。
「アマリリス」と「ベラドンナリリー」の違いは、前者の葉が、常緑で、開花前から付いていますが
後者は、開花時には、葉が、展開し無いことです。
ヒガンバナ科、アマリリス(ブルンスビギア)属、半耐寒性球根、南アフリカ原産、学名 Amaryllis belladonna
英名 belladonna lily、別名「ホンアマリリス」、「ネキッドレディー」
*「ホンアマリリス」は、アマリリス属の ”本当の「アマリリス」” の意味を著して
「ネキッドレディー」は、 で葉が出る前に、花が咲くので、衣服に覆われていない裸の淑女の意味とか
尚、ベラドンナは、イタリア語で<美しい淑女>とか、”一糸纏わない淑女” です。
因みに、下図は、お馴染みの春から初夏に懸けて咲く「アマリリス」<「ヒッペアストルム」Hippeastrum です。
以下から「ベラドンナリリー」の画像です。
「アマリリス」の花が、終わると秋咲き種の「シロスジアマリリス」(白筋)が、咲き始めます。
花弁に、淡いピンク色と白色の縦縞の斑が入り、中央には、幅広の白い帯状の斑も入ります。
更に、細長く濃緑色の葉の中央にも、白い縦縞の斑が入ります。
同じ様な白い筋なので、名前の ”白筋” は、葉か花からか採ったのか分かりませんが
ヒガンバナ科、ヒッペアストルム属、常緑多年草、ブラジル原産
学名 Hippeastrum reticulatum var.striatifolium、英名 Barbados lily
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過去に載せた記事の最掲載です。
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