花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

ハナシノブ科の花(1)

2022-05-22 | 植物 花

今日は、ハナシノブ科の花です、1回目は、「フロックス」の2種、「フロックス・ピロサ」

「フロックス・パニキュラータ」」を挙げてみました。

<「フロックス・ピロサ」>

五裂する花弁は、透き通る様なピンク色をしています、這性なので、ピンク色の絨毯を引き詰めた様になります。

ピンク色の花が主ですが、青紫色の花を咲かせる「フロックス・ピロサ ’ムーディブルー」等も有ります。

水捌けの良い場所を好むので、傾斜地に植栽することが多いので、遠目にも綺麗に見えます。

沢山の明るいピンクの花が、甘い香りと供に、春の一時を愉しませてくれます。

ハナシノブ科、クサキョウチクトウ(フロックス)属、耐寒性多年草、北アメリカ原産

学名 Phlox pilosa、英名 Downy phlox、別名「コンペキソウ」(紺碧草)、「ツルハナシノブ」(蔓花忍)

英名の<Downy>とは、”軟毛が生える” 意味とか、茎に細かい毛が生えていることを著してい事のようです。

 



下図は、ブルーの花の「フロックス・ピロサPhlox pilosa 'Moodyblue'

「フロックス・パニキュラータ」Phlox panicurata  もハナシノブ科の花です。

花茎が立ち上がり多数の花を咲かせます、花径は、3cm 位、花茎は、120cm 位になります。

今から秋口まで長い間、愉しむことが出来、上記の「モスフロックス」とは

同じハナシノブ科の花でも大分違った印象です。

多数の品種が有る中、此の「フロックス・パニキュラータ」が、「フロックス」として知られています。

立性の他の品種には、一年草の「フロックス・ドラモンティー」 Phlox drummondii

多年草の「フロックス・マキュラータ」Phlox maculata  が、人気です。

花色は、ピンク、赤、青紫、白色と多彩です。

ハナシノブ科、フロックス属、耐寒性多年草、立性、北アメリカ原産、学名   Phlox paniculata

英名   Summer phlox、Fall phlox別名「オイランソウ」(花魁草)、「クサキョウチクトウ」(草夾竹桃)



似た花には、同じハナシノブ科の「フロックス・マキュラータ」<宿根フロックス>が有りますが

開花期が、「フロックス・パニキュラータ」より少し遅く、8月頃からが最盛期になります。

立ち生で、花穂が多く集まり、白やピンクの花を咲かせます。 

花序高は、10から15cm、草丈  100cm、学名   Phlox   macurata

別名「シュッコンフレックス」<宿根フレックス>


此の時季のナデシコかの花(3)

2022-05-19 | 植物 花

ナデシコ科の最後は「シレネ・ディオイカ」と「ダイアンサス・デルトイデス」です。

最初は、小さな白やピンクの花が 咲く可愛らしいナデシコ科の花です。

<「シレネ・ディオイカ」>

「シレネ」の一品種「シレネ・ディオイカ」です。

似た花には、先日に挙げた「シレネ・ペンジュラ / フクロナデシコ」袋撫子があります。

両者、似た花同士なので判別は、難しいのですが

「フクロナデシコ」が、1年草に対して、この花は、多年草

花径も前者が、2Cm位に対して小さく1Cm位、草丈も前者が、20~30Cm位に対して

後者は、30~80Cmと直立して高いのが特徴です。”小さな花の「シレネ」” と言ったところです。

花が小さいだけに、目立たない素朴な感じの花ですが、分枝が多いので、草姿は、全体として華やかな感じです。

ナデシコ科、マンテマ(シレネ)属、耐寒性多年草、ヨーロッパ原産、学名  Silene dioica

別名「レッドキャンピオン」、「アケボノセンノウ」曙仙翁

 





 

次は、「ダイアンサス・デルトイデス」です、大層な名前ですが

別名「ヒメナデシコ」<姫撫子>、「オトメナデシコ」<乙女撫子>ですので、此の名前なら馴染めます。

<「ヒメナデシコ」>

花は、赤、ピンク、紫紅、白色等で、集散花序に疎らに着け、芳香が有ります。

「アメリカナデシコ」を親に、園芸種が多数有る様です。

「ナデシコ」≪撫子>の名前が付いてるので、花は「ナデシコ」の 花を小さくした形です。

花弁の基部には、花びらとコラボした多彩な色の斑点が目立ちます、花径は、1~2cmと小さく

花弁は5枚、先端がギザギザの歯形、葉は、倒披針形、草丈20~30cm

ナデシコ科、ナデシコ属、耐寒性多年草、ヨーロッパ、ロシア原産

学名  Dianthus deltoides 、英名   Maiden Pink、Meadow Pink




此の時季のナデシコ科の花(2)

2022-05-16 | 植物 花

今日のナデシコ科の花は、「ジプソフィラ・ムラリス」と「ビスカリア」の花です。

<「ジプソフィラ・ムラリス」>

馴染みの無い名前ですが、「カスミソウ」と聞けば、イメージが湧きますか

実は、「カスミソウ」の矮性種の別名「カスミソウ 'ガーデンブライト’」なのです。

一般に、草丈も1Mにもなり大輪の白い花をさかせる「カスミソウ・エレガンス」Gypsophila elegans

八重の花を咲かせる「宿根カスミソウ」G . paniculata  などが知られていますが

今回の「カスミソウ ’ガーデンブライト’ 」は、草丈も低く、20cm位、カーペット状に横に広がります。

枝が、多く分枝して、白やピンク色の小さな花を無数に着けるので、宛ら、”霞” の様に見えます。

名前の由来ですね、此の時季ですから、”春霞” ですか。

ナデシコ科、カスミソウ属、耐寒性1年草、中央アジア、ヨーロッパ原産、学名  Gypsophila muralis

英名   Annual Gypsophila  Garden Bride、Baby's breath

別名「ヌカイトナデシコ」糠糸撫子、「ベビーズブレス」


将に、”霞” の様相です。



次のナデシコ科の花は、「ビスカリア」です。

<「ビスカリア」/「シレネ・コエリーローザ」>

旧学名が   Viscaria oculata  なので「ビスカリア」の名前でも知られています。

花径が、3cm位、草丈は、80cm位になります。

分枝した先端に白、ピンク、藤色等の5弁花を咲かせます、主な品種は、白い花弁の縁がピンク色の

「’チェリーブロッサム’」  V.oculata /Silene coeli-rosa 'Cherry Blossam'

赤桃色の 「’ローズエンジェル’」'Rose Angel'、青い色の「’ブルーエンジェル’」'Blue Angel' 等です。

新学名の   Silene coeli-rosa の coeli-rosa  は、ラテン語で ”天国の薔薇” の、意味とか

其の所為か穏やかで、優しい感じのする花です。

ナデシコ科、シレネ属、耐寒性一年草、地中海沿岸、北アフリカ原産、学名    Viscaria oculata=Silene coeli-rosa

別名「コムギセンノウ」(小麦仙翁)、「ウメナデシコ」(梅撫子)

尚、先日に挙げた「アグロステンマ」の別名が「ムギセンノウ」麦仙翁でした。




ピンクの色が鮮やかな「’チェリーブロッサム’」  Silene coeli-rosa 'Cherrty Blossam'

今回も、過去に載せた友人からの動画を再度埋め込みました。


此の時季のナデシコ科の花(1)

2022-05-13 | 植物 花

1回目は、「アグロステンマ」と「シレネペンジュラ」の花を選びました。

最初は、「アグロステンマ」です。

<「アグロステンマ」>

初夏の風が、通り抜け易い様な姿が印象的ですが、ヨーロッパでは、”畑の雑草” として扱われている由

原産地の地中海沿岸や西アジアには、幾種かの品種が有る様ですが

園芸用には「アグロステンマ・ギタゴ」が多く鑑賞さているとか

花径は、約3CM 位、5弁の花は、外側に少しカール、花色は、ピンク色で、中心が、白色です。

花弁には、放射状に紫色の筋が入り、草丈は、1M 位に迄伸びます。

茎や線形の葉には、産毛が生えているので、銀緑色に見えます。

細長い葉が、「麦」や「撫子」の葉に似ているので、別名に「麦仙翁」、「麦撫子」が、付いています。

ワイルドフラワー ”畑の雑草” にしては、「アグロステンマ」Agrostemma の名前の由来は、素晴らしいもので

ラテン語の agros (畑)+ stmma(王冠)からで ”畑に美しく咲く” の意味とか

ナデシコ科、ムギセンノウ(リクニス)属、学名 Agrostemma githago

別名「ムギセンノウ」(麦仙翁)、「ムギナデシコ」(麦撫子)

「アグロステンマ」Agrostemma githago が咲き揃っています、初夏の風が、吹き渡ります。



白い色の「アグロステンマ ’オーシャンパール’」等も

次のナデシコ科の花は、「シレネ・ペンジュラ」です。

<「シレネ・ペンジュラ」>

沢山の品種の中の人気が有る品種で、別名「フクロナデシコ」(袋撫子)、萼が、袋状に膨らむので

此の名前が、付いたとか、草丈は、20cm位、花径は、2cm位、一重や八重咲きが有ります。

花色は、ピンク、白等、「桜」の花に似た雰囲気が有ります。

ナデシコ科、シレネ属、耐寒性一年草、地中海沿岸原産、学名   Silene pendura

英名   Drooping catchfly、別名「サクラギソウ」、「サクラマンテマ」 



尚、「シレネ」には、他に、似た花の「シレネ・ディオイカ」Silene dioica  が、有ります。

判別は、難しいのですが、「フクロナデシコ」が、1年草に対して、この花は、ヨーロッパ原産の多年草

花径も前者が、2CM位に対して小さく1CM位、草丈も前者が、20~30CM位に対して

後者は、30~80CMと高いのが特徴です。

今回も友人から送られて来た動画を再度載せてみました、”猫と小鳥” と題したものです。


此の時季のメギ科の花

2022-05-11 | 植物 花

「ハッカクレン」(八角蓮)が、光沢の有る絹の織物を思わせる花を咲かせています。

<「ハッカクレン」>

茎の先端に「ヤツデ」の葉の様な大きな葉を二枚着け、葉の下に赤褐色の花を数輪咲かせます。

花の着く場所が、葉茎の付け根だと、「タイワンハッカクレン」(台湾八角蓮)、葉茎の途中だと「チュウゴクハッカクレン」(中国八角蓮)

と種類が違うようです、<八角蓮>の名前の由来は、「蓮」の葉に似た八角形の葉だからとか

「蓮」の葉は、丸い形なので、角の有る分「ヤツデ」に似ていますが、質感は、「蓮」に似ています。

角は、6,7,8、と、一定してないので、「ロッカクレン」(六角蓮)の名前も付いています。

花後、「林檎」の様な実を着け、熟すと弾けます。

仲間には、アメリカ原産で、白い花の「アメリカハッカクレン」(アメリカ八角蓮)が有ります。

花弁が6枚の白い大きな花で、葉の切込みも深く、学名   Podophyllum peltatum、英名    May apple で食用になる由

メギ科、ハッカクレン(ホドフィルム)属、中国、台湾原産、多年草、学名   Podophyllum pleianthum

英名   Chinese May apple、別名 「ミヤオソウ」


「ハッカクレン」(八角蓮)が、光沢の有る絹の織物を思わせる花を咲かせています。

<「ハッカクレン」>

茎の先端に「ヤツデ」の葉の様な大きな葉を二枚着け、葉の下に赤褐色の花を数輪咲かせます。

花の着く場所が、葉茎の付け根だと、「タイワンハッカクレン」(台湾八角蓮)、葉茎の途中だと「チュウゴクハッカクレン」(中国八角蓮)

と種類が違うようです、<八角蓮>の名前の由来は、「蓮」の葉に似た八角形の葉だからとか

「蓮」の葉は、丸い形なので、角の有る分「ヤツデ」に似ていますが、質感は、「蓮」に似ています。

角は、6,7,8、と、一定してないので、「ロッカクレン」(六角蓮)の名前も付いています。

花後、「林檎」の様な実を着け、熟すと弾けます。

仲間には、アメリカ原産で、白い花の「アメリカハッカクレン」(アメリカ八角蓮)が有ります。

花弁が6枚の白い大きな花で、葉の切込みも深く、学名   Podophyllum peltatum、英名    May apple で食用になる由

メギ科、ハッカクレン(ホドフィルム)属、中国、台湾原産、多年草、学名   Podophyllum pleianthum

英名   Chinese May apple、別名 「ミヤオソウ」



下図は、「ハッカクレン」の葉です、六角から八角と多彩です、「蓮」より寧ろ「タツデ」の葉に似ています。

 下図は、アメリカ原産の「アメリカハッカクレン」の白い花です。

「アメリカハッカクレン」の葉の切込みは、「ハッカクレン」の葉より深いのが特徴です。

蕾も艶やかな赤紫色です。

尚、此の時季に咲くメギ科の花には、開花期が 終りに近い「イカリソウ / 碇草」が 有ります。

メギ科、イカリソウ属、耐寒性多年草、花色 ピンク、 白、黄等、花径 2~3cm、草丈 20~40cm

学名    Epimedium spp.  英名   Large flowerd barrenwort  、別名  「サンシクヨウソウ /  三枝九葉草」



下図は、「ハッカクレン」の葉です、六角から八角と多彩です、「蓮」より寧ろ「タツデ」の葉に似ています。

 下図は、アメリカ原産の「アメリカハッカクレン」の白い花です。

「アメリカハッカクレン」の葉の切込みは、「ハッカクレン」の葉より深いのが特徴です。

蕾も艶やかな赤紫色です。

尚、此の時季に咲くメギ科の花には、開花期が 終りに近い「イカリソウ / 碇草」が 有ります。

メギ科、イカリソウ属、耐寒性多年草、花色 ピンク、 白、黄等、花径 2~3cm、草丈 20~40cm

学名    Epimedium spp.  英名   Large flowerd barrenwort  、別名  「サンシクヨウソウ /  三枝九葉草」