明るい此の季節に相応しくない色 <黒 > の名前が付いた花2種ですが、何か味わい深い色調です。
ロウバイ科の「クロバナロウバイ / 黒花蝋梅」とフウロ科の「クロバナフウロ / 風露風露」の花です。
”黒色” の最初 は、「クロバナロウバイ」(黒花蝋梅)の花です。
<「クロバナロウバイ」(黒花蝋梅)>
名前は、”黒花” ですが、実際は、暗褐色、赤褐色で、多数の肉厚の細長い内花片と外花片から生ります。
艶の有る葉の付け根から短い花茎を出して、花径5cm位の花を咲かせます。
「ロウバイ」の名前ですが、春先に黄色い花を咲かせる「ロウバイ」(蝋梅)とは、別属になります。
葉の裏側には、短い軟毛が、密生していて、葉、花は、甘い香りがします、香水の原料になるとか
変種に香りが「クロバナロウバイ」より弱く、葉の裏に軟毛が無い「アメリカロウバイ」も有ります。
ロウバイ科、クロバナロウバイ属、耐寒性落葉低木、北アメリカ原産、学名 Calycanthus floridus
英名 Carolina allspice、別名「ニオイロウバイ」(匂蝋梅)
尚、「クロバナロウバイ」(黒花蝋梅)を「アメリカロウバイ」の別名とした説と
「アメリカロウバイ」は「クロバナロウバイ」の別名ではないとする説が有りましたが
「クロバナロウバイ」の変種とするのが無難かも
因みに、「クロバナロウバイ」の学名が Calycanthus floridus 、「アメリカロウバイ」は
Calycanthus floridus var.glaucus になっています。
「クロバナロウバイ」は、名前のと通り花の色が黒褐色で、「アメリカロウバイ」は
少し淡い赤褐色かなと、勝手に判別しています。
確かに、下図の様な黒色に近い種類も見られます、”黒花”相応しい相応しい色合いです。
次は、「クロバナフウロ」<黒花風露>の花です。
<「クロバナフウロ」>
別名「ゲラニウム」ですが、多くの種類が有る中で、黒色の花を咲かせる「クロバナフウロ」(黒花風露)を挙げます。
日本の「ゲンノショウコ」(現の証拠)Granium thunbergii も仲間です。
他に、ピンクや白い花の「ゲラニウム・サンギネウム」(アケボノフウロ/曙風露)Granium sanguineum や
青紫色の花の「ゲラニウム ’ジョンソンブルー’」(風露草)G.pratense 等が、有ります。
花茎の先端に集散花序を出して、5弁の濃い紫色(黒)の花を咲かせ、葉は、掌状に5から7裂しています。
根生葉は、ロゼット状に着き、茎や葉には、軟らかい長い毛が生えています。
フウロソウ科、フウロソウ属、ヨーロッパ原産、耐寒性多年草、学名 Geranium phaeum
別名「ゲラニウム・ファエウム」
下図は、白やピンクの花を咲かせる「ゲラニウム・サンギネウム」 G.sanguineum
小振り(花径 1Cm位、草丈10Cm位)で、赤紫や白色の「ヒメフウロソウ」姫風露草なども
学名 Erodium reichardii、別名「エロディウム」
次は、「ゲラニウム・ジョンソンブルー」です。
日本の「ゲンノショウコ」(現の証拠) Granium thunbergii も仲間です。
他に、ピンクや白い花の「ゲラニウム・サンギネウム」(アケボノフウロ / 曙風露) Granium sanguineum が、有ります。
花茎の先端に集散花序を出して、5弁の青紫色の花を咲かせ、葉は、掌状に5から7裂します。
根生葉は、ロゼット状に着き、茎や葉には、軟らかい長い毛が生えています。
花径 3cm、草丈 30cm位
フウロソウ科、フウロソウ属、ヨーロッパ原産、耐寒性多年草、学名 Geranium platense
別名、「フウロソウ」(風露草)
<追加>
更に、「ブラックベリー」<キイチゴ> Rubus spp. の花と実を挙げてみました、<ブラック>と言う事で
果実が熟す初秋の頃に再度載せてみます、赤や黒色の艶やかな果実です。
晩夏の頃には、下図の様な黒い色の実をつけます。