Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

志村けんさんを偲んで 人間観察力

2020-04-01 03:42:00 | ☆ノンジャンル



春はいつものように来るのに、

人間界ではコロナで信じられない状態になっています。


偉大なるコメディアンの志村けんさんが

亡くなられました。

どれだけ多くの人が彼の笑いを楽しんだことか、

私も、私の家族も

いっぱい笑いました。

みんなで笑いながらも、

「こんな人いるいる!」

「よく観てるよね。」

とか、言って感心したものでした。

それは、芸者さんだったり、おばあさんだったり、

お寿司屋さんだったり。。。



その中で、私の実体験とそっくりだったのが、

「酔っ払いのおじさん」です。


息子がまだ小学生だった頃のこと、

一緒に出かけていて、駅に着いたのが夜になり、

かなり混んだ電車に乗ったときのことです。

幸い、座席に座ることができてホッとしていたとき、

私たちの前に1人のサラリーマン風の「よっぱらい」が来たのです。

鼻がやたら赤くて、シャツはズボンからちょっとはみ出て、

そのズボンはちょっと濡れてて、

つり革を持ちながらも1人だけ大きくゆらゆら揺れてて。。。


まるでテレビで見た酔っ払いを演じる志村さんとそっくり!

時々、大きく揺れながら「オエ!」とか言って、

私たちの方に傾いて来るのです。

それもテレビとそっくり!

なんとかこの場を離れたい私は、

「あの~、ご気分が悪いようでしたらお座りになりませんか?」と、

息子と共に半分立ちかけながら、酔っ払いさんに声をかけました。

そしたら、彼はちょっとシャキっとなって、

でも呂律の回らない声で、

「いやいや、大丈夫ですよ。

(息子に)ボクちゃん、優しいお母ちゃんでよかったねえ、ヒック!

オエ!」と、ますます体はゆらゆら揺れて、

立っているのに半分寝ているみたいでした。



そのときの私と息子はガッチガチに固まって、

目の前の酔っ払いが、どうか倒れて来ないように、

早く降りる駅に着きますようにと念じていたのを思い出します。

遠い昔の、コントみたいな本当の話ですが、

あれから思い出すたびに笑ってしまいます。

今では、目の前にいた酔っ払いさんの顔は

完全に志村さんになっていますが。。。


志村けんさん、

たくさんの笑いをありがとうございました。

個人的には 柄本明さんとの芸者さんのコントが大好きです。

きっと あんな芸者さんも実際にいたんでしょうね。



















 
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